高住神社公式ブログ

英彦山豊前坊高住神社の公式ブログです。

2月17日(木)の様子

2011年02月17日 16時02分20秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇り

◆3℃

◆積雪量…20cm~

 

気温が上がり、一気に雪が溶け始めました。

おかげで路面の雪がシャーベット状になり、カーブでは尻を振りながら危険な目に。

土木事務所に除雪要請を依頼したので、現場を見にきて判断してくれることでしょう。

 

さて、昨日の続きですが、シカ・イノシシの農林作物への被害はこの山に限ったことでなく、とりわけシカによる被害は全国的に見られるようです。

シカが増加した原因はいくつかあり、生態系バランスの崩れ、狩猟者の減少、温暖化などが挙げられ、シカ・イノシシによる被害は農作物に限らず、希少な山野草や植樹した苗の採食、また樹皮を食べることで樹木の生育阻害などがあります。

熊谷信孝氏著「英彦山・犬ヶ岳山地の自然と植物」によると、シカは餌が少ない冬期は常緑広葉樹や杉の葉・樹皮を食べてしのいでいるそうです。

Dscn1787

写真は落ちてきた杉の葉を食べに向かったシカの足跡

 

とりわけ希少植物の多い英彦山では、これらの植物が絶滅などの危機に窮してますから、どこかで歯止めをかけなくてはならないのでしょう。

 

そこで昨日の疑問点に戻るのですが、“英彦山のシカ”は狩っても大丈夫なのか?と思ったわけです。

それは、英彦山の開山伝承に藤原恒雄が射った鹿の話があるから。

猟師であった藤原恒雄が一頭の白鹿を射ったところ、三羽の鷹が倒れた鹿に舞い降り、一羽が矢を抜き、もう一羽が羽で傷を拭い、さらに一羽が桧葉に水を浸して飲ますと、鹿は見事に生き返り去っていったという話。

これを彦山の神の仕業ととらえた恒雄は、殺生を懺悔し、善正上人のもとで修行して忍辱と名乗り、善正・忍辱の二上人として称えられるようになりました。

このようにシカは英彦山に縁深い生き物ですから、狩猟対象にしてよいものかと疑念が湧いたのですが……。

 

もちろん、現実的な側面からすれば、増えすぎたシカは自然生態系に著しい負荷を与えてしまうため、適正個体数に調整すべく管理捕獲は必要であり、シカ・イノシシ肉という副産物によって町が経済的に潤えば、ということなのでしょう。

私も何度かイノシシ料理を食べたことがありますが、美味しいうえに山間でしか食べられない珍しい食材を食べることができたと嬉しく思いましたね。

元々、獣肉の中では昔は一般的だったものですから、彦山山伏も一度たりとも口にしなかった、なんてことはないはず……

猟をするにも、山の神様に断りさえいれれば、寛大な処置をしてくれるのではないでしょうか。

 

と、長い独り言になってしまいましたが、シカやイノシシが増えたのは人間側にも原因があるようです。

結局のところ、狩猟によるシカ・イノシシの捕獲は最終手段であり、まずはこれらの動物が人里に近づかせないようにすること、人間が恐ろしい存在と理解させることが大事。

本来できていた動物と人間の棲み分けですから、ちょっとずつ時間をかけてでも元に戻してゆければと思います。

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2月16日(水)の様子

2011年02月16日 15時38分59秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇りのち晴れ

◆-3℃ → 0℃

◆積雪量…20cm~

 

朝は気温がマイナスだったものの、昼すぎから上がり始め、屋根や樹上の雪が溶け始めています。

雨のようにパラパラと降りそそぎ、傘をささないとびしょ濡れになってしまうくらい。

Dscn1795

朝方、階段の雪かきを途中まで進めておいたのですが、水分を含んでかき集めやすくなりました。

 

先日、田川郡内のお祭りを奉仕した際、直会の席でシカイノシシ肉をごちそうしていただきました。

シカは刺身で、イノシシは角煮と皮の薄切りを出されたのですが、イノシシは歯で噛み切ろうにも押し返されるほどの弾力があり、野趣あふれる味といいましょうか、ブタに比べると格段に筋肉質。皮の薄切りは沖縄料理のミミガーに似ていて、これもコリコリとした歯ごたえが心地よく、さすが野生の味というべき、肉の旨味もさながら独特の食感を味わえる料理。

シカ肉の刺身はというと、馬刺しに似た赤身の肉ではあるもののクセがなく、サシがない割に味わい深く、臭みもないので非常に美味しくいただくことができました。

 

さて何でシカとイノシシ肉の話になったかと言いますと、現在、添田町では野生動物による農林作物への被害が急増しつつあるため、捕獲したシカ・イノシシの活用法として「食肉加工」して地域起こしにしようという計画があがっています。

12月にそのシンポジウムがあり、内容は『広報そえだ1月号』に掲載されています。

(yamahikoさんのブログでも確認できます http://hikosan.sblo.jp/article/42018328.html )

 

日本では仏教伝来以降、肉食を禁じる習わしが長く続いたため、一部をのぞいてあまり肉食文化はありませんでした。

肉のことを【シシ】ともいい、シカ・イノシシともに語源はこのシシからきています。

有史より狩猟対象として食用にされてきた馴染み深い動物とも言えるので、食用化されてもおかしくないのでしょう。

 

ただ、ひとつ疑問に思う点がありまして・・・

それはまた後日、続きを書きたいと思います。

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2月15日(火)の様子

2011年02月15日 15時36分10秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇り

◆-3℃

◆積雪量…20cm~

 

「雪を穿(うが)つ」

一見ことわざのように思えますが、私が作った造語です(^^:

 

気温が上がり暖まってくると、屋根の雪が一度にドサッと落ちてきて、軒下に小山のように積みあがります。

溶けて固まっての繰り返しで水分を多く含んだ雪が積み重なると、それは大きな一枚岩のように堅く頑丈に。

こうなると雪かきスコップでは重すぎて、金属の平スコップでないと崩せません。

ときには平スコでもカキーンとはじき返されるときがあり、氷になるとスコップではもう手が出ません。

 

そんなときはどうするかというと・・・

「くわ」の出番です。

農作業具のくわでエッホエッホと氷を割るのですが、こうなると雪かきというより、雪を耕している気分にさえなります。

まさに穿つ、としか言いようがないのですよ(笑)

 

参道を仮社務所から落ちてきた雪が道をふさいでいたので、ちょっと小細工してみました。

P2150049

さて、何に見えますでしょうか?

美術は成績5だったので、おそらく私の願いどおりの答えが出るとは思うのですが(笑)

 

実は片面、顔部分しか作ってません。

手がかじかんで半面で限界。

気が向いたら残りも完成させようと思います(笑)

 

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2月13日(日)の様子

2011年02月13日 14時35分00秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆晴れ

◆-4℃

◆積雪量…20cm~

 

今日は晴れ。

雪が降った後の晴れ間はとても気持ち良く、積もったばかりの新雪が光線で輝いて美しい風景を作り出します。

彦山川沿いを走らせていると、休耕田に積もった雪が畝に沿って白い影を作り、

リズム良い影のラインが写真にできそうな景色を作り上げていて、思わず車を止めて魅入ってしまいました。

惜しむべくはカメラを持ち合わせていなかったこと。

しかし、この瞬間にこの景色に出逢えただけで満足かなと。

後は心のアルバムに残しておけばいいのです。

 

英彦山の素晴らしき雪景色を写真にして共有できたらなぁ、とも思うのですが、

人それぞれ感動の具合も違うし、フレームに切り出したところで感動の全てを伝えることもできないと思うのです。

腕がないと言われればそれまでですが(笑)

 

山岳宗教とは、高山深山に入峰して大自然に身を置き、神仏を感得することが起こりです。

言わば何がしかの神秘体験を受けること。

それは自然が起こす、瞬間、瞬間にしか出逢えない感動なのかも知れません。

 

吐く息を白く染める冷たい空気も、鼻腔を刺激する清冷な雪の香りも、五感を総じてでなくては伝えられないものがあり、

できることならば、それを身を持って体験してもらえたら、などと思うのですが・・・

 

こんな雪で閉じこもっていると色々なことを考えこんでしまいますね。

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2月12日(土)の様子

2011年02月12日 15時23分25秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆大雪

◆-7℃

◆積雪量…20cm~

 

金曜の夜より雪が降り、朝方は晴れ間が見えていましたが、昼近くから吹雪き始めました。

雪かきすれどもまた積もる。掻いてもすぐに降るので元の木阿弥。

それを何度続けたことでしょうか。ちょっと心が折れ気味です。

これにめげず雪かきを続ける雪国で育てば、それは辛抱強い性格を生むでしょうね。

 

ちょっと外に出ただけで全身真っ白くなってしまうので、今日はほとんど引きこもり生活です。

Dscn1770  Dscn1774

拝殿から外を覗くと、 綺麗にかいた階段も参道も、また雪に埋もれてしまいました。

一月の雪は嬉しかったのですが、二月の雪は多少うんざり気味です。

よそでは梅の花が咲いているというのに、未だ来ざる春。

 

Dscn1777

下の駐車場に行って見ると、これまたものすごい雪の降りよう。

この吹雪の中、雪遊びをしている家族連れがいました。

この雪が落ち着けば、またソリ遊びができるようになるでしょうね。

 

ちょっと気をつけていただきたいのが、この新雪の下には氷化した雪が何十センチも積もっているということ。

深みにはまると車が脱出できなくなってしまうので、あまり奥に停めないようにしてください。

また道路わきに溜められた雪によって道幅が狭くなり、駐車や離合がしにくくなっています。

車だけでなく、車のかげで雪遊びしている子供にも気をつけて運転してください。

コメント (2)
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