南縁の焦げんばかりの菊日和 松本たかし
句意は明解
秋日の強い縁側がその日を照り返している
久の秋日和なのだろうか
作者はそれを「焦げんばかり」と表意し
加えて「菊日和」とも
好天の一日をこれ以上には表せそうもない
(小林たけし)
【菊日和】 きくびより
菊が盛りの11月頃の秋晴れをいう。大小にかかわらず茎がすくっと伸びて多くの花びらをつける菊の花は秋の青空によく似合う
。
例句 作者
廓外に楽市楽座菊日和 多々良敬子
花嫁が来しと駈けだす菊日和 永方裕子
老いたるが寫し寫され菊の晴 板垣鋭太郎
菊日和拍手の中に男ゐる 菅原鬨也
船つくる音のなかなる菊日和 飯田龍太
日に酔うてひとまどろみも菊日和 福田蓼汀
御空より発止と鵙や菊日和 川端茅舎
廓外に楽市楽座菊日和 多々良敬子
花嫁が来しと駈けだす菊日和 永方裕子
老いたるが寫し寫され菊の晴 板垣鋭太郎
菊日和拍手の中に男ゐる 菅原鬨也
船つくる音のなかなる菊日和 飯田龍太
日に酔うてひとまどろみも菊日和 福田蓼汀
御空より発止と鵙や菊日和 川端茅舎