山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

突風もどっこい流すススキかな

2015-10-13 21:57:40 | 風景
 ここ数日、木枯らしのような突風がときおり吹き荒れる。
 寝る布団も2枚にしないと寒さが応えるようになった。
 秋が足早に通過し、冬支度しているかのようだ。

                           
 その断続的な突風にもかかわらず、わが荒れ野のススキたちは踊るように受け流す。
 そうしたしたたかなススキの生命力が荒れ野を君臨する。
 「突風もどっこい流すススキかな」と詠んでみる。

     
 午前中の陽射しは温かいが、午後は寒風がややしんどい。
 そのため、少なくなった食料の補充をしに街に出かける。
 国道は通行止めがあるので山道の迂回路に向かう。

               迂回路途中の「上野」集落からは山並みの素敵な眺望を見ることができる。
 人も車もめったに会わない天空の里だ。
 遠くに山のふところに抱かれた集落が見えた。

                         
 もう一つの日本がここにある。
 日本の多くの風景はこうした急峻な位置にあることを忘れている。

 忘れるどころか、生活できないまでに追い込まれている。
 集落そのものの存立の危機にある。
 これほどまでに経済が発展しているというのに。
 
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