竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

天つつぬけに木犀と豚にほふ 飯田龍太

2020-10-09 | 今日の季語


天つつぬけに木犀と豚にほふ 飯田龍太

あの龍太にしてこの句とは
格調高い龍太俳句に憧れている筆者だが
格調は遠く及ばないでいる
こうした句があればより一層親しみを感じる
句意の鑑賞は不要だろう
(小林たけし)

【木犀】 もくせい
◇「木犀の花」 ◇「金木犀」 ◇「銀木犀」 ◇「薄黄木犀」 ◇「桂の花」
モクセイ科の常緑小高木。晩秋に甘い香りを放ち、白い小さな花を多数ひらく。銀木犀とも言う。黄赤色の花をひらくのは金木犀。木質は緻密で家具、そろばんの珠などに使われる。

例句 作者

あちこちと匂い強けき金木犀 末広鞠子
まどろみの牛車の揺らぎ金木犀 髙井元一
仰向けに寐る猫木犀林散るよ 古沢太穂
口笛吹いて銀木犀を皿に盛り 水木涼子
放埒は銀木犀の花に始まる 福富健男
木犀の彼方におはす母の膝 吉原波路
木犀の金銀こぼれ 猫の伸び 森岡洋子
木犀の零落そこに犬の食器 横山白虹
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