店長今日の一撮 2

ある時は熱帯魚屋パラダイスの店長
ある時はネイチャーフィールドのおっさん
しかしその正体はケンぢファ〜ムの設立者

エラ病と言われるコリの寄生虫(*´-`)

2024-03-17 15:12:00 | 生体販売者の基礎知識( ゚д゚)
ちょうど良い絵が撮れるラバウティーが居たのでパシャリ。



水槽の底に格安メダカ飼料がばら撒かれた状態。。
横取りする魚種も同居してないから
ツマツマと食べてラッセル(*´-`)

そして不自然に水面直下を泳ぐラバウティーたちの姿(*´-`)

そんなに出荷依頼が来ない種類ゆえ
長期ストック個体群なわけだか





水面直下を泳ぐ個体でも痩せてはいにゃい🥺

輸入到着時の酸欠などで激悪コンディションじゃなきゃ、赤コリ並に強健な品種ゆえに1匹のロスも出ないのが日常なのだが
問題を感じさせるこのガラス面に沿った水面直下への行動(*´-`)

もともとコリドラスはエラ呼吸と同時に
腸での空気呼吸も行える事から
水底から水面まで呼吸に行く事はあるが
長時間ここに止まるのはある種の異常です。

とは言えこの原因は昔から同じで分かってて
単純にエラ呼吸で必要な酸素が供給出来ないから積極的に空気呼吸してるだけ(*´-`)
そしてその原因は俗に言う寄生虫型のエラ病ってやつですな。
これ、ペットエキスポしゃんの数年勤務アクア担当者さんには何度も何度も何度も何度も何度も教えてますので、直の取引先さんはほぼ知ってる簡単な話。

ブリードしてる現地では魚と共生しちゃってるもんだから、輸入してる個体群には必ず付いてると思っておくのが普通٩( 'ω' )و



さて問題です。

この症状を治療するには何をする!!??!

答え。。今となっては廃盤となったマゾテンやリフィッシュのような昆虫、甲殻類だけを殺す薬の投入をするだけ。薬事法の改正で今だとレスバーミンの様な脱皮不全薬の投入するしか入手の容易な薬は無いのだが、結果やる事は同じや(*´-`)

マゾテンだと投入した翌日にはエラで増殖した寄生虫は死滅し、よっぽど長期間放置してエラの損傷が進んだ個体じゃなけりゃ翌日には水底で落ち着きを取り戻してます。

レスバーミンの場合だと、殺虫剤の様な即効性はなく対象の脱皮不全で全滅させる薬なので数日の時間がかかるが、結果同じ。


ワシならエラの損傷による酸素の吸収不全も考慮して、アクアセイフも入れておくかなぁと。

ただただそれだけ。

治療と呼ぶような繊細な観察も必要なく
流れ作業で治すてきな感覚🥺🥺🥺


なお、同じ結果を求めて違うやり方もあって
塩分濃度差を使って魚にはややダメージを与えつつ、寄生虫を殺す手法とかホルマリンを使った駆虫処理も。。


あれ、今ってホルマリン薬局で手軽に買えなくなった気もするが・・・この手法は小売時代にしかやってなかったから今は知らん(*´-`)


他にもイソジンを使っての駆虫とかね。
いろいろありますが、目的はエラに寄生したヤツをぶっ殺す事なので同じや( ゚д゚)


目的は同じだが、魚に与えるダメージの違いや強弱、濾過バクテリアも死滅させるかどうか、薬品コスト、薬品の入手性、法規制、販売水槽としての維持などを鑑みて手法は選ぶべし。


うちの場合は小売客は来ないから見た目の配慮は不要٩( 'ω' )و

濾過バクテリアの死滅は手間の増大に繋がるのでコストカットの意味合いで不採用。

薬の投入以外はいつもと同じ作業で済ませられるのが、諸々のコストと作業性が一番良いのでさっさと脱皮不全薬入れて対象٩( 'ω' )و


あとは輸入時に駆虫も兼ねて
水槽導入時の水合わせ中に
イソジンで駆虫٩( 'ω' )و

それらをやってても出るときゃ出るんで
イカリムシとかと同じ感覚で
出たら対処すりゃええだけ(*・ω・)ノ




そんな話を以前はよくペットエキスポしゃん内でしたものです(*´-`)

浮遊の苦手な体に進化したコリドラスが
こんなにも泳ぎ続けて水面直下に居るのは
正常時に比較して相当なエネルギーを消費するはずやぁ(*´-`)

ゆえに治療をしないなら相応に餌を増やさないとすぐにガイコツスタイルのコリンコリンになるでぇ(*´-`)と。


うんうん(*´-`)


体力をしっかりと付けて、自己免疫力で
寄生虫の異常増加を防ぐのもある種の対処療法(*´-`)

即効性がない上に、そもそも餌不足で免疫力が下がったから異常繁殖を許してる説が脳裏をよぎるのでオススメはしないが(*´-`)






話は変わって・・北陸の巨匠よ、身体大切にご自愛下さいませ🥺🥺



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