私は鳥になった。翌日、19日から始まる埼玉県春日部市の「ギャラリーじょんのび」での初日に合わせてやって来た。
こちらでは、もう、3回目の展示会になる。1回目、2回目では、同じ大分県安心院町の陶芸の人と一緒に2人展であったが、今回は横浜のガラス工芸の方との二人展である。
準備日の夕方ギャラリーに着いた。この「じょんのび」と言う言葉は、新潟地方の方言で「ぼちぼちと、ゆっくりと」という意味らしい。オーナーの渡辺さんが、新潟県から古民家を移築して住んでいる。ご主人は昨年まで会社員であったが、今は定年されたばかりだ。奥さんが趣味でやっていた「藍染め」が高じて、今は二人の息子さんと一緒に藍染め工房をしている。この、自宅を開放して、年に2回~3回の展示会をしているのだ。
3年振りの再会を喜んだ。
現在、建築中?(移築中)の新しい工房に案内して頂いた。
次男の「大志」君夫婦が住み、展示場と藍工房、喫茶も出来るようにするそうだ。30歳の彼が船出するには、この工房が丁度良い励みになるのだろう。
奥さんと大志君と3人で近くの蕎麦屋さんに行き、ご馳走になった。この所、蕎麦やさんに行く事が多いな!親子でやっている経営のもどかしさとか、オリジナルな商品作り、お客様に天然藍とインディゴ藍の違いをどう伝えるのか?などなど、話は尽きない。
(栃木の大川さんの所を見に行ったら?と言っておきました。)
ご馳走になった後、ホテルまで送って頂いた。残念ながら、このホテルはハズレであった。ホテルに入った途端、フロント(フロントといっても、風呂屋の番台くらい)で失敗したと感じた。当然、ロ ビーなどは無く、フロントの直ぐ前が階段、2階に上がると、公団住宅の様な鉄の愛想の無いドアが並んでいる。部屋に入って、ヤニで茶色くなった壁紙があちらこちら剥がれている。ベットは子供用の2段ベットの下の部分ではないか?椅子は学校の教室で使っていたような感じである。部屋には、飾り絵や鏡も無く、冷蔵庫も無く、髭剃りもドライヤーも、当然インターネットを繋ぐ設備も無い!
あったのは、壊れた時計とキンチョールの殺 虫剤とエッチなビデオ。300円入れると1時間ビデオを見ることが出来るようだが、とても、そんな気分にはなれない。もう、早く寝るしか無いと横になるが、夜中に途中でクーラーが切れてしまい、蒸し暑さで起こされる。何か、刑務所の独房にいるような錯覚をする。レトロな雰囲気のホテルは、昭和30年代か40年代のアパートにタイムスリップしたような気分であった。 チャンチャン。
紺邑は全くオープンですから、いつでもお出で下さい。
埼玉県は日本で一番の藍染の産地。
私が藍染を説明するのに、一番苦労をするのも埼玉県です。
ミョウチクリンな物が公認されていて、幅を利かせているからです。
公が、これまたそれを、教室を主宰して「伝統を守ろう」なんて言っている。
今浦和にいますが、やはり、苦労しておりますよ。
ホテルの件、大変申し訳ございません。長旅の疲れを癒すどころか、余計なストレスを感じさせてしま
いギャラリーとしての仕事が甘いととても反省しております。
蕎麦屋で語った事とても励みになりました。ミラノのDVD何度見てもテンションがあがります。『頑張るぞ!』って感じになります。
さて早速紺邑さんのコメント心に響きました。『ミョウチクリンな物が公認されていて…』全くの同感です。徳島の人たちは相手にしないでしょうね。天然藍で染めている所もあるんですが、何か皆気ぃ使ってる感じがします。変なの。
紺邑から学ぶ事、お話したい事いっぱいあります。近々お会いできればと考えております。浦和行けるかなぁ。
高江さんのブログを借りて、ご挨拶させていただきます。
>紺邑から学ぶ事、お話したい事いっぱいあります。
我々の仕事は、学び合うことになるでしょうね。
職人仕事というのは、そう言う物だと思っております。
私は浦和の仕事が今日終わり、明日(22日)から府中です。
8月5日からは工房におります。
>徳島の人たちは相手にしないでしょうね。
そんなことは決してありません。
徳島があって、あの方たちがいるのです。
どうも、困った物だ。