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神戸製鋼 多角化で生き残り

2012年10月01日 | 天才  発明 特許

神戸製鋼の多角化への取り組み

建機のショベルやクレーンのアーム部分の素材に軽量で高い強度を持つ「高張力鋼板(ハイテン)」を使えば、荷物をつり上げる量が増える高性能な建機が生まれる。

 アルミと鉄を合わせた軽量の複合素材も開発しており、重さは鉄だけの場合の半分程度だ。これを自動車に使えば燃費改善につながるうえ、アルミだけを使う場合よりコストが大幅に下がる。

 製鉄プラント「ITmk3(アイ・ティ・マークスリー)」。鉄鋼原料に各地の鉱山で大量に野積みされている「粉鉱石」を使う独自技術。低品位の粉鉱石は不純物が多く含まれるため、そのままでは鉄鋼原料として使えない。神鋼はそれを焼結して固形化し原料に仕上げる技術を磨き、10年以上をかけてITmk3を開発。ようやく商業化にこぎつけた。粉鉱石を活用できれば、資源メジャーから解き放たれ、鉄鉱石の高騰とは無縁の鉄鋼生産に道が開ける。

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