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いぶりがっこ

2016-03-27 17:16:34 | 桃鉄グルメ

桃鉄の物件紹介、今回は秋田の"いぶりがっこ屋"。

 

桃鉄では東北地方西ルートの中央に位置する秋田。

冬場に、秋田周辺に居ると、ご当地怪獣ナマハーゲンが登場。

ピッタリ重なったプレイヤーのお金や物件、カードを捨てたりとやりたい放題の悪事をはたらく。

  

いぶりがっこ屋は1,000万円の食品物件。

秋田は全体的に物件の価格が安いので、件数が多いけれど序盤でも独占可能な優良物件駅。

水田は豊作だと臨時収入が入るが、凶作になると被害が出るので資産の低いうちは慎重に。

 

秋田県秋田市、秋田県の県庁所在地。

市に限らず県は東北の米処の一角で、ブランド米のあきたこまちの一大生産地。

米と酒とうどんの美味い場所として知られ、

その美味い米から作られる、きりたんぽなどの郷土料理は有名。

そして米といえば、ごはん。

ごはんのお供といえば、漬けもの。

秋田の有名な漬けものといえば、大根を囲炉裏の煙で燻してから漬けこんだ、いぶりがっこ。

 

 

正式には、"いぶり漬け"と呼ぶ。

"がっこ"というのは、秋田地方の方言で漬けもののこと。

それで、いぶり漬けのことを、秋田で"いぶりがっこ”と呼ぶのだが、

実はこれ、秋田県内のある漬け物メーカーの商標らしい。

だが、今や、"いぶりがっこ"という名は全国区になっており、

ふつうにいぶりがっこ表記で販売されている。

逆に"いぶり漬け"なんて呼び方、自分は今回初めて知った。

 

 

よく、たくあんやべったら漬けと比較される。

いぶりがっこも、干した大根が原料のシンプルな漬けもの。

だが、たくあん,べったら漬けとは比べ物にならない風味がある。

収穫した大根を、保存食の漬けものとして加工するのだが、

寒い秋田では、天日干しをすると大根が凍ってしまう。

それを防ぐため、室内の囲炉裏の上に吊るして燻しながら乾燥させた。

そして米ぬかに漬け込むと、あの燻製のような独特な風味の漬けものが誕生した。

 

 

基本的にたくあんのように着色料は使わない。

だが、燻されたときにこの色が付くのだろうか?

縁はうっすらと黒ずんでいる。

たくあんやべったら漬けよりも水分が少なく、固くて歯ごたえがある。

味も塩気が薄く、より燻された香ばしい薫りが際立つ。

桜やヒノキの木で燻されるらしく、この工程のせいか、

値段もたくあん等と比較すると、ずっと高い。

だが、その価格を払っても買って食べたくなるのが、いぶりがっこ。

多くは真空パックで売られているが、それを開封したときの薫りがたまらない。

 

 

他の漬けものと異なり、ごはんのお供というよりは、

いぶりがっこ単体で、おかずというよりも、おつまみとして楽しみたい。

燻製のような風味から、お酒との相性が抜群。

日本酒はもちろん、ワインなどにもよく合うらしく、

チーズを添えて、ワインのお供として楽しむひとが多いとか。

自分はやったことがないけれど、スモークチーズがあるんだから、

いぶりがっこ+チーズ、悪くはないんだろうなとは思う。

最近はチーズごと加工された、"ちーずがっこ"なる商品もあるらしい。

 

冬場が旬のいぶりがっこ。

もう春になってしまったけれど、今は通年手に入るので年中これを味わうことができる。

厳しい寒さで育った大根が、燻され漬けられ、こんな美味い漬けものに加工される。

保存技術のなかった時代、昔のひとの知恵が生んだ漬けもの。

いろんな思いを馳せながら噛みしめるとまた格別なのだ。

 

いぶりがっこの袋に載っていたキャラクター。

名前は不明。

涙を流しているのは、燻されて煙たいからか?

 

 



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