花人の濁流となる上野かな 小暮陶句郎
花見に興じる人々を「花人」と言って独立した季語だそうだ
上野は江戸の昔から桜の名所
行きも帰りも人の流れは濁流のようだと詠んだ
今も変わらない
(小林たけし)
花人
花見の人をさす。桜を待つ人、桜を愛でる人、桜を尋ねる人、桜
を惜しむ人、桜を詠む人、桜を肴に酒を酌む人。
桜のもとにあっては、汝も吾も桜人。
例句 作者
花人の心細さの坊の風呂 羽深美佐子
夜桃林を出て暁嵯峨の桜人 蕪村 「蕪村句集」
花人をうづみてひとりまつの雨 暁台 「暁台句集」
葛原や夕かたまけし桜人 増田龍雨 「龍雨俳句集」
花人を鎮めの風雨到りけり 西山泊雲 「泊雲句集」
花人の心細さの坊の風呂 羽深美佐子
夜桃林を出て暁嵯峨の桜人 蕪村 「蕪村句集」
花人をうづみてひとりまつの雨 暁台 「暁台句集」
葛原や夕かたまけし桜人 増田龍雨 「龍雨俳句集」
花人を鎮めの風雨到りけり 西山泊雲 「泊雲句集」