先日の休みに映画を観に行った。
Sexy Zoneの中島建人主演のコメディ、“銀の匙 Silver Spoon”だ。
キャッチコピーは“最強に理不尽な青春!!”。
3月のはじめに公開になり、自分も4月上旬に観たので、
もうほとんど公開終了してしまい、今更ではあるが記事にした。
ジャニタレ主演なので画像が貼れないが、このくらいならよかろ?
札幌市内の有名進学中に通う八軒勇吾(中島健人)は、付属の高校進学に失敗してしまう。
親元から離れたい一心で、進学先に選んだのは全寮制の農業高校!
学歴重視の厳格な父(吹越満)から失望される。
親の期待と進学校での成績重視のプレッシャーから解放され、
寮に入って晴れて自由な身になったものの、
農学校での生活や実習は想像を絶する過酷なものだった。
目の前でいきなり絞められるニワトリ!
朝4時起床! 学校外周ジョギング20km!
勉強や実習以外にも毎日家畜の世話があり、実質休みなし!
そんな理不尽な学校生活にくじけそうな八軒。
もとよりサラリーマン家庭に育った彼は、
酪農家や農家の家庭で育った他の生徒達のように、目標や夢を抱いていなかった。
そんなだからクラスメートと対立してしまう。
世話をしていた豚に情を抱いてペットのように接して咎められる。
特に酪農の息子である駒場(市川知宏)と衝突する。
そんな八軒、クラスメートのひとり、
天真爛漫な酪農家のひとり娘、御影アキ(広瀬アリス)に淡い恋心を抱き、
彼女の誘いで馬術部に入部。
距離が近づいた八軒とアキ、だがアキは駒場と小中一緒、家も隣同士の幼馴染みだった!
実習を重ね、牧場の手伝いをして、家畜の世話をして、
クラスメートや部活の仲間達の家庭事情や農業酪農の経済的な現状・・・。
持ち前の明晰な頭脳で、八軒は体験したこと見聞きしたこと、
そして、家畜・・・すなわち命をいただくということ、それらを理解してゆき、
次第に学校に酪農に馴染んでいく。
そんな八軒、そして仲間達にショッキングなことが起きてしまう。
現実を突きつけられ、どうしようもないことだったのだが、
「やればできる!」そう信じて彼は行動を起こす。
ひたむきな八軒に、だんだん仲間が集まってきて・・・。
かなり面白かった。
人気のジャニタレ(自分は全然知らなかったが)主演で、
原作も大人気の漫画で、主演以外のキャスティングも豪華でこのおもしろさ。
そら、魔女の宅急便も、偉大なる、しゅららぼんもコケるわ・・・。
キャスティングだが、まずジャニタレは知らない。
このセクジーゾーンとかいうのは、聞いたことあれどどんなグループなのかも知らない。
というか、嵐以降のグループは、メンバーの名前知らないし何人構成なのかも知らない。
関ジャニとか、カトゥーンとか、ヘイセイジャンプとかグループ名だけは知っているが、
メンバー全然知らない・・・亀梨と山ピーは知っているが、どれに属しているのかが判らない。
話を主演・八軒役の中島健人に戻して。
役柄が淡々とした感じだったので、演技が上手いかそうでないかは、なんともいえない。
後半は熱血じみて来るのだが、ストーリーに見入ってしまい何も気にならなかった。
ということは、すなわち上手いってことなのかな。
アキに惹かれて、彼女の何気ない仕草に興奮したりするシーンはすこぶる巧かった。
思春期のウブな男の下心をよく再現している。
ヒロイン、アキ役の広瀬アリス。
初めて観た子だけど、なかなか良かった。
石原さとみと桜庭ななみを足して割ったような雰囲気の子だった。
モデル出身の女優さんだそうで、今後も期待。
なんかCMに出てて、そのときはロングヘアーだったがかわいかった。
八軒の恋敵?の駒場役の市川知宏。
典型的な長身、男前で、これから人気急上昇しそうな予感。
過去の出演作に、“書道ガールズ”とあり、確認してみたら・・・。
主演の成海璃子演じる里子が、好意を寄せる幼なじみ役で出てた!
ジイちゃんの製紙工房を継ぐためにがんばる好青年を演じていたんだよな。
4年前に公開された映画のときよりも今回の方が若い役柄だ。
でもって脇役の俳優陣がえらく豪華。
八軒の厳格な父親役に吹越満、担任の中島先生役に中村獅童,
富士先生役に吹石一恵,校長先生役に上島竜兵。
アキの祖父役に石橋蓮司,父親役に竹内力,叔父役に哀川翔,
駒場の母親役に西田尚美,アキのライバルお嬢様・南九条あやめ役に黒木華。
こんだけ豪華な俳優陣が、きちんとキャラが立っているから凄い。
黒木華は、“小さいおうち”で昭和の慎ましげな女中さんを演じていたのに、
今作では一転、大富豪の高飛車な令嬢を演じていた。
だがそこはさすが銀熊賞を獲った女優さん、180°異なる役を見事に演じられていた。
それから吹石一恵、
トゥームレイダーのアンジェリーナ・ジョリーばりのワイルドでセクシーな出で立ちで、
登場シーンはサングラスをしていて、誰なのか判らなかったのだが、
それが吹石一恵と判って、びっくりした。
いやー凄いスタイルいいのな!
ときめきメモリアルで女子高生やってたひとが、今や教師役か・・・。
あ、ときメモなんてやってないぞ!
あれ流行っているとき、自分はキングオブファイターズで、
ジョー東と肉まん頬張る若僧と、ベレー帽のおっさん使ってた。
あとは個性豊かなクラスメートと部活の面々。
皆、若手の俳優さんばかりで、名前をみても姿をみてもピンとこないが、
それぞれキャラが立っていて、気になる人ばかりだった。
特にクラスメートのまゆみ役と多摩子役の子、
それと馬術部のマッシュルームカットの部長さん?
ばんえい競馬のソリに痛絵を描いたおっとりした子。
原作読んでいれば、どれがどのキャラなのか判るのだろうな。
原作が漫画でコメディ映画なので基本的に笑える作品なのだが、
豚が実際に解体される屠畜(とちく)シーンもあり、シビアでシリアスなシーンも登場する。
笑いありラブコメあり熱血ありの、単純なドタバタ学園ドラマだけではなく、
タイトルの“銀の匙”が意味する由縁か、
いきものの命をいただくということ、そしてそれには酪農家の苦労があり、
そういう部分も考えさせられる作品でもある。
もう上映はほぼ終了してしまっていると思うが、
DVDレンタル開始にでも、ぜひ観てもらいたい作品。
ちなみにある映画館でこの作品の観客を調査したところ、
この作品を観た理由で一番多かったのが、「出演者が好きだから」だったそうな。
日本の芸能界はジャニーズが幅を利かせるわけだ・・・。
観終わったあと、無性にベーコンが食べたくなる・・・ハズ。
自分が出産祝に使うのが、決まってこの銀のスプーンが付いたのし袋。
ちょっと高いけれど、かわいくて好評。
「赤ちゃんが最初の食事に銀のスプーンを使うと、一生暮らしに困らない」
そんな言い伝えを元にデザインされたもの。
劇中には学生食堂の入口に銀のスプーン掲げられている。
校長先生がそれをマメに磨く。
やはり同じような意味合いで、掲げているようだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます