国産エネルギー”のビジネスチャンスは海にあり
IHIと新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、8月中に実海域で世界初となる海流エネルギー発電の実証実験に乗り出す。IHIは発電出力100キロワット級の実証機を横浜工場(横浜市磯子区)で完成した。昼夜や季節による流れの速さ・向きの変動が少ない、鹿児島県口之島付近の黒潮海域で実証する。
このほど披露した水中浮遊式海流発電システム「かいりゅう」は、発電機やタービン翼を搭載したカプセル型の浮体。海底から伸ばしたケーブルを浮体に接続し、海中で凧(たこ)のように浮遊させて運用する。口之島の北側で浮遊深度は約30―50メートルとする