一昨日、森町の山奥を歩いていたらやっと目標の「高尾邸」を発見。屋根は200坪の銅葺きで往時の繁栄が偲ばれる。築146年の勇壮な家屋を保っている。
入り口の門は総檜だという。その上には、高尾家の特注の「髙」の字と家紋の「丸にオモダカ」の瓦、さらには一対の「鷲」が睨みを利かす。飾り瓦の「波」は防火を表す。
隣は昭和の懐かしさがほのみえる家屋が隣接している。建物のあちこちは林業が中山間地を潤していた時代の証人でもある。
廊下の天井は長さ7間の一枚板だった。これだけの長さだったので運搬が大変だったという。欄間は見事な松の透かし彫り。
蔵はさすがにくたびれていた。これらの建物群を維持管理するだけでも経費と労力がかかる。高尾家の建物群の現在が「いま」という時代を反映している。