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~球児たちの あしあと~

2017 蘇夏 第99回全国高校野球選手権兵庫大会4回戦 村野工業vs明石商業~3年目の夏~後半戦

2018-01-14 | 2017 夏☆甲子園



ひとつの山場 村野工業と明石商業との4回戦

3回 明石商業が1得点を先制

4回 4つの四死球、5安打で7得点のビックイニングをつくり、

5回には見事なスクイズで得点を重ね9-0と明石商業が大きくリードをとった前半戦。

前半戦の様子です。

2017 蘇夏 第99回全国高校野球選手権兵庫大会4回戦 村野工業vs明石商業~3年目の夏~前半戦


大きく開いた得点差に村野工業の残されたイニングもよぎる・・・

まずは1得点 得点差を縮めて9イニング最後まで観たい!

そう願い・・・

そろそろ後半戦が始まろうとする時、ベンチ前では

田中選手が打席に入る準備をする姿が目に入り思わず笑顔になれた。

スタンドのみんな気付いているかな・・・

田中選手の登場に、ベンチもスタンドもみんなきっと元気になれる。







後半戦の始まりです。

6回表 村野工業の攻撃

先頭は9番代打田中選手

田中選手の打球はセンターへ飛びセンターフライ
最後の打席も記憶に残る田中選手らしいフルスイング!最高だった!!!











今までの道才組をずっと観てきたから・・・分かる。

きっとどこかで「らしく」チャンスを作るはず。

そんな気持ちが私にはあった。

そのきっかけを作ったのは1回戦から・・・いや秋も春も

数々の頑張りを魅せてくれた1番奈良選手 レフト前ヒットで出塁!



繋いで欲しいと願いに2番小滝選手も応えてくれた。

初球をセンターへ返し1死1、3塁 





「らしく!」1、2番で作ったチャンスにワクワクした。

しかし・・・3番中根選手のピッチャーゴロに加田投手の好フィールディング

三本間に挟み2死2、3塁









4番吉村捕手



ピッチャーゴロに捕り6回裏 明石商業の攻撃へ。













6回裏 明石商業の攻撃

先頭4番右田選手のセンター前ヒット、5番山本捕手がフルカウントからレフト前ヒット

2連打、山本選手の盗塁で無死2、3塁 勢いは止まらない。

この後、6番後藤選手をショートフライに捕り1死2、3塁







7番来田選手の打球はセンターへ

村野工業の夏の終わりを告げる一打となった。



10-0(6回コールド) 明石商業が圧勝 5回戦へ進出した対戦でした。





















こうして振り返ると、明石商業の得点機にはどのイニングにも先頭が出塁していて、

取るべき時に得点を得る攻撃ができているところに、さすがだなの一言だった。

この後、明石商業は3度目の挑戦 神戸国際大附属との決勝の舞台へ上り準優勝を飾った。

100回目の夏 頂点を目指す。




道才組の夏が終わった。















悔しすぎる夏の終わりになってしまったが、1回戦から「らしく!」をたくさん魅せてくれたこと、

そして、この夏2度も全力校歌を聴かせてもらい感謝しかない。

同じ場所から見届けた1度目の夏の終わり、

対戦校の仁川学院の監督さんが自校の選手たちに

「村野工業の応援素晴らしかったよな!村野工業の分まで一日も長く」と


スタンドの選手たちの頑張りが心響いていたことが凄く嬉しかったことを思い出す。

あの時みたいに、この夏スタンドに響いた応援プレイは

仲間にも、きっとたくさんの人に届いているはず。

村工球児らしい応援プレイだった。

ベンチワーク、ボールボーイ サポートする選手たちの姿も心に残る頑張りだった。

それぞれの場所で頑張った夏、私に多くの記憶を残してくれた。

道才組のみんなには色々な想いがある。

良い意味で個性的で明るいみんなには、昨夏にはその明るさに気持ち助けてもらったり

この一年本当に楽しく、たくさんのワクワクした気持ちをもらった。

夏の記憶を残すと同時に、また新たなサヨナラが生まれるようで

ここに辿り着くのが寂しすぎる気持ちが大きくてなかなか書けなかった。

3年生の夏の終わりは、いつの時も大きな寂しさがある。

特に一年を通して多く近くで観てきた道才組のみんなの野球が観れなくなることは

随分時が流れたが今も寂しく思うし、できるならもう少しもう一度観たいと思う。

叶わないことだけど・・・。

3年生の高校野球は終わってしまったけど、最後の夏、この試合の中で

「あいつのために」

志水選手だけじゃなく、みんなが思って挑めた夏だったのでは。

「メンバーに入れなくても、応援を本気でやればチームのためになる、最高の応援をする」

と言った選手も居た。

監督さんがみんなに感じて野球をしてもらいたいといつか話されていた

「仲間のために必死になれる自分」を見つけられた夏。

そう思って行動した選手、それを感じながら頑張れた選手、

どちらにとっても仲間という存在の大事さを感じられたことは、

勝ち負け以上の宝を得た素敵な夏だったのではないかと思う。


夏の終わり・・・

敗れた辛さ悲しさだけじゃなく、選手が頑張った分だけ多くの感動が多くの人へ届く。

最後もみんならしい大っきい笑顔が心の中に残ったことで心救われました。

見届けて良かったと思える3年目の夏でした。

もうすぐ3年生は巣立ちの時を迎えますね。

辛いこと、悲しかったこと、楽しいこと、嬉しかったこと

たくさんあった高校野球、高校生活だったと思うけど、

村工球児らしく!道才組らしく!

全てを良い思い出に持って、大きな笑顔で新たな道の扉を開けていただきたいなと思います。

道才組のみんな 最高の一年をありがとう。

道才組のご父兄のみなさん 一年ありがとうございました。

そして最後になりますが、

道才投手 2017年 兵庫県高校野球連盟優秀選手選出おめでとうございます

思い出します・・・

怪我をして戦列から離れたこともあったよね。

倉庫で一人練習ボールの補修をしていた時の顔はマウンドとは別人で

心大丈夫だろうか・・・と心配になった1年生の冬。

2年生の秋

「楽しすぎた秋、これ以上の楽しさが今は分からない」と言った言葉に先が楽しみになり、

夏へ向けて走り出した春。

最後の夏 最後のマウンドに立つ道才投手は今までで一番いい顔してました。

我慢し努力し頑張ってきて良かったね~!

4年後の夢を追いかけて大学でも努力の人で頑張って下さい

また、明石商業 倉見選手も優秀選手選出おめでとうございます

次の道は知らないのですが、これからも1番バッターらしくぜひ頑張ってもらいたいなと思います

両校の選手のみなさん ありがとう。

3年生選手のみなさん 高校野球お疲れさまでした。

やっとここに辿り着いて言えたお疲れさま

・・・ホッとした。

今夏、4年目の夏 中根組を見届けられるよう私もまた前へ進んでいこうと思います。


2017 蘇夏 第99回全国高校野球選手権兵庫大会4回戦 村野工業vs明石商業~3年目の夏~前半戦

2018-01-14 | 2017 夏☆甲子園


7月19日 清々しい夏空広がる明石トーカロ球場

第1試合に村野工業と明石商業との4回戦が組まれた。
いつも試合開始前1時間は早く到着するように余裕を持って出発するが、
この日は逸る気持ちからか・・・予定より早く出発したものの事故だったか
大渋滞に巻き込まれてしまいギリギリの到着となった。
それでもシートノック開始には間に合い、今日も笑って帰りたい・・・
そう思って、この対戦は初めからいつも観る場所へ座らせていただいた。

両校2回戦が初戦の夏の始まり
村野工業は2回戦 夢野台に8-3、3回戦 鳴尾に5-1で勝利し4回戦へ進出。
明石商業は新チームとなった2016年秋県大会
県を優勝し選抜へ出場した神戸国際大附属との3回戦 延長11回3-4で秋を終え
報徳学園が優勝した2017年春県大会では育英との3位決定戦を対戦し4強。
選手権では92回大会から96回大会までの5大会全て8強 
160チーム以上ある兵庫の中でそれだけでも凄いこと。
97、98回大会には2年連続の準優勝を誇る。
この2大会には中学からよく知る選手が居たこともあり明石商業の夏も追いかけてきた。
今度こそ・・・秋、春の悔しさを持って挑む夏
2回戦 須磨東に13-3(7回コールド)、3回戦 豊岡に6-0と快勝し4回戦へ。

夏の記憶を残す時まで撮影した写真は見返さないのですが、
この試合は書き出す前にあの日に残した写真を開けてみた。
カメラとは不思議な道具で・・・
撮る側、撮られる側 両者の気持ちが映る。
自分の気持ちの揺らぎを感じるものばかりだった。
写真を見終えて少しまた気持ちが苦しくなってしまったが、残すことに意味がある・・・
そう思うので、この対戦もあの日に戻りたいと思います。

第99回 全国高校野球選手権兵庫大会4回戦 村野工業vs明石商業~3年目の夏~前半戦

両チーム スターティングメンバーです











村野工業 先発 道才投手

明石商業 先発 加田投手

村野工業の5回までを振り返る。

1回表
1番奈良選手 加田投手三振の立ち上がり





2番小滝選手をサードゴロに



2死から3番中根選手がセンター前ヒットで出塁するも山本捕手ナイススロー!
盗塁を阻みスリーアウト







2回表





4番吉村捕手 5番道才投手をショートゴロに











6番肥塚選手



2Bからセンターオーバーの特大ヒット!







あの鳴尾戦での攻めたフルスイングに、やっぱり繋がったと嬉しい一打だった。
そしてこの一打は肥塚選手の高校野球最後のヒット
またひとつ私の中に大きく記憶に残る一打が生まれた。
肥塚選手は三塁を狙うが返球が勝り惜しくも阻まれる。









3回表

先頭は7番志水選手 レフトフライに









8番海津選手がレフトヒットで出塁するも三振、セカンドフライに



















4回表







2番小滝選手 ファーストゴロに

3番中根選手の打球にはミスを誘い、4番吉村捕手の進塁打







初めて2塁へランナーが進み2死2塁 5番道才投手をセカンドフライに









5回表には三振、セカンドゴロ、ピッチャーゴロと加田投手の好投が続いた。





















一方、対照的な隙のない攻撃が観られた明石商業の5回までを振り返る。

1回裏

1番倉見選手をレフトフライ、2番田淵選手をライトフライに捕り2死













3番藤本選手が粘りの四球
ファウルにレフト余田選手がナイスファイト!





4番右田選手をファーストファウルフライに



2回裏









先頭5番山本捕手 ショートフライに





6番後藤選手が内野安打で出塁

7番来田選手のセカンドゴロにWプレイ!















2回までは両チーム1安打づつ、守備でも良いプレイが観られました。

試合が動いたのは3回裏

先頭8番宮下選手のセンター前ヒットがチャンスメイク!

PBで二進、9番加田投手の犠打で1死3塁







1番倉見選手 死球で出塁









2番田淵選手
吉村捕手のファイトプレイが観られた。
田淵選手の思い遣りプレイも素晴らしい。









エンドランにミスを誘い宮下選手が先制のホームへ。



その後 三振、センターフライ 1得点を先取した3回の攻撃でした。











ビックイニングを作った4回裏

先頭5番山本捕手がレフト前ヒットで出塁すると、6番後藤選手が初球を送る。

7番来田選手が死球、8番宮下選手2安打目 センター前ヒット!



1死満塁となり9番加田投手
初球スクイズを試みるもファウルとなるとヒッティングに切り替えセンター前へ2点タイムリー!









1死1、3塁 1番倉見選手がスクイズを試みるも結果四球を選び再び1死満塁











2番田淵選手を三振に取り2死満塁となるが、3番藤本選手が死球押し出しで1得点。4-0





2死満塁は続き4番右田選手 四球押し出し 5-0



続く5番山本選手 初球をレフト前へ2点タイムリー!7-0





さらに6番後藤選手 ライト前へ連続タイムリー!8-0

ここで道才投手からライトを守る志水選手がマウンドへ。

志水選手が投手をするということを聞いてはいたけど、
春から練習試合も観れていなかったので志水投手を観るのは初めてのことだった。
道才投手はファーストへ
もう一度マウンドに戻ってくるかもしれないな、戻ってきて欲しいな・・・そう思った。







公式戦初登板で2死1、3塁の場面
投球準備が無い中での継投は難しいものもあったと思うけれど
志水選手なら託された場所で「熱男」を魅せてくれるだろうと頼もしさも感じた。

この時の志水「投手」の心の声は後に新聞記事で聞かせてもらった。

「あいつのために流れを引き戻す」

打席には7番来田選手
Bが3つ先行し、私にも緊張が走ったがセンターフライに捕り猛攻を切った。
気持ちを感じる5球だった。
しかし7得点を挙げた4回 大きな8得点差となった。



5回裏

先頭は8番宮下選手、9番加田投手の打球にはミスが重なり無死1、3塁

1番倉見選手がサード前へ絶妙なスクイズで1得点を追加 9-0







ここで再び道才投手がマウンドへ



道才投手の再登板にふとベンチの監督さんへ目を向けた。
「精一杯頑張って来い」
そんな監督さんの心の声が聞こえたようで前が見えなくなってしまった。
道才投手の大好きな言葉「自分らしく」 どう自分らしく表現するかな・・・
大きくひとつ深呼吸をする姿が印象に残っている。

1死2塁 ピッチャーフライ、三振に取り切り抜けた。
大きく上がったピッチャーフライ サード肥塚選手が懸命に追ってくる。
4回に起こったファウルフライの不運
グラウンドにポケットが空いていたかのように足を止められてしまった。
そこから猛打の7得点。
あの一球の悔しさがこの懸命な守備に現れていたように思った。







前半が終了し9得点の差を持って後半戦へ

まだ5回 まだまだある・・・
今までの道才組をずっと観てきたから・・・きっとどこかで「らしく」チャンスを作るはず。
そんな気持ちが私にはあった。
私の前方にあった美安選手のお父さんの後ろ姿にも、
まだこれから!一枚でも多く選手たちの記憶を一緒に残そう!そう思ったことを記憶している。

そろそろ後半戦が始まろうとする時、
ベンチ前では田中選手が打席に入る準備をする姿が目に入り思わず笑顔になれた。
スタンドのみんな気付いているかな・・・

大きく開いた得点差に残されたイニングもよぎる。
まずは1得点 得点差を縮めて9イニング最後まで観たい!
そう願い後半戦の始まり・・・

後半戦の様子は2017 蘇夏 第99回全国高校野球選手権兵庫大会4回戦 村野工業vs明石商業~3年目の夏~後半戦