温故知新~温新知故?

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師匠はつらいよ 杉本昌隆著 読了 〜将棋の師匠や棋士の生活や悩みが新鮮〜

2024-02-15 15:19:08 | 
この本は、やはり下の朝日新聞を読んで予約したと思う。
現代の若者のことを、Z世代、と呼ぶことがある。
案外この言葉が世間で定着し、広く使われているのは、「Z世代の若者とどう接していいかわからない」という悩みが普遍的なものだからではないだろうか。
そんな悩みをもった大人たちに手渡したいのが、本書である。
本書はZ世代の筆頭である将棋棋士・藤井聡太さんを弟子に持った、通称「杉本師匠」の日常エッセイである。
私の感想は、以下のAmazonの書評を書かれた方と同様で、藤井聡太・八冠とのやりとりが微笑ましい。また、とても想像できない将棋の棋士・師匠の日常が語られているのが、興味深い。ほっこりする本です。
引用した方のコメントでも取り上げている以下の6つが私的には面白かったというか、印象に残りました。各エピソードが1〜2ページなので、細切れで読めて楽しめました。
★ 第23回 「 A I 」との付き合い方
★ 第43回 棋士とバレンタインデー
👑第54回 パソコンショップでの攻防
★ 第67回 家族サービス
★ 第76回 「人間将棋」の妙味
★ 第78回 「おやつ」のルール
〝観る将〟の父ともども、心楽しく、さくさく読めたエッセイ集。ほっこりとしたおかしみに、癒やされました。
『週刊文春』をよく読んでいる父から、「この連載、毎回楽しみにしてるんだ。
一冊にまとまったのを読んでみたいから、買ってくれないか」頼まれて購入した一冊。将棋好きの父がさくさくっと読み終えたみたいなので、「〝観る将〟の僕も読んでみたいんやけど、貸してもろても良いですか?」言うて、借りて読んでみました。
藤井聡太・八冠(2023年12月の現時点で。本書の初めでは二冠だったが、最後のほうでは〈棋王〉を獲得して六冠に)とのやり取りのなんとも言えないおかしみ、微笑(ほほえ)ましさを始め、師匠の日常のあれやこれやがのびのびと綴られていて、心が随分癒(い)やされました。なんというか、〝おやつ〟もろたみたいな、嬉(うれ)し懐(なつ)かしほっこりした心持ちになりましてん。
師匠の人柄を端々(はしばし)に感じる、温かみのあるユーモラスなエッセイの数々。ほんま、あちこちでくすり、にやり、させてもらいましたわ。
師匠が十代の頃から大好きだという星 新一のショートショート(第23回の文章に記載あり)。あの妙味に通じる、とぼけているようでハッとさせられるおかしみがあるようにも感じました。
本書に収められた 100のエッセイ + 先崎 学 九段との対談の中、以下に挙げる24のエッセイが良かったですね。(👑印の回の文章には、特に心惹かれました。)
★ 第4回 スギモト一族
★ 第9回 対局前夜症候群
👑第12回 縁台将棋愛好家たちの挽歌(ばんか)
👑特別編 先崎 学 × 杉本昌隆 「藤井聡太と羽生善治」
★ 第18回 棋士に向いている五輪競技?
👑第22回 二人のスーパースター
★ 第23回 「 A I 」との付き合い方
★ 第32回 最高の誕生日
★ 第43回 棋士とバレンタインデー
★ 第45回 将棋との出会い
👑第49回 一人暮らしのススメ
👑第54回 パソコンショップでの攻防
👑第57回 棋士の涙
★ 第66回 愛(いと)しき動物たち
★ 第67回 家族サービス
★ 第72回 「詰め将棋」の天才
★ 第75回 将棋を愛する人たち
★ 第76回 「人間将棋」の妙味
★ 第77回 「将棋は体力」
★ 第78回 「おやつ」のルール
👑第84回 最高のプレゼント
👑第91回 修羅(しゅら)の道
★ 第92回 ぎっくり腰はつらいよ
★ 第100回 連載百回の〝感想戦〟

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