このところ、畑・庭・道路で褐色の毛虫によく出会う。近づくとホイホイ逃げだして雑草の陰に隠れていくほど足が速い。ヒトリガの幼虫のようだ。しかし、この仲間は多くの仲間がいるようでそれぞれの同定がむづかしい。背中に1本のスジがある毛虫は、「キハラゴマダラヒトリ」のようだが確証はない。
同じ褐色の毛虫だが背中に2本のスジがあるものもあった。こちらは集団で落葉の下で越冬していた。明るくなってびっくりしたのか、丸く固まってしまった。これらの毛虫は、通称「クマケムシ」と言われているようだ。愛用している小学館の『イモムシとケムシ』図鑑を見てもそれぞれの違いがよく判らない。どうもまだまだ蛾の研究はマイナーな分野のようだ。AI技術などのテクノロジーだけが重視されてこうした景気に貢献しない分野はなかなかデビューできない。
今年もウノハナに似た花が咲く「クロミノニシゴリ」(ハイノキ科)の若葉にやってきたのが「シロシタホタルガ」の幼虫。毎年実直にこの樹にやってきて、見事なファッションを見せてくれる。しかし、成虫は全身黒ずくめで一本の白線をポイントにしている地味な蛾だ。過去に取り上げたblogは次の通り(2018.5.7 *2015.5.18 *2013.5.10)。