さようなら、長門勇さん

浅草のコメディアンからスタート、『三匹の侍』でスターになり、６０年代から８０年代の時代劇やドラマに欠かせないインパクトのある存在、スベラーズのＣＭでも御馴染み、キュートな面の裏にニヒルな面を持ち合わせている希有な存在だった・・・・

長門勇さんが亡くなられました・・・

我々世代には古谷一行さんの金田一シリーズの日和警部、『影の軍団II』の吾平が印象に残っていると思いますが、ゲスト出演が数多く、様々な作品で様々な足跡を残されていかれました。

そんな長門さんは太陽でも重要で味のある演技を披露なさっておりました。


第１４１話　５０．０３．２８　無実の叫び　（テキサス・ボス）長門勇／曾根晴美　京春上　☆九州ロケ
第１４２話　５０．０４．０４　真実はどこに？　（テキサス・ボス）長門勇／水村泰三　上田忠好☆九州ロケ


七曲署の「元祖ボス」であり、癖があり、味がある「あ～おいしぃ」敏腕警部・小谷昇一を、軽快かつ重厚に演じておられました。
ボスを唯一「俊」と呼ぶ人物でもありました。

この前後編については、テキサスとコンビを組む小谷警部でしたが、実質的には鮫やんと同じく「小谷警部主演作」と言っても差し支えないぐらい活躍なさいますので、長門さんファンの方々も満足できる作品ではないかと思います。
私も当時、物心がついたばかりのころでしたが、この鹿児島ロケ編に関しては非常によく憶えており、小谷警部のイメージが長門さんのイメージとイコールになってしまったほどです。
テキサスとのコンビネーションも良く、１度きりの登場が惜しまれるキャラクターでした。

・・・・ご冥福をお祈りいたします。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


長門勇さん死去＝「三匹の侍」浪人役―81歳
時事通信 6月5日(水)19時46分配信

　個性派の名脇役としてドラマや映画で活躍した俳優の長門勇（ながと・いさむ、本名平賀湧＝ひらが・いさむ）さんが4日、老衰のため、神奈川県の病院で死去した。81歳だった。岡山県出身。葬儀は近親者で行う。
　東京・浅草の劇場などでコメディアンとして活躍した後、テレビ界に進出。ユーモラスな風貌を生かしたおおらかな役柄で魅力を発揮し、時代劇「三匹の侍」で演じたやりの達人の浪人役が人気を呼んだ。映画「道場破り」では主演も務めた。この他の出演作にコメディー番組「スチャラカ社員」やドラマ「横溝正史シリーズ」などがある。