竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

ぶらり蓑虫けふは新聞休刊日 原田要三

2020-10-07 | 今日の季語


ぶらり蓑虫けふは新聞休刊日 原田要三

秋うららの爽やかな日差しのなか
ふと虚空に蓑虫がゆれている
所在ない新聞休刊日
ちょっとした眼福を得た
(小林たけし)


【蓑虫】 みのむし
◇「鬼の子」 ◇「鬼の捨子」 ◇「蓑虫鳴く」
ミノガ科の蛾の幼虫。木の葉や枝を綴り合わせて蓑のような巣を作り、この中でさなぎになり、羽化して蓑蛾になる。雌は羽化せず一生巣の中で暮らす。

例句 作者

まつさらな空気鬼の子ぶら下がる 野中久美子
みの虫のほめられもせずぶら下る 佐々木克子
みの虫の痴情 下弦の月にぶらさがる 前原東作
事なきに蓑虫顔を出して居る 秋葉紅陽
俺たちはみんな蓑虫空をみる 児山正明
午前中の蓑虫退屈で退屈で 田中不鳴
吹かれゐる気分蓑虫しか知らず 近藤栄治
恬淡を装ひてゐし蓑虫よ 大牧広
書き損じ「蓑虫ふう」にぬりつぶし 二郷愛
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