同行は父のチョッキぞご来光
冨士のご来光である
高校生の時に今でいう弾丸登山をした経験があるが
二度目には50才、足下をたしかめながらのツアーに参加した
高校生時代の登山をやかましくしかった父は
すでに他界していた父のチョッキを着用していた
独りで遍路する人が傘に「同行二人」と記すが
私は父よ同行してご来光に合掌したのだった
冨士のご来光である
高校生の時に今でいう弾丸登山をした経験があるが
二度目には50才、足下をたしかめながらのツアーに参加した
高校生時代の登山をやかましくしかった父は
すでに他界していた父のチョッキを着用していた
独りで遍路する人が傘に「同行二人」と記すが
私は父よ同行してご来光に合掌したのだった
入選 2016/12/21 朝日新聞 栃木俳壇 石倉夏生選