赤大根の種は普通の白い大根より値段は高いうえに、袋に入っている種の数も少ない。栽培もやや気難しい気がする。今年はやっとほぼすべての赤大根(紅しぐれ)が成長してくれた。
これを煮たり炒めたりするなんて、もったいない。まずはスライスしてから甘酢漬けを作る。作る前から唾が出てしまうが、こらえて酢や砂糖を入れ込む。
いただいたコンブを細く切ってこれも漬け込む。食べ出すと止まらなくなる。「誰か止めてくれー」
抗酸化作用のある「アントシアニン」が普通の青首大根より3倍もあるからよけい箸がはずむ。お茶の友としたり、ちょっとしたアクセントにも手ごろな常備菜だ。近所にお裾分けすると喜ばれる。正月はなおのこと、真紅の真っ赤な色ではなく、桜色という奥ゆかしい色合いも品格を感じる。