ブログは夜間に書き込むことがほとんどだ。そんなとき、足元の畳にナナフシらしきものがいて動かない。脚がなければ小さな枝が転がっているように思える。しかし、よーく見るといつものナナフシには見えない。からだに棘があった。これは「トゲナナフシ」だ。
トゲナナフシはほとんどメスだという。メスは単独で卵を産むので、オスは必ず必要とは限らないのだ。日本の野外でオスが発見された例は、2009年、京都で発見された1例しかないという。わが家にやってきたトゲナナフシがオスだったらビッグニュースになったかもね。
なぜ、オスがいないのかはまだ未解明だそうだ。生命の誕生のときにはメスしかいなかったようだからその名残なのだろうか。餌はアザミ・ノイバラなどの棘植物が好きなようなので、それで棘を擬態として採用して生き残り戦略にしたのだろう。なにしろ、飛ぶことも走ることもはねることもできないので、じっとして棘の擬態で相手を攪乱させるしかなかったんだね。