1077話)北京で迷子に

ここ数年、少なくとも1人のときは北京でタクシーをつかいません。地下鉄とバスに頼ります。でも、バスは路線がわかっているところは少ないので、基本的には最寄りの地下鉄駅から歩きます。スマホの記録でみると、きょうは33000歩を歩いています。

今回の北京は245元の値段にひかれて、初めてのホテルをネットで予約しました。地図でみると景山公園のすぐ東ですから中心部と言っていいでしょう。そして周囲は胡同(横町)。南鑼鼓巷駅から歩くことにしました。大きな道のルートもあるんですけど、それじゃあおもしろくない。胡同をたどるルートを選びました。昨日のことです。

誤算が2つありました。1つは途中で工事現場に突き当たったんですよ。幅1.5mくらいの通路が確保されていますが、両側は鉄の壁で、見通しがききません。そのうえ曲がりくねっていて、たちまち方向感覚を失いました。

もう1つは、暗くなったことです。大同からの飛行機の延着のおかげで、北京空港着は16時すぎだったんですけど、すぐに暗くなったんですね。緯度が高いぶん、冬季は日没が早く、日の出が遅い。周囲がみえなくなったのです。

プリントアウトした地図をもっていたんですけど、自分のいる場所もわからなければ、方位もわからないのでは、役にたちません。大きな道まででて、タクシーに頼るしかありません。でも、こないんですね、こういうときはとくに。反対方向のほうが車が多いと思って、道をわたったとたんに、もといた場所に空車がきます。ああ、なんと不運な。

めずらしく不安を感じ始めたころに、空車がやってきました。地図をみせても、運転手はわかりません。ネットの予約書に電話番号があったのを思い出し、それを伝えると、電話で問い合わせてくれました。「胡同には入りにくいので、その入口でおろすから、その先200mは自分で歩いてくれ」とのこと。それくらいはなんでもありません。そして、このホテルとまさに老北京の付近のようすが気に入ったのです。(今回は写真はありません)
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