焦らず 慌てず 諦めず 行けるとこまでNO2

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雪と受診と内田樹

2013-02-14 00:05:26 | 日記
昨日はマキノ西小学校のスキー教室ボランティアを依頼され出動しました。(出動って、ゲッターロボか?)
 マキノ西小と言えば、近畿の老舗、マキノスキー場のお膝元。
(と言っても、マキノスキー場はすでにリフトもはずされその面影は消えかかっておりますが・・)
保護者の皆さんにスキーの堪能な方ワンサカとおられると思うのに・・。
都合がつかずにリストアップされた様子。
で、行きました。
さすがマキノ西、持たせてもらった6名は(全校児童で60人と少しです)ジュニアスキークラブ等のメンバーもいてレベルが高い。
私が教える域をとうに超えている。(汗)
少々の技術レベルの差はあれど国境スキー場をバンバンすっ飛ばす腕(足)前ばかり。
とにかく彼らは制御という言葉を持たない。とにかく落ちていく。
下に向かって落ちていく。
どんどん落ちていく。
時々「もっと前に乗り込んでいこう」とか「すねに圧がかかる事を意識して遅れないように」とアドバイス。
一番始めに行ったことは「怪我をしない、怪我をさせない」。とにかく注意力が切れないように気をつけるだけ。
場所にも慣れているので横着になりがち。
「マキノ西小の子ども」というプライドも持って滑るように「単なるいいカッコしい」にならないように注意した。

 とにかく、滑らせた以上こちらもついて行かねばならず膝と太ももに悲鳴を上げさせながら、嫌ほど(少なくとも私は・・)滑った一日でした。
 (一緒に指導に来ていた、教え子が「センセ、ようあんなけ飛ばすなぁ」と感心していた。私も感心していた)


全日は気温が低く、スキーには最適の雪質でした。
木々についた雪がなかなか落ちないので、山も綺麗です。


午前中はとにかくいいお天気でした。
私は空を見ている余裕もなく子ども達について行くのに精一杯!!


子ども向けの滑り台というか滑りバルーン。「クニちゃん」だったかな?
ずっと座ってて、お尻冷えませんか?

という大変疲れた一日でした。

明けて本日、朝から母の受診日。
11時からレントゲン撮影。その後診察(整形)のはずが
ちょっとトラブってレントゲン再撮影。
朝からちょっとドタバタしました。
おかげで、昼に一度帰宅する予定がコンビニおにぎりをほおばって、13:30分のエコー検査まで待機。
(1時間と少し・・)
その後14:30分に診察予約(循環器)まで待つはずが、いつまで経っても呼ばれない。
100分近く遅れて受診。
あまりの誤差に苛ついて、つい女性の受付さんに一言・・。
(人間、苛ついてはいけません。もっと修行をしなければ・・)
母も10時過ぎに家を出て、6時前まで終わらない受診にたいそう疲れた様子でした。
やっぱり予約の時間が保証される「予約」にしてもらいたい。
次の予定を考えて動いているので・・。
いくら外来さんがその日多くても、予約を取っている患者は、その予約時間に診察をすべきでしょう。
後ろへ後ろへ送られてはたまらない。
まぁ、考えようによっては、その先生が非常に丁寧に診察されているとも言える。
(でも、時間にルーズなのは信用問題でしょう。システムに配慮が欲しい)
患者さんは引け目があってなかなかはっきり言いにくいかも知れない。
評判よくないよ、某公立病院!

 一つよかったこと。
持って行った本が全部読めたこと。
260ページ、今日一日では無理だろうと思っていたが、先生のおかげで完読できました。



最新刊とあるのはずいぶん昔の話です。
「内田 樹さんの街場シリーズ 街場のマンガ論」です。
2年ほど前に買って積ん読状態でした。
面白かったです(僕は・・)。

内田さんはたぶん同学年だと思います。
そんなに言うほどたくさんの著書を読んだ訳ではありませんが、ブログ(内田樹の研究室)も読ませてもらって
時々この場にコピーしています。
(なんでもどんどんコピーして使って構わないよ、という広い心の持ち主です。)
一度読んでみて下さい。
何が好きかというと、
自分が常日頃考えていることで、どうも美味く言葉や文章で説明しきれない事柄を内田さんは、見事に表現して下さるのです。
よく解りやすく、「そうだ、そうだ」とまるで劇中のその他大勢のセリフみたいな気分にさせてくれるのです。
 もややしていた気持が、彼の文章を読んですっきり感で一杯になることが多いのです。ただし、自分の思いと作品の内容が一致したときの話ですが・・。
 こんな事がありました。ある研究発表会の終わりの挨拶を考えていたとき、彼の「街場の教育論」という本を読んでいました。
その中に、学校改革と自動車の改造を例に挙げてこんな話がありました。「車を改造するときには、自動車修理工場に入れてエンジンを止めて修理する。しかし学校を改造・改革する場合は学校の機能を止めておこなう訳にはいかない。つまり車を走らせながら修理をするという非常に難しい事をしなければならない・・・」
 これだ、と思って終わりの挨拶にこの一節を入れ、自分でも納得の話が出来ました。
そんなことを思い出していたら、このマンガ論にもこんな事がかいてありました。
内田さんがいろいろな論文や書き物をしているとき、必要なものが、その時に読んでいる本や、なにげに転がっている資料からパッと見つかることが多い、のだそうです。だから、彼は多くの本を持っていない。蔵書数が他人に驚かれるくらい少ないらしいです。
 窮すれば通ずではないかも知れないけれども、そういう事ってあるようです。
また、ここで思いを美味く表現できないもどかしさに苛まれてきました。
こういうときは内田 樹さんの本を、まず読んでみて頂くのが一番でしょう。

今日は待ち時間のおかげで「街場のマンガ論」を読破できたという、いい一日でした。