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国家破綻したソ連で明暗を分けた選択とは!?

2009年06月24日 | 海外積立ファンド

昔、ソ連という国があった。
なぜロシアと国名が変わったのか?これはソ連という国家が破綻したのである。
 最近では、昨年秋にアイスランドが破綻したことは記憶に新しい。

 それでは、国が破綻すると実際にどうなるのか。ソ連が崩壊した当時のことを記した本がある。そこにはこう書かれている。


「いよいよインフレがやってくる」2004年7月
著者:浅井隆 発行:第二海援隊

●ソ連邦の崩壊 P85~

・・・ではここで、ロシアで実際に起きたことを簡単に見てみよう。
 「国が破産する」
 ロシアでも誰もそんなことが起こるとは夢にも思っていなかった。ご存知のようにロシアにおいては1990年から1991年にかけてソビエト連邦が崩壊した。われわれ外国人から見れば確かに「ソ連邦の崩壊」であったが、ソ連国内で生活している人々にとってはまさに「国家破産」がある日突然、天から降ってくるということになった。

 まず、1991年から1993年にかけて凄まじいハイパーインフレと通貨(ルーブル)安がやってきた。
 その当時のインフレ率は何と年7000%にも達する。つまり、貨幣価値が1年で70分の1になってしまったということだ。

 そして1994年には、それこそ青天の霹靂のように「デノミ」が強行された。
・・・ちょっと信じがたいことだが通貨の価値そのものを1000分の1に切り下げてしまったのだ。つまり、1,000万円がたったの1万円になってしまったということだ。 ・・・ほとんどの国民の生活は完全に破壊されてしまった。

 では、不動産をはじめモノを持っていた人は助かったのかというと、そう簡単なものではなかった。
 例えば、ソ連時代の共産党の幹部たちやそれなりの役職についていた人々はモスクワ郊外にそれなりの家を持っていた。
・・・ところがハイパーインフレの下、食料品の値段は異常に上がっていく。

 しかし家以外の財産はほとんど自国通貨(ルーブル)であり、その価値は見る見る下がっていった。日に日に暴落していくルーブルなど誰も欲しがらず、米ドル(または安全な外国通貨)のみが輝きを増していった。毎日の食料のために、事実上唯一の財産である家を処分せざるを得なかった。

 一方で、事前に財産を米ドルに変えていた一部の人たちは一気に大金持ちになった。家しか財産がなくなった人たちは、彼らに二束三文で家を売った。国家破産の大混乱の中では正常な価格機能など働くはずもなかった。


●「スーパーリッチ」となった人々がやったこと P87

 こうして、ほんのわずかな米ドルのために泣く泣く家を手放した人たちと、彼らの家を二束三文で買い取り2、3年後にそれこそ何十倍という金額で売却し、さらに資産を殖やした人たちとに分かれた。
 今や後者の彼らは「ニューロシアン」と呼ばれる大変な資産家だ。・・・「ニューロシアン」と呼ばれるスーパーリッチは全人口のわずか3~4%にすぎず、一方でロシア人の40%は乞食同然の暮らしにまで落ちぶれた。

 スーパーリッチに共通するのは、財産の大部分を海外にドル資産(ドルの口座預金やドル建てファンド)として持っていた点である。
 それに対して全財産を失った人に共通しているのは、全財産を自国通貨ルーブル、または国内の不動産で持っていた点である。


 つい最近ロシアで実際に起きたこの話から、通貨の分散がいかに大切なものであるかがよく分かるが、・・・このロシアの話は、ある意味では今後日本で起きることを暗示している。

 一つは、インフレが来るといっても全ての不動産が同じように上がるわけではないということ。
 二つ目に、日本国政府の財政状況から考えて、10年後(発行年から2014年)に日本でハイパーインフレが起きても何の不思議もないこと。
 三つ目にインフレといっても資産の流動性確保に心をとめなければならないということだ。

  如何だろう。私が講演会で話すように、いつ破綻してもおかしくない日本の国内で、「日本円だけ」で預貯金をしていると、ロシアのようになるのが想像できるだろうか。
 100年に一度と言われる世界大恐慌が起きたのであるから、この機会に自分の常識や観念を見直して、今後の生き残りの準備をすることをお勧めする。日本の破綻はもう始まっているのだから・・・

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