就寝中に数回トイレに行く「夜間頻尿」

🌸就寝中に数回トイレに行く「夜間頻尿」

　☆加齢で急増する頻尿（活動性膀胱、前立腺肥大）

　☆多尿の原因に心不全、睡眠障害、糖尿病等のケースもある

⛳加齢で急増する頻尿（夜間頻尿）

　☆過活動膀胱と男性では前立腺肥大症が存在することが多い

　☆適切な治療を受ければ改善が可能

　＊頻尿も軽快する見込みが高い

　☆診断には、医師の指導のもと

　＊飲水量、尿量、回数などを記入する「排尿日誌」が有効だ

　☆頻尿の代表的な原因疾患

　＊過活動膀胱と前立腺肥大症があり、原因疾患の改善で頻尿も軽快する 

⛳過活動膀胱

　☆膀胱が過敏になって、過剰に活動してしまう

　☆女性に好発し、男性でも発症する

　☆過活動膀胱症状

　＊突然尿意が起きて我慢できない（尿意切迫感）

　＊トイレに間に合わず、尿が漏れる（切迫性尿失禁）

　☆過活動膀胱の誘因

　＊加齢によって膀胱容量が小さくなる

　＊膀胱と尿道括約筋の連携機能の低下

　＊骨盤底の脆弱化など

　☆過活動状態になった膀胱

　＊尿が十分たまりきっていないのに尿意を感じ、頻尿になる

　☆治療は薬物療法

　＊膀胱容量を増大させるβ３作動薬の投与

　＊異常な膀胱収縮を抑制する抗コリン薬を投与する

⛳前立腺肥大症

　☆前立腺は男性特有の臓器で、膀胱の出口付近にある

　＊多くは５０代ごろから肥大が顕著になる

　☆前立腺、尿道を浮輪のように取り囲んでいる

　＊肥大すると尿道や膀胱の出口を締め付ける

　＊尿に勢いがない、力まないと出ないなどの排尿症状

　＊頻尿、蓄尿症状、残尿感などの排尿後症状などが起きる

　☆薬物療法

　＊前立腺の平滑筋の緊張を緩めるα１ブロッカー投与

　＊ＰＤＥ５阻害薬、前立腺細胞の増殖を抑える５α還元酵素阻害薬投与

　＊症状が強い場合にはβ３作動薬や抗コリン薬を併用

　☆手術

　＊前立腺の摘除手術

⛳全身疾患が原因で夜間頻尿になる場合

　☆高齢になると一般的に眠りは浅くなる

　＊目を覚ますたびにトイレに行くという人多い

　☆過活動膀胱や前立腺肥大症の治療、水分摂取量の見直し等で

　＊トイレの回数を減らすことができる

　☆全身疾患が原因となっているケース

　＊睡眠時無呼吸症候群（ＳＡＳ）眠りが浅くなる

　（就寝中に呼吸が一時的に止まるなどの症状がないか確認する）

　＊心不全や慢性腎臓病、高血圧、糖尿病も夜間多尿の原因となる

　☆夜間頻尿では、全身性の疾患が隠れているリスクが高い

　＊あまりがまんせず、受診することが肝要

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⛳出典、『ＡＥＲＡ』

就寝中に数回トイレに行く「夜間頻尿」

（『ＡＥＲＡ』記事他より画像引用）