切株をたつ頬白の一呼吸 堀口星眠
切株の頬白を作者はどのくらい見ていたのか
おそらくは一瞬だったのではないかと推察する
切株にいた頬白は空を伺い一呼吸して飛び立っていった
作者はその動作を切り取った
(小林たけし)
【頬白】 ほおじろ(ホホ・・)
ホオジロ科の鳥。背面は大体栗褐色で、胸腹部は淡褐色、顔は黒色で頬が白い。日本では林縁から開けた場所に普通に見かける。雄のさえずりは「一筆啓上仕り候」と聞えるという。
例句 作者
頬白の移りゆく枝みな芽吹く 中村四峰
見上げられゐても頬白鳴き止まず 太田 嗟
たたずめば頬白の鳴く狩野なり 阿部ひろし
頬白やいつしんに巌ひかりいづ 加藤楸邨
頬白や下枝下枝の芽ぐむ間を 中村汀女
頬白や一人の旅の荷がひとつ 有働 亨
頬白の咽喉母のこゑ専らなり 石田波郷
頬白の移りゆく枝みな芽吹く 中村四峰
見上げられゐても頬白鳴き止まず 太田 嗟
たたずめば頬白の鳴く狩野なり 阿部ひろし
頬白やいつしんに巌ひかりいづ 加藤楸邨
頬白や下枝下枝の芽ぐむ間を 中村汀女
頬白や一人の旅の荷がひとつ 有働 亨
頬白の咽喉母のこゑ専らなり 石田波郷