桃鉄の物件紹介、今回は秋田の"いぶりがっこ屋"。
桃鉄では東北地方西ルートの中央に位置する秋田。
冬場に、秋田周辺に居ると、ご当地怪獣ナマハーゲンが登場。
ピッタリ重なったプレイヤーのお金や物件、カードを捨てたりとやりたい放題の悪事をはたらく。
いぶりがっこ屋は1,000万円の食品物件。
秋田は全体的に物件の価格が安いので、件数が多いけれど序盤でも独占可能な優良物件駅。
水田は豊作だと臨時収入が入るが、凶作になると被害が出るので資産の低いうちは慎重に。
秋田県秋田市、秋田県の県庁所在地。
市に限らず県は東北の米処の一角で、ブランド米のあきたこまちの一大生産地。
米と酒とうどんの美味い場所として知られ、
その美味い米から作られる、きりたんぽなどの郷土料理は有名。
そして米といえば、ごはん。
ごはんのお供といえば、漬けもの。
秋田の有名な漬けものといえば、大根を囲炉裏の煙で燻してから漬けこんだ、いぶりがっこ。
正式には、"いぶり漬け"と呼ぶ。
"がっこ"というのは、秋田地方の方言で漬けもののこと。
それで、いぶり漬けのことを、秋田で"いぶりがっこ”と呼ぶのだが、
実はこれ、秋田県内のある漬け物メーカーの商標らしい。
だが、今や、"いぶりがっこ"という名は全国区になっており、
ふつうにいぶりがっこ表記で販売されている。
逆に"いぶり漬け"なんて呼び方、自分は今回初めて知った。
よく、たくあんやべったら漬けと比較される。
いぶりがっこも、干した大根が原料のシンプルな漬けもの。
だが、たくあん,べったら漬けとは比べ物にならない風味がある。
収穫した大根を、保存食の漬けものとして加工するのだが、
寒い秋田では、天日干しをすると大根が凍ってしまう。
それを防ぐため、室内の囲炉裏の上に吊るして燻しながら乾燥させた。
そして米ぬかに漬け込むと、あの燻製のような独特な風味の漬けものが誕生した。
基本的にたくあんのように着色料は使わない。
だが、燻されたときにこの色が付くのだろうか?
縁はうっすらと黒ずんでいる。
たくあんやべったら漬けよりも水分が少なく、固くて歯ごたえがある。
味も塩気が薄く、より燻された香ばしい薫りが際立つ。
桜やヒノキの木で燻されるらしく、この工程のせいか、
値段もたくあん等と比較すると、ずっと高い。
だが、その価格を払っても買って食べたくなるのが、いぶりがっこ。
多くは真空パックで売られているが、それを開封したときの薫りがたまらない。
他の漬けものと異なり、ごはんのお供というよりは、
いぶりがっこ単体で、おかずというよりも、おつまみとして楽しみたい。
燻製のような風味から、お酒との相性が抜群。
日本酒はもちろん、ワインなどにもよく合うらしく、
チーズを添えて、ワインのお供として楽しむひとが多いとか。
自分はやったことがないけれど、スモークチーズがあるんだから、
いぶりがっこ+チーズ、悪くはないんだろうなとは思う。
最近はチーズごと加工された、"ちーずがっこ"なる商品もあるらしい。
冬場が旬のいぶりがっこ。
もう春になってしまったけれど、今は通年手に入るので年中これを味わうことができる。
厳しい寒さで育った大根が、燻され漬けられ、こんな美味い漬けものに加工される。
保存技術のなかった時代、昔のひとの知恵が生んだ漬けもの。
いろんな思いを馳せながら噛みしめるとまた格別なのだ。
いぶりがっこの袋に載っていたキャラクター。
名前は不明。
涙を流しているのは、燻されて煙たいからか?
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