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「シビル・ウォー アメリカ最後の日」を見た〜ドキュメンタリーを見ているようなリアリティを感じた、赤いサングラスの男は怖い〜

2024-12-08 17:34:45 | 映画、TV、ミュージカル、エンタ
おととい、金曜日、やはりTVが面白くなくて、見るものがないので、Amazonプライムでなにか面白そうなものはないかと検索していたら、シビル・ウォーが見つかった。もうAmazonプライムで見れるんだと思って、早速見た。
下が予告編。
【10.4 公開】映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』日本版本予告
ざっくり感想を最初に言ってしまうと、戦闘シーンがリアルで、ドキュメントを見ているような感じだった。戦争の悲惨さ、怖さなどがひしひしと伝わってくる。しかし、戦場カメラマン(ウーマン)がこれほど前線に同行できるのかは疑問だなと思ったけど、そんなことはどうでも良く思えるほど、色々伝わってくる映画だった。
また、予告編にもちょっと出てくるけど、以下のシーンの赤いサングラスの男がすごく怖いとだれかがバラエティ番組で有名だったので、見てみたいと思っていた。
【10.4公開】『シビル・ウォー アメリカ最後の日』「どういう米国人だ?」戦慄の本編映像
STORY
「お前は、どの種類のアメリカ人だ?」
連邦政府から19もの州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアの同盟からなる“西部勢力”と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。
「国民の皆さん、我々は歴史的勝利に近づいている——」。就任 “3期目”に突入した権威主義的な大統領はテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。
ニューヨークに滞在していた4人のジャーナリストは、14ヶ月一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うため、ホワイトハウスへと向かう。
だが戦場と化した旅路を行く中で、内戦の恐怖と狂気に呑み込まれていくー
この映画、アメリカの大統領選の時にも、分断からアメリカ内戦(市民戦争)という文脈で色々引用する人が多かった。
もう少し内容について書くと、時間軸はわからないが、WikipediaによるとFBIを解散させるなどしたらしい大統領に反発して、内戦が勃発した近未来のアメリカ合衆国で、テキサス・カリフォルニアが連合する「西部勢力(WF〈Western Forces〉)」と、フロリダ~オクラホマにかけて広がる「フロリダ同盟」は政府軍を次々と撃退してワシントンD.C.に迫り、首都陥落は時間の問題という設定。
ベテラン戦場カメラマンのリーと記者のジョエルは、14か月間メディアの取材に応じていないホワイトハウスの大統領に直撃インタビューを行うべく、
リーの師である老記者サミーと、リーに憧れる駆け出し写真家ジェシーを連れ、ニューヨークを出発する。
寸断された州道を迂回してピッツバーグへ西進、ウェストバージニア州を通過して前戦のシャーロッツビルを経由する、およそ1400 kmの旅である。
分断によって、民主主義の危機とか言われる今、タイムリーなテーマだということは以下のサイトを見てもらってもわかると思う。
 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は、現在のアメリカ社会が「そこにある危機」として感じている切実な社会的分断と、その先にある暴力の恐怖を、アメリカ人であれば誰にでも伝わる形で描いている。
それだけに、かなりアメリカ社会の機微に触れる部分も多く、日本人には相当わかりにくい部分もある

まずタイトルの「シビル・ウォー(Civil War)」とは、辞書的には「内戦」のこと。しかしアメリカ人にとっては、この言葉はそのまま「南北戦争」を意味する。
他国の内戦には色々な呼び名が付くが、単純に「Civil War」と呼ぶときは、自分たちの歴史の話となる。
本作は内戦を描いているけれど、その勝敗や軍事的展開、戦況みたいなものは主題にはしていない。そもそも現実のアメリカにおいて、カリフォルニア州はリベラルの砦であり、テキサス州は保守派が分厚いという、それぞれの党派性の象徴のような存在。
ともに北米で人口、経済規模、そして州軍の軍事力でも拮抗している州である。
私は、分断=民主主義の危機という図式には疑問を持っている。どこかで誰かの意見を読んだが、民主主義では分断は当たり前、意見の違うもの同士が自由に活発な議論するのは、皆が求める民主主義では危機でもなんでもなく、むしろ皆が望んだ姿ではないかという意見に賛成である。ただし、戦争を起こしては問題だ。いつも言っているように、お互いが分かり合えるなんてことではなく、お互いの意見の違いを認識しあうことが大事だということだ。先に紹介した赤いサングラスの男が、アメリカ人ではないあるいは自分の定義するアメリカ人ではないという理由で殺してしまうのは、この映画では象徴的に大問題だと投げかけていると、私は感じた。ネットでの誹謗中傷は、まさにこの赤いサングラスの男のような行動だろう。



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