そこで1番嬉しかった、見ていて気持ちが良かったのは、選手のフルスイングと一塁への全力疾走。
その反面、紅白戦や試合で守備交代時に、コーチから 『ダッシュ』 という声を何度か耳にもしました。
打った瞬間、、選手はヒットかフライか凡打か・・・打った選手自身が1番感じるもの。
野球を見ていて、おもしろいと引き込まれるのは、
『フライでも、凡打でも、この一球がアウトになるまで野球は分からない』ということだと自分では思います。
今春、センバツの準決勝。広陵日大三の対戦。
雨の中で泥だらけの対戦でした。
序盤は取られたら取り返す・・・といった展開から、終盤は日大三主導の展開になりました。
それでも一塁に全力疾走し泥の中へスライディングする広陵の選手を見ていて感動をもらったのが記憶に新しい対戦です。
やはり、そんな選手の姿を見ていると応援したくなるし、チャンスは訪れる。
田尻氏のコラムには、昨夏チーム全体が『全力』の花巻東、西武の雄星選手からのコメントも掲載されていました。
~田尻氏コラムより~
忘れてはいけないのは部員を代表して試合に出場していること。スタンドにはベンチに入れなかった部員がいる。
投手ながら、暑さの厳しい夏の大会でも決して全力疾走を怠らなかった花巻東高の菊池雄星(現・埼玉西武)はこう言っていた。
『100人部員がいる中で、18人しかベンチに入れません。全力疾走すらできない、
(グラウンドで)声を出すことすらできない選手がたくさんいます。
そう考えると、できる権利があるのに放棄する選手は納得がいかない。
走ることすらできない選手に申し訳ないです』
スタンドで応援する部員たちが、権利を放棄する選手を見たらどう思うだろうか。
レギュラーとして打たなければならないプレッシャーがあるのは重々承知。
だが、打率3割で一流と、打てない確率の方が高いのが野球なのだ。
悔しいのは分かるが、「誰でもできることをパーフェクトにやる」のが試合に出ている選手の責任。
全力で走るという姿勢が大事なのだ。
記事には、一塁駆け抜けワースト10・ベスト10・・・と今春のセンバツ出場選手の名前の掲載がありましたが、
決して手を抜いたということではないと思うので、直接ご覧戴ければと思いますが・・・
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/hs/10spring/text/201004040001-spnavi.html
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/hs/10spring/text/201004040001-spnavi_2.html
そして、球場でもテレビの前でも観戦していて1番感動をもらうのは、スタンドの全力の応援です。
特に3年生となれば、この大会で終わりという状況の中でベンチに入れない選手も大勢います。
でもプレーしている仲間を、全力でスタンドから応援している姿。
いつもそれに胸いっぱいになります。
ベンチの選手も、スタンドの選手も『全力で』
どんなときも『全力』・・・気持ちがいいですね
クラブの選手にも、どんな場面でも『全力で』 『自分でアウトを決めない選手』 になって欲しいなと思います