[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
チベットでは、盲人は前世に悪事を働き悪魔に取り憑かれていると思われ世間に蔑まれているという。この映画は、盲人のアメリカ人登山家がチベットの目が見えない子供達と、ヒマラヤのラクパリ(7000m)の登頂に挑んだドキュメンタリー作品だ。大人達も登ったことがない山に子供達と登ろうとするのだ。
しかし、残り1%(450m)の行程を残すのみになった時に同行したスタッフの間で意見が分かれてしまう。登頂して達成感を味合わせるか、それとも体調を崩したメンバと全員が下山するか・・・。登頂できるメンバがいるにもかかわらず全員下山しようとする女教師の主張は、達成した者と挫折した者ができてしまう事を考えた結果か。子供に知ってほしかったのはそれぞれ「可能性」があるのだということなのだろう。
ただ、結果として良かったかどうかは別にして、それは今回のコンセプトの変更であり、事前に合意を得ておくべきものだろう。他のスタッフにちゃんとした説明もせず、先に個々の子供に下山することを納得させた上で、スタッフのミーティングに臨むなど手段としては姑息だ。このようなイベントは2度と行われないだろうし、登頂できなかった子供も理解できない大人の理論を感じさせられたのではないか。
チベットでは、盲人は前世に悪事を働き悪魔に取り憑かれていると思われ世間に蔑まれているという。この映画は、盲人のアメリカ人登山家がチベットの目が見えない子供達と、ヒマラヤのラクパリ(7000m)の登頂に挑んだドキュメンタリー作品だ。大人達も登ったことがない山に子供達と登ろうとするのだ。
しかし、残り1%(450m)の行程を残すのみになった時に同行したスタッフの間で意見が分かれてしまう。登頂して達成感を味合わせるか、それとも体調を崩したメンバと全員が下山するか・・・。登頂できるメンバがいるにもかかわらず全員下山しようとする女教師の主張は、達成した者と挫折した者ができてしまう事を考えた結果か。子供に知ってほしかったのはそれぞれ「可能性」があるのだということなのだろう。
ただ、結果として良かったかどうかは別にして、それは今回のコンセプトの変更であり、事前に合意を得ておくべきものだろう。他のスタッフにちゃんとした説明もせず、先に個々の子供に下山することを納得させた上で、スタッフのミーティングに臨むなど手段としては姑息だ。このようなイベントは2度と行われないだろうし、登頂できなかった子供も理解できない大人の理論を感じさせられたのではないか。
ぽすれん・レビュー | Amazon・レビュー |
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監督:ルーシー・ウォーカー 出演者:サブリエ・テンバーケン、エリック・ヴァイエンマイヤー Story: チベットの盲学校に通う子供たちがエベレスト登頂を目指すドキュメンタリー。チベット初の盲学校設立者でドイツ人教育者のサブリエ・テンバーケン、世界的に著名な盲人登山家のエリック・ヴァイエンマイヤーと共に、6人の少年少女が困難な登山に挑む。(ブラインドサイト 小さな登山者たち) | |