18時24分、日航機123便は護衛艦まつゆきからの非炸薬のミサイルを垂直尾翼に被弾し、垂直尾翼の大部分をロスト、油圧系統から空気がゆっくりと流出し舵を取ることができなくなっていた。
ベテランである高濱機長は、左右のエンジンの出力調整やフラップの開閉によって、なんとか進路を保っていた。
とはいえ、機体は大きく横揺れ縦揺れを繰り返していた。
18時30分ごろには、ただならぬ飛行状態に異常を感じ、乗客たちは遺書を書き始めていた。
このころ、近くにいた米軍輸送機C-130は、緊急事態情報を管制塔よりキャッチし、横田基地に報告していた。
横田基地にて
「大月市上空で旋回中、1万3500フィートまで降下、着陸許可の申請あり、こちらに向かっています」
「よし!着陸を許可する!そのまま滑走路に誘導せよ」
「…123便が進路を変えて北に向かいました」
「なんだと…!」
そのころ横田基地着陸を目指す123便では、百里基地より発進した2機のファントム機が追尾していた。
高濱機長:
「このままでお願いします」
ファントムパイロット:
「垂直尾翼がない、着陸は無理だ」
高濱機長:
「このままでお願いします」
ファントムパイロット:
「着陸は許されない。北へ向かうよう指示あり」
高濱機長:
「…これはだめかもわからんね…」
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