この季節にものぼれる日本アルプス。木曽駒ヶ岳に続き空木岳にやってきました。木曽駒ヶ岳とは違ってちゃんと下から登ります。コースタイム12時間、距離19km、日の出6時、日没5時の季節柄、5時に早めのスタートします。
東は南アルプス、塩見岳が朝日を背に輪郭が浮かび上がります。
スタートは標高が低いので、まだ真っ盛りの紅葉が朝日を映して美しすぎます。こんな道ならどこまででも歩けます。
木曽駒が見えてきた。
昨日のカールが目の前に広がる。
南アルプスが広がります。毎日眺めても飽きることはありません！甲斐駒、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、昨日より少し近いかも。
3時間歩いてやっと森林限界突破と同時に山頂をロックオン。空が青い！
名物の駒石。駒ヶ岳ではないのに駒石とは？
あれ？どれが駒ヶ岳？右の端が駒ヶ岳と宝剣岳。そこから檜尾岳、熊沢岳、東川岳と連なりこの空木岳に至る。この尾根伝いに空木岳に登るルートもキツそうだ。
5時間半でやっと山頂に辿り着きました。出だしで沢に迷い込み、藪漕ぎでスタート、標高の上がらない割に怖い痩せ尾根、3時間で森林限界を抜けると南アルプスと木曽駒ヶ岳を眺めながらの空中散歩とバラエティーに富んだコースでしたが、えらい疲れました。顔に出てるよ。
しかし見てください、360度の絶景です。南駒ヶ岳と遠くの恵那山。
何度見ても嬉しい仙丈ヶ岳と北岳。360度の動画を貼っていますのでご覧ください。ため息が出ました。
降りに入ると陽はすでに翳り始めて、もはや夕景。その白樺の姿も美しい。
池山分岐には最後の水場があって、無茶苦茶うまい水です。登りの時は補給と気合入れ、帰りには疲れを癒してくれます。
二日続けてこのお風呂にお世話になりました。早太郎温泉こまくさの湯、700円。大きな施設ですが、ハイシーズンには混雑するようです。
久しぶりのロングコース、降りで右足が悲鳴を上げました。特に不意をつかれる足の捻りは痛みます。落ち葉で覆われた山道は気持ちいいのですが、葉っぱの下の石で足首捻ると思わず声がでました。一体いつになったら痛みが取れるのか？ただ、歩けないような痛みはもう出ないので、歩き続ける、動かし続けることで直していくしかないようです。
今年は例年より暖かいせいなのか、中央アルプスも、南アルプスもほとんど雪がありません。これまでは、この時期になったらこれら3,000mクラスの登山は考えていなかったのですが、意外とのぼれることを初めて知りました。登ってみるものですね。それと今では登山アプリに多くの方の登山情報が掲載されていて、山の様子が手に取るようにわかります。便利になったものです。塩見岳もいけたようです。目の前にあったのに、今回は残念ながらパスでした。来週は天気が下り坂です。中部山岳地帯には雪が積もることでしょう。山も冬です。
動画をどうぞ↓
山頂からの360度はこちら↓
動画にも山座同定ができるようでこりゃ楽しいです。
今週末は全国的に暖かく登山日和でしたが、こんな年は冬の訪れも早そうです。