中国の内陸部での緑化協力にかかわる報告です。
続々・黄土高原レポート
112)住宅ラッシュ
大同の属する山西省は改革開放が遅れてスタートしました。そのために経済の発展も北京なんかに比べて10年は遅れ、いまやっと離陸しはじめたところ。
その一方で大同は中国一の石炭の街です。数年前まで石炭は斜陽とみられ、価格も低迷しました。ところが近年の中国経済の大膨張で、石炭は生産がまにあわないほど。価格も急騰中です。
この2つの波が重なって、大同は空前の好景気です。お金がはいると人が考えるのはどこもいっしょ、いい家に住みたいんですね。従来の市街地の東のはずれに、高層のマンション群が姿を現しました。価格も上昇中ですから、購買意欲をそそられるわけです。1平米が2500元ほど。間取りは80~200平米。けっこうな金額ですけど、それくらいのお金をもつ層が大同にも登場したわけです。なかにはもちろん投資目的もあるでしょう。
親しい友人がそのようなマンションに入居しました。ちょっと前までは職場付属の宿舎で、子供が大きくなると、たしかに狭かったでしょう。でもこのマンションを購入するのと前後して、1人っ子は大学進学で家を出ました。広い家に住むのは夫婦二人だけ。「夫婦ゲンカになったら、思いっきり追いかけっこができるな」と私。
大同は水不足が深刻で地下水位も急速に低下しています。大丈夫でしょうか?「いつまでも大同に住むつもりはありませんよ」と彼らは答えます。
(2006年8月5日号)
その一方で大同は中国一の石炭の街です。数年前まで石炭は斜陽とみられ、価格も低迷しました。ところが近年の中国経済の大膨張で、石炭は生産がまにあわないほど。価格も急騰中です。
この2つの波が重なって、大同は空前の好景気です。お金がはいると人が考えるのはどこもいっしょ、いい家に住みたいんですね。従来の市街地の東のはずれに、高層のマンション群が姿を現しました。価格も上昇中ですから、購買意欲をそそられるわけです。1平米が2500元ほど。間取りは80~200平米。けっこうな金額ですけど、それくらいのお金をもつ層が大同にも登場したわけです。なかにはもちろん投資目的もあるでしょう。
親しい友人がそのようなマンションに入居しました。ちょっと前までは職場付属の宿舎で、子供が大きくなると、たしかに狭かったでしょう。でもこのマンションを購入するのと前後して、1人っ子は大学進学で家を出ました。広い家に住むのは夫婦二人だけ。「夫婦ゲンカになったら、思いっきり追いかけっこができるな」と私。
大同は水不足が深刻で地下水位も急速に低下しています。大丈夫でしょうか?「いつまでも大同に住むつもりはありませんよ」と彼らは答えます。
(2006年8月5日号)
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