消費税を廃止しないとロスジェネ世代が死ぬ
消費税の負担割合
税の公平公正という観点からも消費税は間違っています。金持ちが道楽で買うダイヤモンドやフェラーリにかかる税率と、ワーキングプアが水やパン、紙おむつなど生きるためにかかる税率が同じ。とうてい公平とは言えませんよ」 確かに、年収によって消費税の負担率に大きく差が出るのは事実だ。日本経済新聞の調査では、消費税が5%になった’97年は、200万円未満の低年収層は負担率5.5%だったのに対し、1500万円以上の高年収層は1.1%。税率8%になった’15年では、前者が7.2%に増えたのに後者は1.6%にとどまる。仮に税率が10%になると、前者は8.9%になるが、後者は2.2%にすぎない。山本氏が指摘するように、消費税には確かに逆進性がある。 「現在の国民生活は、子供の7人に1人が貧困という状況。なのに『消費増税による財政再建』とか言う奴は、とんだDV野郎ですよ。この国の再建を言うなら、まずは最低限の底上げをしないと。デフレ不況で、日本という同じ船に乗っている人がたくさん死にかけているんです。