「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

1984DVD-BOX、3月20日発売!

2013-01-18 07:02:23 | DVD
やっと・・・。

1984DVD-BOXの発売についての報道がありました。
タイミング的には昨年の「1983」と発表→発売は同じタイミングですね。

まだ、詳しい内容などは発表されていませんが、アマゾンではボックスアート(ブルース登場時のOPボスのスチール中心構成)が公開されており、定価はいつものファイブセブン(^_^;)
欠番はなさそうです。


同時に刑事モノファン待望の『刑事貴族2』のDVD化も発表されています。

まずは、速報まで。

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「太陽にほえろ!」「刑事貴族2」DVD化
(日テレNEWS24 2013年1月18日 5:00 )

 今も絶大な人気を誇る往年の人気刑事ドラマ2作品が、DVD-BOXで発売されることが、明らかになった。

 ひとつは、昭和を代表するスター、石原裕次郎さんがボス役で出演した日本テレビ系ドラマ「太陽にほえろ」。世良公則が演じるボギー刑事が殉職し、石原良純が演じるマイコン刑事が着任した1984年放送分をまとめてDVD-BOX化。本編12枚プラス特典ディスク1枚の計13枚組の「太陽にほえろ! 1984 DVD-BOX」が、3月20日に発売される。

 収録されるのは、同年1月6日放送の第584話「盗聴」から12月28日放送の第630話「必死のマミー」までの47話で、ボス役の石原さんを中心に、神田正輝、世良公則、長谷直美、渡辺徹らが出演している。

 特典として、当時のスチールを静止画で収録したPHOTOデータ集を特典ディスクに収録するほか、特典映像として出演者やスタッフが当時の撮影秘話などを語るアンソロジーメーキング、オーディオコメンタリー(音声解説)を収録する予定。
 封入特典としては、64ページのブックレット「太陽にほえろ!名場面集1984」(当時の貴重なスチール写真、番宣資料などを掲載)がつく。

 もうひとつは、1991年4月から92年3月にかけて日本テレビ系で放送された人気刑事ドラマの名作「刑事貴族2」。水谷豊主演で、高樹沙耶(現・益戸育江)、宍戸開らが出演した。

 商品名は「刑事貴族2 DVD-BOX I」。封入特典として、28ページのブックレット(スタッフインタビュー、あらすじ、シーン解説などを所収)がつく予定。
 放送された全40話のうち、第1話「ファジーでハードでホットな奴ら」から第19話「ラストシーン」までの前半19話を収めた5枚組の「BOX I」を3月20日に発売し、第20話「悪い奴ら」から第40話「本城の休息」までの後半21話を収めた6枚組の「BOX II」を7月24日にそれぞれ発売する。

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自暴自棄になる殿下は・・・

2013-01-17 23:23:52 | ビバ!チバテレビ
【ビバ!チバテレビ】

幸せの絶頂である殿下を不幸のどん底に陥れる事件が・・・・

第87話 49.03.15 島刑事・その恋人の死(殿下)浜田寅彦 幾野道子 水谷邦久

太陽の登場人物の特徴である、プライベートでは幸せにはなれないというパターンは、殿下が確立したと言ってもいいと思います。
その方向性を確実に決定した作品が#87、文字通り殿下の恋人・麻江が死んでしまいます。
でもこのセオリーは太陽のみならず他の刑事モノにも波及していきます。

冒頭で結婚を決意する殿下、そのすぐ後に麻江の轢き逃げという酷い展開は、観ているこちらも辛くなりますが、殿下自体もいつもの殿下とは決定的に違う「自暴自棄」「投げやり」の行動・言動が目立ちますが、その殿下を救うのがボスの強力なパンチであり、さらに麻江を轢いて逃げたタクシーの運転手であったり、人間は一寸先は闇とも言いますが、捉え様によっては自分をどん底に陥れた相手が逆に自分を救うという結果になるわけで、何とも考えさせられます。

それほど今回の殿下の不幸は妙に生々しく響いてきます。

ジーパン編自体、殿下の成長編という側面を持っている為に、逆にこういう不運な作品が連続するのですが、この頃は主演編ごとに不幸が訪れますが、この作品以後はそういう不幸を冷静に乗り越えていく殿下が描かれだします。

でも、殿下の場合は主演編ではなくても、重傷を負ってしまうことが多いですし・・・。

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ボスも山さんも尊敬する、ゴリさんの拳銃哲学

2013-01-17 23:00:05 | 日テレプラス日誌
【日テレプラスへのおさそい】

太陽ファン、ゴリさんファンには、作品自体の好き嫌いや良し悪しは置いておいて、どうにも癖になるというか、愛おしい作品があったりするようで、私の場合も「話したい」「正当防衛」「ゴリ、爆発!」「ゴリさんが殺人犯?」「ゴリさんが拳銃を撃てなくなった!」などありますが、あす日テレプラスで放送の、

第523話 57.09.17 ゴリさん、死の対決 (ゴリさん・ボギー)根岸明美 佐野守 穂高稔

も、その一つであります。

これは本放送時に強烈な記憶も影響しているのですが・・・・。

この頃既にゴリさん殉職については発表されていた訳ですが、なぜかその情報をキャッチできなかった私は、本作の予告編を見て実は固まってしまったんですね。
サブタイトル、10年前の射殺・・・そのキーワードだけで「まさか・・・」と。
既にロッキー殉職放送の次の日に発表されたゴリさん殉職だったので、知っていた方は既に覚悟はできていたと思いますが、ある意味カナダ編終了ですっかり「安心」していた私は、頭を殴られた衝撃に駆られました。

本編はゴリさんの最近の活劇としてはハードで派手、それこそ予告編から車は燃えているし、ゴリさんは頭から出血してるし、でしたから、本作が放送されるまで妙に興奮していたのを憶えています(^_^;)。
そしてOP、ダイジェストも興奮させられる構成で、ローレルが回転するのに合わせてゴリさんまで回転してる(^_^;)、あんなシーンを見たのは初めてだったのでをを!と思いました(^_^;)

内容にしても、ボギー登場で少々緩み調子だった感じが一本筋が通った感じで、ゴリさんの事を大して知らないボギーの第三者的ツッコミも生きていて、かつ暑い中汗だくになって走り、撃ち、怒るゴリさんに釘づけになったものです。

ある意味、ストイックに事件に取り組む殉職編よりも派手で活劇的なこちらが癖になっているのは、多分ゴリさんの殉職を認めたくないという思考が無意識に働いているものと思います・・・・。

この作品の本放送の次の日、「10周年ファンの集い」の放送で、私の嫌な予感は現実となってしまい、その日は寝込んでしまいました・・・。

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太陽放送予定 2013.1.16号 & たわごと少し(^_^;)

2013-01-16 02:48:25 | 放送予定
▼地球上最大の無脊椎動物と言われる、ダイオウ・イカの動く姿の撮影に成功したNHKの番組が視聴率16%を超えたとのこと。
いや、私も観ました・・・・黄金に光るボディにクールな瞳(^_^;)
凄かったです・・・・。
再放送もあるようなので。
1mのイカを食らう大王、お見逃しの方は是非(^_^;)

イカの話はこれぐらいにして・・・・

▼大川俊道さんがメインライターの『ハンチョウ』新シリーズが始まりました。
現在、一番太陽イズムを受けついているシリーズなので、愉しみに観させていただいていますが、最近は所轄から特殊班的な風合いになってきたために、昔の緩さがちょっと抑えられた感じですが、それはそれで良いんじゃないかと思っています。
シーズンの始まりはかなり派手だったので、ハード路線を継続すると楽しみにしています。
ところで、金田明夫氏のおでん屋、幸吉になんとなく宗吉のおやじさんを感じたのは私だけでしょうか(^_^;)

▼首都圏の降雪、お見舞い申し上げます。
北海道人からすると、東京の建物の屋内外の仕切りがハッキリしないのに結構驚くのですが、こういう大雪だと大変でしょうし、シャーベット状の雪は凍るので圧雪より怖いです。(圧雪の方がマシです。)
あれで歩くんだもなぁ・・・大変ですよね。
ブラックアイスバーンというのは、スタッドレスタイヤでも滑ったらもうダメですし、特に東京などは坂が多いので、車にせよ歩くにせよ並大抵の事じゃないと思います。
アクセルは踏み過ぎず、歩きは摺り足で・・・ですね。
太陽の本放送時代では’80年の春と冬、’81年初頭、’84年春の降雪が印象的ですが、あそこまで雪の積もる東京も珍しいですね。


 さて、向う一週間の太陽放送です。
年を越しても、ファミ劇・日テレプラス・チバ・とちぎ・テレ玉と継続放送してくれるのはありがたいです。
こういう地上波からめて再放送する番組も、太陽か必殺ぐらいになりましたね・・・。
本当に有難いことです。

ちなみに『特捜最前線』は東映チャンネルで放送したセレクトである傑作選をファミ劇でも2月に放送するようです。

ところで、テレ玉またはとちぎ+CSユーズ諸氏には「ゴリ週刊」になりそうですね。
テレ玉は初期設定の重要編である#14、とちぎはゴリさんの一本気さが顕著にあらわれる#56、大体中盤あたりのゴリさんがベテラン刑事に足を突っ込む頃の#228、存命最後の主演編である#523。
ゴリファンとしては濃厚な1週間になりそうです・・・・。

▼テレ玉・マカロニ編
テレ玉・マカロニ編は、今後の太陽の軸となる活躍をするゴリさんの単独初主演編である#14を放送。
拳銃所持をしていると思われる犯人の立ち回り先を張り込み中のゴリさんは、山さんに拳銃に弾を込めていない事をやんわりと指摘される。
その後、以前似顔絵を書いてもらったヒッピー風の女性と再会するものの、犯人に出くわし銃撃戦になってしまい、女性は流れ弾に当たって病院に担ぎ込まれる。
自らも負傷したゴリさんだったが、女性のことが心配で顔面蒼白になるものの、女性は助かり、病室で話ができるほど回復したが、彼女はゴリさんが見舞いに訪れ、帰った直後に急死した!
彼女の死が信じられず、唯々海辺にジムニーを走らせるゴリさん、しかし医者も太鼓判を押した彼女の死に疑惑を感じ彼女の周辺を捜査し始める。

今後の太陽ベーシックとなるゴリさんと拳銃が初めて全編にわたりクローズアップされる名編。
さらにゴリさんを囲む一係のチームワークも固まったころの心地よさもあり、ほんのりとしたロマンス味も楽しめる、何となく懐かしい感じのする作品です。

▼日テレプラス・ボギー登場編
10年前の遺恨が起こした、ゴリさん狙撃事件である#523。
当直明けのゴリさんが晴子とデート中に狙撃され、晴子が軽傷を負ったものの、ゴリさんんは無事だったが、狙撃に使用された弾丸はテフロン加工された特殊で強力な破壊力を持つ銃弾だった。
ゴリさんは自らえん恨の線で過去の事件を調べると、10年前の犯人射殺事件を想い出す。そのころ山さんはタレコミ屋から竜神会が国外から殺し屋らしい男を招き入れたとの情報を得る。
その竜神会の関わった殺人事件に犯人射殺事件の犯人の母である恭子が関係しているのがわかる。
ゴリさんとボギーは、恭子が昔から経営するスナックに出向くが、恭子の何食わぬという応対にゴリさんは違和感をおぼえる・・・・。

ゴリさんの存命主演最終編、ゴリ正編的な側面がありながら、アクションたっぷりのスリルが待っています。
さらに、ゴリさん殉職発表後初の主演編ということで、ゴリファン諸氏はそれこそ固唾をのんで観ていた作品だと思います。
ゴリさんとボギーのちょっとした対立~ゴリさんの「背中を見よ」的指導が発揮されるのもうれしいところです。

▼チバテレ・ジーパン編
殿下の恋人・麻江が事故死する#87。
殿下は麻江との結婚を決意した日、殺人事件が起きデートを中断して急行するが、別れた直後に麻江は車にひき逃げされ死んでしまう。
一気に失意のどん底に堕ちた殿下は麻江の葬儀が終わった直後に捜査に復帰するものの、あまりにもストイックに捜査に没頭する殿下に回りの顔は曇る。
そして犯人を追いつめ、捨て身で向かった殿下は犯人を逮捕する。
無謀な殿下の行動を諌めるボスだったが、殿下があまりにも自暴自棄になっているために彼を殴り飛ばす。
そこに麻江をひき逃げした犯人が判明したと知らせが入る・・・・。

既に始まっていた殿下ファンの「恋人不要論」で麻江は葬られた感じになってしまいましたが・・・・。
やさしい刑事としてキャラが固まりつつあった殿下に酷い出来事・・・人気と比例する形で殿下の不幸度も上がっていきます。
特にジーパン編は酷ですね・・・今観ても。
ただ、それを乗り越えていったことで、殿下はキャラクターとして確立していったともいえます。

▼ファミ劇・スコッチ登場編
アマチュア無線マニアの少年が事件に巻き込まれる#227。
連続爆破事件が発生し、殿下はその現場写真に写る少年に注目する。
そして喫茶店が爆破され重傷者が出るが、その現場に例の少年が居り、確保される。
少年=修はアマチュア無線マニアで、警察無線を傍受し現場に見物に行っただけだと主張、犯行時間には香港の相手と交信していたと話すが、相手は解らないので確認が取れない。
修は未成年であることから釈放されるが、ボンの尾行が付くが、殿下は修に直向きさを感じ、香港の交信相手を探し出そうと奔走する。
一方、修とは別な線として愉快犯の連続爆破と思われた一連の犯行が、喫茶店の爆破のみを目的とする為のカモフラージュだったのではないかと山さんは推理する・・・・。

ハム仲間の諸氏には突っ込みどころはあるものの好意的に受け入れられているらしい一編。
殿下のメカ得手の部分で修にシンパシーを感じ、今回の爆破容疑で人間不信になりそうになった修を殿下が救い、さらに殿下の危機を無線を通して修が救うという、二転三転する話でもあります。

証言しようとしない目撃者とゴリさんの葛藤を描く#228。
給料強盗殺人が起き、現場から一人の女性が走り去ったことが判明、第一目撃者と目された。
捜査線上に被害者の同僚が浮かぶが確証がない、ゴリさんは走り去った女性と思われる澄江を捜し出すものの、現場行っていないと主張する。
しかし、その態度に不審を抱くゴリさん。

頑なに証言を拒む人妻のプライベートに踏み込むゴリさんが、その人妻をいかに傷つかないようにしながら、証言を引き出そうと葛藤します。
犯人は必ず逮捕しなければならない、しかし人妻の家庭は壊したくない、ゴリさんの優しさと事件への焦りが出る作品です。

▼とちぎ・ジーパン編
#55「どぶねずみ」は地上波欠番が定番になってしまいました・・・。

ということで、今回はゴリさんが古巣に戻り、5年前からの「遺恨」を解決する#56。
ゴリさんは休暇届を出し、以前の勤務先管内の三崎市へ向かった。
5年前に暴力団・梶田組の抗争事件が起き、ゴリさんたちが梶田組長を逮捕していたが、証言者である次郎にお礼参りする可能性が高かったからだ。
しかし、街の実力者が梶田と懇意であり、街の人々は恐怖のあまり傍観、かつてゴリさんが勤務していた所轄もやる気がない、ゴリさんは元刑事の斉藤らと共に街で孤立してしまうが・・・・。

#26、#42に続く、ゴリさんが新宿とは別な場所でほぼ孤立して事件に挑む、ゴリ正編の一つです。
5年前にはスッキリ解決できなかった事件をボロボロになりながらも拳銃を持たず生身一つで解決していくゴリさんの姿勢に感動してしまう名作です。

[1/16~1/21 太陽放送](※<初>当該CS局にて初放送 <再>当該CS局にて再放送)

1/16(水) 19:00~20:00 テレ玉1(地上波) 太陽にほえろ! 第14話「そして拳銃に弾をこめた」
1/17(木) 5:00~6:00 ファミリー劇場HD(CS) <再> 太陽にほえろ!HDリマスター版『#219 誘拐』
1/18(金) 5:00~6:00 ファミリー劇場HD(CS) <再> 太陽にほえろ!HDリマスター版『#220 ジュンの復讐』
1/18(金) 11:00~12:00 日テレプラス(CS) <初> 太陽にほえろ!【ボギー刑事登場編】#523 ゴリさん、死の対決
1/18(金) 20:00~21:00 チバテレビ1(地上波) 太陽にほえろ! 第87話 島刑事その恋人の死 (80/103)
1/18(金) 22:00~23:00 日テレプラス(CS) <再> 太陽にほえろ!【ボギー刑事登場編】#523 ゴリさん、死の対決
1/19(土) 22:00~23:00 ファミリー劇場HD(CS) <初> 太陽にほえろ!HDリマスター版『#227 CQ・CQ・非常通信!』
1/19(土) 23:00~24:00 ファミリー劇場HD(CS) <初> 太陽にほえろ!HDリマスター版『#228 目撃者』
1/20(日) 10:00~11:00 日テレプラス(CS) <再> 太陽にほえろ!【ボギー刑事登場編】#522 ドックとボギー
1/20(日) 12:00~12:55 とちぎテレビ1(地上波) 太陽にほえろ! ジーパン刑事編 第3話   #56 その灯を消すな!
1/21(月) 6:00~6:50 日テレプラス(CS) <再> 太陽にほえろ!【ボギー刑事登場編】#522 ドックとボギー


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男泣き・・・

2013-01-14 12:03:03 | ファミ劇日誌
七人の刑事(新)『悲しきチェイサー』を観る。
名作的な伝聞を受けていたので、興味深くみました。
探偵社の兄貴分(内田裕也氏)と弟分(ジュリー氏)の破滅物語・・・傷天に通じるものがありながら、ジュリー氏の弟分は冒頭に腹を刺されて、物語中盤で息を引き取るので、内田裕也氏の独壇場的な面があったりします。
この回もアウトローにはシンパシーを感じる先鋒であるポマード北川が絡むことになります。
兄貴分、ボギーに憧れてます。

太陽作品というのは意外と時代背景や流行を深く追わない普遍性みたいなものがあって、後年でも観やすいといえばそうなのですが、強烈な懐かしさというのは、当時の流行等を結構貪欲に採り入れている七刑の方に分があると思います。
今回もジュリー氏楽曲がわんさか流れていましたし。
ファッションにしても、太陽の方はキャラクターの合ったコーディネートが主だったのに比べ七刑の方は当時っぽい衣装が主なので、その辺りでの棲み分けみたいなものを今感じます。

と、別作品のことはこれぐらいにして・・・・

【ファミ劇日誌 ミニ】

何なんでしょうね、この充実感というか・・・
何度見ても感動してしまう2作、主演のスコッチも長さんも最高の味を出していますが、両作ともゲストの女優さんがいい。

この頃のメンバーの髪の伸び縮みはご愛嬌(^_^;)
ボン以外は殆ど掛け持ち仕事を持っていた時期なので、尚更ですね・・・。

#225

斎藤監督の凝った演出、スコッチの葛藤を見事に表したホン、巧みなBGMの選択、名作の誉れ高い本作。
加代の安田さん抑えた自然な演技も、一郎の名子役・松田氏の演技も、見逃せない。
なにより、沖さん=スコッチの葛藤が、男であれば何かしらの琴線に触れる部分があったのではないかと。
愛すべき作品ですね・・・。
最初期スコッチ編の総括編であります。

スコッチが、一係伝統の「黄色いパジャマ」を着ているのはご愛嬌です(^_^;)

[ロケ地]
骨董店は、港区南青山5丁目。
店舗はないが、ビルは現存。

#226

制作側的にも物語的にも、スコッチ登場編の第二ステップを踏む作品になります。
痩せが目立つようになってきた長さん、その様相も相まってか、長さんの苦汁の捜査は、捜査的にも刑事と松原側との狭間に立たされるという辛い立場になりますが、その辛さを歯を食いしばって耐えたからこそ、ラストの手紙での号泣に結び付くと・・・。
これも男であれば何かしらの琴線に触れる部分があったのではないかと。
いや、もう一つ琴線に触れるのが、松原夫婦のリアルな露光のスナップ写真だったり、なによりも文江だったり。

今回は衣装的にも第二ステップであり、ボンの革ジャン着用、山さんの後年に通じる高級そうな背広新調などあります。

[ロケ地]
新宿ルミネ
新宿区役所

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メシ屋のおやじ

2013-01-13 00:33:11 | キャラクターへの思い
マカロニ編の放送が各地で繰り返される昨今。
太陽創世記の解放・・・(^_^;)
私のような太陽と共に年齢を重ねてきた人間にしてみると、マカロニ編というのは非常に貴重・・・どういう意味かというと、本放送時に太陽自体に趣味性をもって観るようになってから、滅多に再放送されないシーズンだったために、放送自体が非常に貴重だったわけですが、90年代に入ってからはマカロニ編のみ再放送というのがある意味激増し、北海道では2話連続1回再放送というパターンで2話目のOPはカットという残念な放送もあったりしました(^_^;)

と、風呂の中でマカロニ編の事をぼ~っと考えていたところ、なぜか宗さんのことが気になり・・・

シンコの父であり元刑事の内田宗吉(ハナ肇)。

気風の良さとちゃっかりしたところを持った、飯屋「宗吉(ノベライズでの呼び名は むねよし)」の店主。
財布の中身が寂しい刑事たちに良質な料理と酒を提供する貴重な存在。
若手刑事の相談役にもなっているようだ。

ボスや山さんの元同僚で鬼刑事として矢追町界隈では名を轟かせていたようであるものの、しかし犯人に拳銃を向けたときに「殺意」を抱いてしまった事から、あっさり刑事をやめてしまう。

というのがざっくりとした「宗さん像」であります。

出演はマカロニ編中心で11話、ジーパン殉職編での出演はある意味「特別出演」的な感じだったと思います。

企画書の段階では、宗吉は元警部の45歳(ちなみにシンコはマカロニとは同年)、妻の設定もあり(企画書では房子、第一話台本では里子)、刑事を辞めた理由は武器を所持していなかった人物を射殺してしまったということになっていました。

さらに実際のOPでも物語っているように、登場人物の序列でいけばボス、マカロニ、シンコに次ぐ第4の人物となっており、中心人物の設定になっています。

ただ、実際に主役級の活躍をするのは#13のみで、シンコとの主役は#5やあえて活躍した話を挙げると#24、38,48となり、中心人物としては寂しい活躍となっており、レギュラー扱いも#13で終了、OPに顔を出すのも#14までで、その後は初期レギュラーのある意味「清算」編である#24からセミレギュラーとして随時出演し、マカロニ殉職を経て、ジーパン編では#111の出演のみとなります。

他の番組でも番組開始当初はレギュラー陣が豪華でも、番組が回を進めると出演しなくなるパターンが現在でもあります。
これは岡田P氏が仰っていた、マカロニ編での長さんや殿下の欠場が多いのは「予算」の関係という証言がありますが、恐らくその関係が強いような気がしますが、ただ、宗さんの企画段階での立場を考えると、ちょっと登場回数が少ないような気がします。

キャラクター的には、ボスを俊さんと呼びながらボスとは同等な立場のような感じがあります。
これはもしかすると、たとえ同じ警部という階級だったからとしても、宗さんが一歩引いている感じがします。これはそもそもの二人の出会いがボスが本庁の刑事で宗さんが所轄の刑事で、矢追町の事件でよくコンビを組んでいたからという解釈をしています。
ただし、ボスは七曲署を行ったり来たりした形跡も見られますが。

山さんは城北署にも籍を置いていたものの、七曲署には長くいた(これもノベライズから推測)と思われるので、宗さんと同僚だったというのは頷けます。

ただ、これだけ背景があったのに宗さんの活躍が少ないですね・・・。


これは、演者であるハナさん自体のことではないかと思います。
ハナさんご自身はこの当時ご多忙だったようですし、既に当時芸能界の重鎮であったはずですが、なぜこのような出演になったのか。

ショーケンさんや井上バンドが当時所属していたナベプロの関係でマカロニ編のみナベプロの関係会社である渡辺企画が協力会社としてクレジットされています。
それゆえに、ナベプロ側としても太陽でのショーケンさんの抜擢に対し重要視していたのではないかと。
更に、裕次郎さんの本格的なテレビレギュラー出演、青春モノ+刑事モノという『刑事くん』では前例はあったものの日テレの重要な時間帯での「挑戦」に対する保険的な立場と、ショーケンさんへのナベプロの重鎮という立場でのけん制という意味合いがあったのではないかと・・・・。

ただ、早いうちから後年に通じるスタンスを確立したから、(たとえば裕次郎さんがワンクール出演を撤回した件)ワンクールのみのレギュラーで終わったという所があったのかもしれません。

もしかすると、ハナさんが太陽の始動に「立場」的に大きく貢献してのではないかと思っています。

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時は進む・・・

2013-01-12 20:35:35 | 「考え込むけぶ」
正月休みで半ば療養生活から急に働いたもので、本日はまた眠りに眠った、眠れる森のオジサン・けぶでございます。

その眠りオジサン状態だったので、半眠状態で溜めていた正月関係の録画物を整理していたら、毎年観ているNHK総合「新春TV放談2013」を発見。最近NHKが銘打っているテレビ放送60年のアンケートで、ドラマ部門のランキングで『相棒』が首位。

テリー伊藤氏が「『相棒』かぁ・・・」疑問視していたのも解る気がします・・・。
間違いなくもうちょっと前であれば、『相棒』が首位なんて考えもしない事。
確かに良質なドラマですが、テレビ放送60年でその結果?と。
他のランキング作品も(確かベスト20)大体過去20年以内(近年の作品が多い)の作品が殆どで、そのラインナップを見ていて正直時代の流れを感じました・・・。
もしかするとアンケート対象が若い人に偏っている感じもしましたが、バラエティーの結果を見ているとそうでもなかったので。
恐らくマニアとかではなく、普通の人に普通に聞いた結果だったかもしれません。

でも逆に考えれば、それだけ『相棒』を再放送も含め見ている方が多いという証しであるとも思います。
記憶に残すというのは、いかに大変か。
放送の機会が少ないものであれば、自然と忘れ去られるのはある意味自然の摂理ですが・・・。

太陽あたりも、だんだん「過去のもの」から「歴史的なもの」的な側面が出てきたのかもしれません。

我々が太陽本放送の時代、30年~40年前というと戦前から戦時中、そして戦後すぐの話でしたが、今はその太陽本放送時が30年前~40年前になっています。
それぐらい古くなると、学生の身分ではすでに教科書上の話になってしまいますからね。

最近の新しいファンの方には太陽を考古学的な感覚で楽しんでいる方もおられますが、これは「本放送組」には考えられないことで、いかに年月が過ぎたか・・・というのを感じずにはいられないです・・・ハイ(^_^;)。
ただ、そういう考古学的な観点で太陽を愉しむというのも、なかなかオツなのかもしれません。
そういう意味では、太陽という番組は今でも教材が豊富にありますからね。

いや、ただ本放送組の私を含めたミドル&ミセス(^_^;)世代は認めたくない部分はあります。
今までファンを現役でやっている人たちの多くは、太陽終了を認識しながら、今でも七曲署は健在であると確固たる信念をお持ちの方が多いですし、現に私もそうであったりします。

その考古学的観点に視聴者が認識を移行しているのであれば、逆に言うと地上波放送のチャンスであるとも思えてきたりして(^_^;)
ある意味、時代劇感覚ですよね。
ちょっと前であれば、リアルな古さがあって、ただ単に古いとか言われる割には時代背景的なもので地上派放送にそぐわない面(たとえば喫煙とか)があったりしたわけですが、逆に「これは昔の話だ」というのが浸透していれば、そういう事も気にしなくて済むわけですから。

いま、テレビ局の番組制作費が非常に暴落していると聞きますが、過去の作品を眠らせておくのはもったいないですし、死語ではありますが「バブリー」な背景を背負っているか、またはそれを引きずっている作品を放送するよりは、70~80年代の作品を放送したほうが今の時代に沿っていると思うのは私だけでしょうか・・・・。

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スコッチの転機、野崎さんの優しい笑顔・・・

2013-01-12 17:42:04 | ファミ劇日誌
本日「正月休み明け」のファミ劇太陽(初)放送。

スコッチ登場編の折り返しポイントとなる作品が本日放送されます。

第225話 51.11.05 疑惑 (スコッチ)安田道代 二瓶秀雄 渡辺巌 

スコッチの精神的な傷となって、彼をその時まで苦しめ追いつめていた「倉田刑事殉職」。
犯人を撃つのをためらった為に死んでしまった倉田、それに責任も何もかも全てを感じすぎるぐらい感じて、最終的には「死にたくない」という強固な信念に忠実に動くことに救いを見出し、非情な道を歩んでいたスコッチ。
その彼が藤堂一家の中で活躍する中で、本来の自分らしさを緩やかに取り戻していた時の決定的な「事件」となります。

そのスコッチが、置いてきた過去である倉田に関する事件、倉田の家族に接することで自分が変わったという事を自ら思い知らされたり、非情に徹してきた自分自身が倉田の事になると熱くなるというのを自ら気付かせられたり、本来の自分と今の自分とに葛藤することになります。

そしてもう一つは、過去においてきた倉田の事に関しては今でも純粋に尊敬している滝という男の本来の素直さにも注目すべきところがあると思います。

それが、今回起きる恐喝男の殺人で全て噴出する格好になります。

この事件がきっかけで、どうしても非情な面や拳銃に頼る「反射神経」的面は残るものの、その非情さが冷静沈着という所で生かされることになっていきます。

ただし、沖さんの掛け持ち出演の関係からか、主演作も沈静化していくのは残念なところですが・・・。


第226話 51.11.12 天国からの手紙 (長さん)大出俊 田村寿子

テキサス編から長さんの主演編には苦汁をなめるような作品が出てくるようになります。
これは他作品の「オヤジさん」ポジションのキャラクターには欠かせない要素になっていきますが、太陽ファンとしてはあまり長さんが辛い目に遭うのはあまりいい気持ではないものです。
ただ、そういう葛藤を起すというのもドラマでは重要な部分になっていきます。

しかし、その「オヤジさん」のセオリーも長さん=辰平さんにかかると少々毛色が違う感じがします。

というのも、他の「オヤジさん」はこういう事件に遭遇すると、刑事魂に火が付き事件に食らいつく気迫で迫る場合が多いですが、太陽の長さんの場合はちょっと違います。

こういう目に遭っても、長さんは冷静さを保とう、協調性を保とうと努力します。
その我慢が犯人を目の前にしたりして一気に爆発するのがクライマックスだったりします。
時には、我慢を貫き、ラストでその我慢が別なことで解消されたりします。

今回は後のパターンの方。

結局は、長さんの更生させた男が事件に利用されるわけですが、長さんが居たおかげで救われたとはいえ、その捜査はその男を傷付けてしまうことは確かです。
そこで、ラストの「天国からの手紙」です。

野崎太郎という人物の、犯罪者への姿勢も解る作品になっています。

太郎フェチには、涙なくしては観られない作品ともいえます・・・・。

どのみち、まだ号泣ですよ・・・(^_^;)

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千石規子さん、ご逝去

2013-01-10 12:31:25 | おくやみ
訃報が続きます・・・・。

名作・問題作として名高い、第20話「そして、愛は終った」にて、 清坂家の元お手伝いの川村きよ役でゲスト出演された、

千石規子さんが昨年末にご逝去されたことが公表されました。

あの作品はゲスト登場人物が少ない方で、各人強烈な
個性を持った方が出演されている作品ですが、きよも冒頭のみの登場とはいえ、脳裏にハッキリと印象に残っている強烈さでした。
千石さんについては、クセのある役どころから「おばあちゃん」まで、映画やドラマ、バラエティまで活躍なさっていた印象があるので、亡くなられたのは残念です。

ご冥福をお祈り致します・・・・

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千石規子さん死去=名脇役女優、90歳
時事通信 1月10日(木)11時27分配信

 黒沢明監督の映画やテレビドラマなどで印象的な脇役として活躍した女優の千石規子(せんごく・のりこ、本名・森礼子=もり・れいこ)さんが昨年12月27日午後3時34分、老衰のため東京都内の病院で死去した。90歳だった。東京都出身。葬儀は親族で済ませた。
 大衆劇場「ムーラン・ルージュ」などを経て、1947年東宝入社。同年公開の「女優」で映画デビューし、「野良犬」「七人の侍」などの黒沢作品をはじめ数多くの映画に出演。NHKの連続テレビ小説「雲のじゅうたん」や「たけしくん、ハイ! 」シリーズ、TBS系「3年B組金八先生」、フジテレビ系「Dr.コトー診療所」などのドラマで脇役として親しまれた。 


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佐藤允さん、ご逝去

2013-01-09 06:47:54 | おくやみ
太陽では、第352話「ボン・絶体絶命」でボンの憧れる実直なガードマン・大沢を演じた、佐藤允さんが昨年12月に亡くなられていたという報道がありました。

大沢は実直で好漢な表の顔と、元本庁特殊班でスイッチが入ってしまうと殺人マシーンと化してしまうという難しい役でしたが、個人的には当時その大沢の表の顔のイメージがイコール・佐藤允さんのイメージだった為、衝撃的だった印象が残っています。

ご冥福をお祈りいたします。

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俳優の佐藤允さんが死去 「独立愚連隊」など映画やテレビドラマで活躍
産経新聞 1月8日(火)12時19分配信


 映画「独立愚連隊」に主演するなど、個性派俳優として活躍した佐藤允(さとう・まこと)氏が昨年12月6日、急性肺炎のため横浜市内の病院で死去した。78歳。葬儀・告別式は近親者で済ませた。喪主は長男で映画監督の闘介(とうすけ)氏。


 昭和9年、佐賀県生まれ。俳優座養成所を経て、31年に映画デビュー。俳優座の同期には仲代達矢さんや宇津井健さんらがいた。34年に岡本喜八監督の「独立愚連隊」に主演し、幅広い人気を獲得した。以後数多くの映画やテレビドラマで活躍し、独特の容貌などから、米俳優の名前をとって“和製リチャード・ウィドマーク”とも呼ばれた。

 主な映画出演作はほかに、「隠し砦の三悪人」「日本のいちばん長い日」「二百三高地」「さびしんぼう」など。


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