ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

12月に観た映画

2021-12-26 20:25:26 | 映画

幼児虐待、育児放棄等、最近はニュースにもならないくらいに普通に。子供のいない我が家にとっては、そのような話が報道されるたびになにかやりきれなさを感じます。
その最前線の児童相談所の新人職員の悩み、そして現在のシステムの矛盾を。
よく言われるように、圧倒的に職員の数少ないが少なく、ひとりひとりの子供への個別対応ができず、さらに、上層部は天下り若しくは出向者が多く、事なかれ主義。根本的な問題として事務所間の情報共有ができていないこと。医療でもそうですが、圧倒的にマンパワー不足。その中で、子供のためになにがベストなのか、日本の将来のためにもっと国が力を注ぐべきと。様々な複合的な問題が集約されているのが児童虐待、育児放棄と。
低い所得・貧困層、男女の性のあり方、核家族化、地域連帯の希薄化。そしてなんと言っても、1億総中流と言われた日本は過去のものになり、現在は階級社会に。
役者さんも初々しさとベテランの円熟さ、うまく合わさっています。とはいえ、この映画はその現代的な内容がテーマと。
よく行く上越地方のフィルムコミッション、上越市と妙高市のフィルムコミッションが関わっているのでロケ地も妙高赤倉の岡倉天心堂、高田の春日山城、高田城が。いずれも冬の雪の光景。

今から20年以上前の2000年に公開された映画の4Kリバイバル版。
昔観たときの衝撃は今回も。映画としてはこれでもか、という試練が主人公に襲いかかる、内容としては厳しい映画。公開時も賛否両論あったと。
確かに内容としては気が滅入るものですが、映画としては、やはり衝撃的。目が不自由になるため、音に対しては敏感に。そして、そこから主人公への想像の世界が、ミュージカルとして描かれています。ビヨークのなんともいえない雰囲気、そして世界的な女優、カトリーヌドヌーヴも独特の美しさを。
20年前のサウンドトラックのCDを新たに聞き直すとやはり独特の世界観。
懐かしくもあり新鮮な映画。

今なお続く汚染と闘う弁護士の実話。
世界的な化学企業、デュポンの出している廃棄物
の問題から現在、普通に使われているテフロンへの疑い。
この映画では巨大企業と行政とのバランスが大きく取り上げられています。実は自分自身のいわゆる大企業に勤めていた体験からも思い当たることはあります。30年近く前の話なので今はどうか判りませんが、公害の問題が大きくなって、行政としても規制をはじめます。しかし、その環境基準がどちらかというと企業側に有利に、つまり企業が守れる緩い基準となっていたこと、更に、その基の値を越えそうになると行政側から連絡がきて公害防止設備の稼働を開始する、ということが日常茶飯事におこなわれていました。行政としては市民の安全を守ることも大事ですが、大企業のもたらす税金もまた、重要でそのバランスを微妙にとっていました。更に、その企業による雇用も。特に企業城下町といわれる地域、その中でも雇用確保が難しい地方では。今でも、地方の議会には企業から支援された議員が多いのも相変わらず。
この映画は現在進行形であり、未だに、古くて新しい問題であることをあらためて感じさせられました。
今から半世紀以上前の映画の4Kリバイバル版。
現代からみると色々と突っ込みどころは沢山ありますが、やはり、当時の世相を映し出されています。原子力による放射能。ゴジラもそうですがこのモスラも。子供の時、観た時にはあまり覚えていませんが。でも、懐かしい、日本の映画。
つぶやきシローさん原作の映画。
安田顕さんが好きなので楽しみにしていた映画。
何をしてもうまくいかない、普通の人への応援歌。白川和子さんとファーストサマーウィカさんの敏基離れた、でも飄飄とした演技も素敵。
年の瀬に観る、楽しい映画






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