5月23日朝、布団の中で考えた。寝坊してでも行ける山はどこか?明日日曜日は天気が悪く、WFPの行事もある。三浦アルプスか、丹沢か・・・。しかし、高度感のある、大きな山域も魅力的だ。かなり遠いが、北八ガ岳の麦草峠に行ってみよう!これまで触ったことのない山域だ。そこからどうする?まぁ、着いてから考えよう。写真は、南牧村から望む、八ヶ岳連峰。東から見た八ヶ岳だ。中央、堂々たる赤岳が印象的だ。南牧村は首都圏向けの高原野菜の大産地で、種まき、定植の真っ最中だ。おそらくレタス。
今日は、7時30分に自宅出発。中央高速須玉より、国道141号線で清里、野辺山を経て、佐久から299号線で麦草峠へ向かう。141号線は学生時代に合宿所のある飯山に向かうルートだった。当時は、中央高速は勝沼まで、関越自動車道も東松山までしか開通しておらず、いずれにしても相当な距離の下道を走るのが当たり前だった。冬の清里の夜は、道が凍って大変だったが、比較的晴れが多く、月がとてもきれいだった記憶がある。12時前に麦草峠に到着。すでに駐車場は一杯だったが、かろうじて停められた。この299号線は、八ヶ岳を南北に分ける。北と南の鞍部に当たるのが、この麦草峠になるのだが、標高は2,120m、冬は勿論通行止めだ。
麦草峠の駐車場と、八ヶ岳南側。奥の2つのピークは2年前の冬に登った天狗岳、東西のピークだ。
今日は、北八ヶ岳側にある、茶臼岳、縞枯山をわまる短いコースにした。昼出発でも、4時までには戻れるはずだ。南斜面をも登るわけだが、まだ雪が残っており歩きにくい。
1時間弱で茶臼山(2,384m)山頂。山頂は視界が利かないが、すぐ西側に、展望テラスがあり、南から西の方角が開ける。北から見た八ヶ岳連峰。奥に見えるのが赤岳(2,899m)。南西には南アルプス。甲斐駒ケ岳のピラミッドが立派だ。西には蓼科高原が広がる。
1時には茶臼岳を降り、次のピーク縞枯山(2,403m)へ向かう。シラビソが縞模様を描きながら枯れている。集団で世代交代をしているのだそうだ。振り返ると、背景に、八ヶ岳と南アルプスを従えた茶臼山。絵になる。
縞枯山山頂。視界も利かず、すぐに下山。その後、これまでの北行から東に方向を変え、雨池を通って南下、麦草峠に戻る。途中の大石川林道は落石のため北方向は通行止めだった。道が分かりにくく、雨池を素通りしてしまった。林道から麦草峠の戻る夏道は、冬荒れたままで倒木が多く、また笹が深くて分かりにくい。結構ひやひやしたものの、無事、峠に到着。3時間ほどの山旅だったが、そもそも標高が高いため、また天候もまずまずで良い景色を楽しむことができた。
原村(ペンション村で有名です。八ヶ岳の南西に位置する)から見た、甲斐駒ケ岳と八ヶ岳。今日は、八ヶ岳を一周し、東側(南牧村)、北側(茶臼岳)、西側(原村)それぞれの表情をじっくり眺めることができて、とてもよかった。東から見る赤岳が、山容が大きくて気にいった。最後は、中央高速から見える、富士山。写真はSAで撮ったものだが、小淵沢から甲府南までのあいだ、正面に富士山が見える。(助手席に、写真を撮ってくれるパートナーがいないのがさびしい)今回の帰り道は、諏訪南から高速に乗ったが、左に八ヶ岳、右に南アルプス、そして正面に残雪の富士山という贅沢なドライブだ。考えてみれば、八ヶ岳南麓は、小淵沢、富士見、原村など、別荘の多い地区で、この風景であるならば、なるほどとうなずけよう。往復500km、帰宅が7:30、運転時間8時間でも苦にならない一日でした。運転は、実は好き、かも。
ひとりで8時間の運転はきついなあ。
Hiromiなんか、助手席で口開けて爆睡しているだけだが、それでもひとりの運転よりは楽だ。とにかく山行は運転が一番きつい。
しかし、今回はそれにも増して、心豊かな一日を過ごせたようでよかったな。
歌を歌ってくれと言えば、アルプス一万尺でも歌ってくれるわけですね。
そのようなことを考えたこともなかったので、急にTakさんの報告を読んで
人恋しくなりました。
Takさんの環境で山に繰り出すということは、Amigoさんが言うように
かなりの部分“運転”ですね。
常に寝ている助手席の人なら案山子でも置いておけば・・とも言えますが、
たまに〇などをこいて笑わせてくれので、
やっぱり登山は皆で楽しみたいですね。