オリンパスのLTズーム105というカメラだ。
何年か前にオークションで入手した。
オリンパスは昔からケースレスのデザインに力を入れているようで、XAやミューなどがその代表だが、これはその究極の形に近いものといえるだろう。
なぜなら、ご覧のとおりボディの前面(背面も)の多くが人口皮革風の素材で被われており、つまりカメラケースとカメラが一体化しているのである。
もちろんオリンパスお得意の生活防水であるから、ケースレスは見かけだけではない。ミューの外装を変えただけのカメラといえなくもないが、やはりオリンパスお得意のスポット測光も搭載しているし、ユニークで昔からこれはちょっと気になるカメラだったのだ。
とはいえ実際に使うと、コンパクトカメラにしてはかさばるし、使わないときも飛び出るストロボが邪魔で縦位置は構えにくいし、決して使いやすいコンパクトカメラではなく、どちらかといえばこれは失敗作だろう。
しかし、アイデアは面白いと思うので、今もう一度このコンセプトでデジカメを作ればどうだろう。
デジタルならもっと薄く小さく作ることも可能であるし、いっそ本物の皮を使って色もいくつか用意すれば、なかなか洒落たカメラになるのではないか、と思うのだが。
収納するときに邪魔になりそうで
機能よりもおしゃれデザイン重視といったところでしょうか。