広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

表示3題

2014-05-07 23:37:46 | 秋田の季節・風景
最近の各種「表示」から3題。
まずは、いつも楽しませてくれる、秋田駅中央改札口の発車標。
実は数年前から知っていたけれど撮影・紹介しそびれていたのが、臨時快速「弘前さくらまつり号」。
今年は583系電車(指定席4両・自由席2両)で、4月26~29日、5月3~6日に運行。さくらまつり期間中の土日祝日と、平日である28日に運行されたことになる。ちなみに、臨時化された寝台特急「あけぼの」は、下りが4月25日~5月6日、上りが24日~5日の運転で、平日も含んだわりと長い期間だった。

さて、秋田駅発車標。
「弘前さくらまつり号」のことを2010年には、往年の名列車「さくら」と表示してしまっていた。
今年はこんな表示(おそらく2011年からこうなっているはず)。
2行目は空白。本来は停車駅や号車の案内を記すはず
いちおう「快速弘前さくらまつり号」と正式表記だけど、これも見るからにおもしろい。
文字データなのは「号」だけで、あとは「外字」というかドットを埋めて作った「手作りの文字」か。
「快速」と「弘前」は、それぞれ本来の1文字分の幅に2文字を入れて「半角」っぽくしているから、線のぎこちなさは別として、まあいい。
問題は「さくらまつり」。

1文字分の所を上下に分割して6文字も詰め込んでいる。

ワープロソフトで任意の文字列を指定して作成できる「組み文字」、あるいは単位のカタカナ表記や「株式会社」などをあらかじめ組み合わせて記号として文字入力できるようになっているものを思い出した。
視認性を考慮すれば、組み文字は6文字が限度か?
日本では1992年で使わなくなった気圧の単位「ミリバール」も、一般的なJISの文字コードでは、いまだに残っている。(ミリバールとヘクトパスカルは、値は同じ)


発車標のスペースには余裕があるのに、なんでこんなに詰め詰めにしたんだろう。中でも列車を識別するのに重要な「さくらまつり」の部分を。せめて「さく」「らま」「つり」で1文字ずつにしても収まるはずなのに。(「号」はいらないし、何なら「弘前」だって行き先を見れば分かるから略せる)


改札内に後から追加で設置された発車標は、文字データならば、改札口とは異なるフォントで表示されるが、「快速/弘前/さくらまつり」の部分は画像データなので、
改札口とまったく同じに表示される

英字表示は、
これは改札口上
英語は文字データで全部表示できそうなのに、やはり外字で上下2段にして「HIROSAKI/SAKURA-MATSURI」。こまちのように「号」が日本語で残らないのはいいけれど、「RAPID」はないのね。



秋田を代表するもう1つの「手作りの文字」といえば、秋田県警の道路情報板。※この記事この記事参照
連休中はこのような表示が出ていた。
「 週末に/バイクの/事故多発」

「ライダー/ /の皆様」

「安全運転/を心がけ/ましょう」
相変わらず余白の取り方、何よりも文字のデザインが珍妙。
「事故多発」「安全運転」「の」「を」は以前のものと同じデザインだから、手作り文字は使い回せるようにはなっているのだろう。(ということは画像データじゃなく、文字データなんだろうか? どういう仕組みなんだろう?)

それにしても、ヘタクソな文字。
「ダ」の濁点が小さい割に、「が」は大きい(長い)。「に」「心」「う」は特にブサイク。

※関連する続きはこの記事この記事、さらにこの記事後半



最後は、一緒くたにしてしまって申し訳ない気がしますが、お寺の前にある「掲示伝道」とか「掲示法語」 と呼ばれる掲示。
1年前にこんな掲示をしていたお寺があった。
(再掲)「バイキング も少し も少し もう少し」
今見れば、笑っていいともの後番組を応援しているようにも思えてしまう…

このお寺の掲示が独特でおもしろい。
1か月ほど前は、
「人生 いろいろ 本当に いろいろ」
昨年11月に亡くなった島倉千代子さんの曲にちなんだのか?
最後の「いろいろ」がスペースに余裕があるのに最後の「ろ」が左に少々ズレているのは、何か意図があるのだろうか?

現在は、
「ミステリーツアー といえば 人生だ」
ほうほう。言われてみれば確かに?!

このお寺の掲示は、教訓めいたものが多い他のお寺とは少し違うテイストがある。
語呂とかインパクト優先のような感じもし、何が言いたいのか分からないこともあるが、よく考えれば深い意味がありそうで、クセになる。このお寺の前は普段通る用はないけれど、気になって時々回り道して通ってしまう。1つの掲示は1か月以上出ているようだが、そろそろ“新作”が出るかな。
※その後の話はこの記事後半
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5月の桜

2014-05-03 23:50:13 | 秋田の季節・風景
5月になって、秋田市のソメイヨシノは完全に散り果てた。
 
千秋公園本丸は、一面ピンク色。
そこに椿の花が落ちる

秋田大学鉱業博物館。落ちた花びらに車の“わだち”ができている


ソメイヨシノに続いてケヤキなどの芽吹きが本格的になり、山桜系統が咲いている。
昨年気付いた、真っ白い桜(カスミザクラ?)も咲いている。千秋公園のほか、手形山の秋大と秋高の中間の上付近でも大きくてきれいな木を見つけた。

 
千秋公園の脳研向かいの入口にも白い桜が1本あった。【8日追記】ここが「黒門跡」。江戸時代はここから入るのが正式な登城ルートだった。
カスミザクラよりは若干ピンクがかっていて、花びらが細いけれど、これもきれい。


秋田駅から真西に4キロ、勝平山(かつひらやま)のふもとの秋田運河(旧雄物川)に架かる、国道7号線の臨海大橋。
上流・南側 ※臨海大橋上流側には歩道がないため、下流側歩道から撮影
勝平山の南の端のほうに、たくさんの桜が咲いている。
花色が微妙に違い、山肌をグラデーションで彩っている。
左は勝平小学校

上流側の勝平新橋から
残念ながら、両端の臨海大橋(上流側には歩道がないので下流側歩道)と勝平新橋(防風柵が視界を遮る箇所多い)以外には、この桜を楽しめる場所はほとんどないようだ。工場や事業所の敷地内に入るか運河に船を浮かべる以外には。

勝平山といえば各種サギの集団営巣地
今年もにぎやか。グレーのがアオサギ、白いのがダイサギ(亜種チュウダイサギ?)


秋田駅自由通路では、今年もステンドグラスから光がこぼれるようになった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遠足で代理店?

2014-05-01 23:40:39 | その他もろもろ
岐阜県の県立高校の遠足を請け負った、国内最大手旅行会社の社員が、バス11台の手配を忘れたのに前日になって気が付き、その発覚を逃れようとして、高校の生徒を装って遠足の中止を要求する脅迫状を偽造した事件があった。
高校側は全生徒へ電話確認した上、遠足の実施を決定。しかし当日にバスが来るはずもなく、遠足は延期されてしまった。
高校は警察へ被害届を出し、国土交通省と観光庁は旅行会社に立入検査を行う事態となった。遠足は後日、別の代理店に依頼して実施するとか。
※今は「旅行会社」と呼ぶことが多いようですが、個人的には「旅行代理店」のほうがなんとなくしっくりくるので、その呼称も用います。
【5日追記】その後の報道では、正式には遠足ではなく「全校校外研修」という名称の行事だった模様。

仮に前日まで手配を忘れていたとしても、最大手旅行代理店の力を使い、名古屋圏のバス会社に声をかければ、11台程度なら集められたかもしれないのに、なんとも浅はかな人がいるものだと思ってしまう。
【8日追記】貸切バスは、その出発地もしくは目的地が、請け負うバス会社が営業する都道府県内でなければならないという法規制があったかと思う。今回の場合は、岐阜県と目的地によって愛知県、三重県のバス会社を借りることができたはず。(回送が長距離になるなどで断られる恐れもあるが、そこは最大手旅行代理店だもの。なんとかなったはず)
一方で上司や会社側がフォローしていれば防げたとも感じる。このように、最近は社員1人が単独で起こしたようにされる不祥事が多いが、必ずしもそれだけが原因とは言えないこともあると思う。


そんなことより、このニュースを聞いて驚いたのが、「遠足の手配を旅行代理店を通して行う」ということ。
修学旅行でなく遠足で代理店を使うとは思わなかった。
※以下、詳しい事情も知らないで、勝手なことを書き連ねます。

僕の高校は遠足がなかったのでどんなことをするのか想像が付かないが、共同通信によれば、今回の行き先は学年別に名古屋市の東山動植物園や三重県のナガシマスパーランドなど。【3日追記】1年生が馬籠宿、2年生が東山、3年生が長島とのこと。
おそらく、僕が小学生の頃のとそんなに違わない、オーソドックスな遠足だろう。

とすれば、遠足で手配すべきことはどんなことだろう。
「交通手段(主に貸切バス)の手配」と「入園する施設の手配」くらいではないだろうか?
それっぽっちを代理店に頼むのは、かえって回りくどそう。
修学旅行ならば、交通機関は複数を乗り継ぎ、見学地が多く、宿泊や昼食の手配も必要。その他各種交渉や手続きも多そうだし、何より不慣れな遠隔地が舞台。プロに任せたほうが確実で効率的なのは想像に難くないけれど。

直接手配なら11台を1つのバス会社で揃えられないことが考えられるが、旅行代理店を通せばそこはスムーズだろう。しかし、行き先が違うのだから全部同じバスでなくても不都合はないし、あの辺りは名鉄グループのバス会社が多いから、何とかなりそうだ。
ほかに代理店を通すメリットとしては、生徒から徴収した費用をそのまま代理店に支払えばいいから、学校側の事務処理が楽ということはあるだろう。(代理店を通さなければ、学校側がバス代、入場料などと仕分けて、それぞれに支払う手間が生じる)

修学旅行といえば、旅行代理店の添乗員が同行する。一般的な高校の規模なら3名くらいか。
まさか遠足には同行しないだろうね。(同行するとなれば、打ち合わせの段階でバスの手配漏れに気付いただろう)


しかし、一般に旅行代理店を通して旅行の手配をすれば、その分マージンが上乗せされる。
生徒・保護者の経済的負担を考えれば、上記程度のメリットのために、代理店経由で遠足を手配する必要があるのだろうか。(あるいは修学旅行の受注を狙って、旅行会社が格安で遠足を請け負っていたとかだろうか)

遠足当日、先生たちがどのように関わるのかも気になる。
僕の小学校の遠足では、先生たちが「下見」に行き、事前の指導や当日の引率に活かしていた。
旅行代理店に頼んでいては、そういう主体的な引率ができず、先生たちも“バス旅行のお客さん”気分でいたりしないだろうか。
小学生の遠足の引率と、高校生のそれでは違う点もあるだろうけど。

あるいは事前に「バスはどこのバス会社が来ますか?」と学校側が代理店の担当者に尋ねなかったのだろうか。信頼する(していた)旅行代理店を通したとしても、どこの馬の骨とも分からないバスが来てしまって、それに大事な生徒や教員を乗せてしまって、何か起きる事態になっては、学校の責任にもなりかねない。
尋ねなかったとすれば、あまりに人任せ(代理店任せ)過ぎるようにも思える。学校と代理店のなれ合いのようなものもあったのかもしれない。



学校の先生が多忙なのも分かるけれど、学校側で直接手配してもいいのではないだろうか。(まったく勝手な意見ですが)
学校と地元バス会社が顔なじみになっておけば、(遠足以外の場面も含めて)多少の無理を聞いてくれるだろう。施設の団体入場手続きは、今なら電話とネットで簡単にできるはず。

あるいは、高校のすぐ近くに、名鉄の駅がある。名古屋圏の鉄道網を駆使すれば、乗り継ぎは必要だが、東山動植物園なら鉄道・地下鉄だけで行くことができる。
複数のルートが考えられるので、そういう計画を立てることも含めた、鉄道での遠足でもいいのではないでしょうか。

全国的には、旅行代理店経由で遠足を手配するものなんでしょうか?
愛知県で見かけた小学校が貸し切った名鉄バス
LEDの英字は「Chartered Bus」とある。
三菱と縁が強い名鉄らしく、三菱製の車両だが、路線車であるエアロスター。貸切としても使える「ワンロマ車」だろうか。

ワンロマ車と昔の秋田市の遠足について
昭和の秋田市の小学校の遠足では、当時は貸切バス事業者が2つしかなく、それを40の小学校が短期間(5~6月の平日)でこぞって利用していた。
旅行代理店を通すかどうか以前に(仮に通したとしても)、バスの数が最大のネックだったと思われる。(逆に考えれば、予約先は2つしかなく、手配作業は楽だったかも)
憶測だが、各学校が話し合ったり、市教委事務局が仲立ちするなどして、日程を調整していたのかもしれない。
コメント (23)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする