森田健作。
「おれは男だ」でブームを巻き起こした「青春の巨匠」。
持ち歌「さらば涙と言おう」をアカペラで披露した。政党隠しをやっても自民党の森田健作だが、民主系の吉田平に大差で勝った千葉県知事選。小沢、菅、鳩山由紀夫が応援に駆け付けたが、小沢西松事件が逆風となって大敗した。
1月の山形県知事選の劇的な勝利から潮目が変わったのか。
森田 健作、100万票余。
吉田 平、60万票余。
吉田平が具体的なマニフェストを掲げ、「政権交代」を訴えたのとは対照的に、街頭演説で森田健作は「森田はやります」と連呼。5分ほどで終え「今握手に行きます」と有権者に駆け寄り、携帯カメラで記念撮影。政策は訴えないが「千葉を元気にするぞ」「中央とのパイプがある」とイメージと利権を強調した。熱血イメージばかりでなく、巧妙に利権をばらまく、マニフェストもなく、目標も掲げず、訴えが抽象的だが、千葉県民は白紙委任状を手渡したことになる。
面白いのは「支持政党なし」の無党派層の45%が森田健作に投票した。いずみ鉄道・前社長の吉田平に投票したのは24%。森田は自民党の推薦を貰わず、個人人気だけで無党派層を取り込みながら、同時に自民党の県議半分の支持を固めた。これに対し、民主支持層で吉田に投票したのは60%でしかなく、民主支持者でも森田へ入れたのが28%に上った。「そのまんま東」や「橋下徹」式の既成政党にとらわれない「何かやってくれるイメージ」が選挙民にアピールするのだろう。がんばれ青春の巨匠。
★
昨日の田原のサンプロ。
「特捜部は失敗をしましたね。しかも大きなミスです。あの起訴は考えられない」番組の冒頭に、元・東京地検特捜検事の郷原信郎が小沢秘書の起訴について、こう発言した。田原は何か気に食わない顔付きで、その後は、郷原に振らなかった。
「総理になりたくない男・小沢一郎」とは政界の七不思議の一つに数えられる。政局勘では天下一を自他共に認める男が、この不思議さ故に、時に混迷を引き起こすことがある。世論の70%が解散総選挙を望んでいるという数字が出ているにも関わらず、麻生内閣成立後に目立った麻生降ろしをやっていない。福田康夫内閣の時には、最後の国会日に問責決議を出して皆が首をかしげ、ヒンシュクを買った。政治の空白であった昨年の12月は45分の党首ディベートをやっただけ。1月5日通常国会冒頭にも民主党は何も動かない。そして運命の3月4日の秘書逮捕まで民主党は、ゲリラ戦は展開したものの小沢本隊は動かず。例えて言えば、戦国時代の今川義元の桶狭間の負け戦ではなかったか。
さて「悪法も法なり」で政治資金規正法の虚偽記載で第一秘書を逮捕して起訴するというのは流石に無茶だ。これが問題だとすると自民党議員と秘書を全員逮捕しなければならない。なぜ赤門検察は疑惑の権力を使ったのか、政権交代が具体化してきた状況で、民主党が声高に言い始めたことは、「官僚の局長級以上は辞表を書いてもらう。また省庁には100名ほどの国会議員を貼り付ける」とするものだったが、これが官僚帝国の逆鱗に触れたのではなかったか。官僚トップの漆間厳・官房副長官の指揮の下、法務省事務次官、検事総長、特捜部長、次席検事は、見事に赤門ラインである。
さて話を戻して本ページは、小沢一郎の党首辞任を求める。事実上の脱法行為を行い、私利私欲の利権の沼に首まで浸かった政治リーダーはいらない。かつて中国の小平は、「ネズミを捕る猫は、白でも黒でもどちらでも良い」と述べたが、美しき桜の咲く我が日本には不似合いな言葉だ。
(ムラマサ、鋭く斬る)
「おれは男だ」でブームを巻き起こした「青春の巨匠」。
持ち歌「さらば涙と言おう」をアカペラで披露した。政党隠しをやっても自民党の森田健作だが、民主系の吉田平に大差で勝った千葉県知事選。小沢、菅、鳩山由紀夫が応援に駆け付けたが、小沢西松事件が逆風となって大敗した。
1月の山形県知事選の劇的な勝利から潮目が変わったのか。
森田 健作、100万票余。
吉田 平、60万票余。
吉田平が具体的なマニフェストを掲げ、「政権交代」を訴えたのとは対照的に、街頭演説で森田健作は「森田はやります」と連呼。5分ほどで終え「今握手に行きます」と有権者に駆け寄り、携帯カメラで記念撮影。政策は訴えないが「千葉を元気にするぞ」「中央とのパイプがある」とイメージと利権を強調した。熱血イメージばかりでなく、巧妙に利権をばらまく、マニフェストもなく、目標も掲げず、訴えが抽象的だが、千葉県民は白紙委任状を手渡したことになる。
面白いのは「支持政党なし」の無党派層の45%が森田健作に投票した。いずみ鉄道・前社長の吉田平に投票したのは24%。森田は自民党の推薦を貰わず、個人人気だけで無党派層を取り込みながら、同時に自民党の県議半分の支持を固めた。これに対し、民主支持層で吉田に投票したのは60%でしかなく、民主支持者でも森田へ入れたのが28%に上った。「そのまんま東」や「橋下徹」式の既成政党にとらわれない「何かやってくれるイメージ」が選挙民にアピールするのだろう。がんばれ青春の巨匠。
★
昨日の田原のサンプロ。
「特捜部は失敗をしましたね。しかも大きなミスです。あの起訴は考えられない」番組の冒頭に、元・東京地検特捜検事の郷原信郎が小沢秘書の起訴について、こう発言した。田原は何か気に食わない顔付きで、その後は、郷原に振らなかった。
「総理になりたくない男・小沢一郎」とは政界の七不思議の一つに数えられる。政局勘では天下一を自他共に認める男が、この不思議さ故に、時に混迷を引き起こすことがある。世論の70%が解散総選挙を望んでいるという数字が出ているにも関わらず、麻生内閣成立後に目立った麻生降ろしをやっていない。福田康夫内閣の時には、最後の国会日に問責決議を出して皆が首をかしげ、ヒンシュクを買った。政治の空白であった昨年の12月は45分の党首ディベートをやっただけ。1月5日通常国会冒頭にも民主党は何も動かない。そして運命の3月4日の秘書逮捕まで民主党は、ゲリラ戦は展開したものの小沢本隊は動かず。例えて言えば、戦国時代の今川義元の桶狭間の負け戦ではなかったか。
さて「悪法も法なり」で政治資金規正法の虚偽記載で第一秘書を逮捕して起訴するというのは流石に無茶だ。これが問題だとすると自民党議員と秘書を全員逮捕しなければならない。なぜ赤門検察は疑惑の権力を使ったのか、政権交代が具体化してきた状況で、民主党が声高に言い始めたことは、「官僚の局長級以上は辞表を書いてもらう。また省庁には100名ほどの国会議員を貼り付ける」とするものだったが、これが官僚帝国の逆鱗に触れたのではなかったか。官僚トップの漆間厳・官房副長官の指揮の下、法務省事務次官、検事総長、特捜部長、次席検事は、見事に赤門ラインである。
さて話を戻して本ページは、小沢一郎の党首辞任を求める。事実上の脱法行為を行い、私利私欲の利権の沼に首まで浸かった政治リーダーはいらない。かつて中国の小平は、「ネズミを捕る猫は、白でも黒でもどちらでも良い」と述べたが、美しき桜の咲く我が日本には不似合いな言葉だ。
(ムラマサ、鋭く斬る)