桃鉄の物件紹介。
今回は、八代の"ばんぺいゆ畑"。
桃鉄では九州の西部中央に位置する物件駅。
ここから鹿児島までマイナス駅中心の環状になっていて、
目的地になかなか到着できず、この辺でグルグルとループしてしまうことが多い。
ばんぺいゆ畑は5,000万円の農林物件。
臨時収入はないが、桃太郎トマト園とともに手堅く押さえておきたい。
熊本県八代市、江戸時代に大規模な干拓事業が行われ、
その広大な平野で畳の原料となるイグサが生産され、生産高は日本一で八割以上を八代市が占める。
またトマトや柑橘類の生産も盛んで、糖度が高くておいしい、
桃太郎トマトや、はちべえトマト,塩トマトなど、ブランド化されたトマトが生産される。
あと演歌歌手の八代亜紀の出身地。
出身地名をそのまま芸名に取り入れた。
最近はくまモンの袋に入っていることが多い。
"特選"の金ピカシールがまぶしい。
そんな八代市、巨大な柑橘の王さま、晩白柚(ばんぺいゆ)の産地としても有名。
大分や鹿児島などでも生産されているものの、市場に出回る9割以上は熊本は八代産。
世界最大級の柑橘で、直径は20cm以上、重さも2kg前後と巨大。
長崎や鹿児島で生産されている、やはり巨大な柑橘、ザボンの一種。
実を付けて熟すのが遅いため、晩柑に分類され、
台湾語の白柚(ぺいゆ)に、遅いという意味の晩を加えて、晩白柚(ばんぺいゆ)と名付けられた。
みずみずしい果肉。
種が非常に多く、果肉の上部に固まって付いているため、
それを取り除くと、こんなツンツンした形になってしまう。
日本へは大正時代、八代の植物研究家によってベトナムから持ち込まれ、以来、生産が始まった。
近年になって、知名度も上がり、じわじわと人気が出始め、
今や八代のみならず、熊本を代表する特産品のひとつとして全国区に。
その巨大な果実からは想像できない、やさしく爽やかな香りと、
酸味も苦みもあまり感じられない、すっきりとした味。
酸味が弱いため、柑橘特有の後味として口に残る"アク"もない。
皮の表面は柔らかいものの、かなりブ厚い。
むくのに苦労する。
皮が厚いぶん、純粋な果肉の可食部は小さく感じるかもしれない。
値段はかなり高い。
ザボンが数百円で販売されているのに対し、
晩白柚はひと玉、2,000円くらいするものもあり、スイカやメロンにも匹敵する。
小ぶりなものだと安いものもあるのだが、やっぱり大きいのものを堪能したい。
大体12月頃から店頭に並びはじめ、4月上旬くらいまで並ぶ。
1・2月くらいが収穫のピークだろうか?
落ち付きだすと、1,000円を切る価格の安いものも出てくる。
白いモフモフ部分を取り除くだけでもひと苦労。
あれを付けたままだと、房を切り離せない。
そんな晩白柚、数年前から冬になり、出回り始めると必ず食べるようになった。
ナイフで皮をむき、白い中の皮をはがし、
果肉にダメージを与えないように、慎重に房を切り離す。
皮をむいている段階で、さわやかな香りが立ち込める。
房の皮をむくと、レモンイエローのみずみずしい果肉が姿を現す。
びっしりと付いた種を取り除き、大きな果肉にかぶりつく。
酸味がなく、苦みもなく、さわやかな甘みと香りが口いっぱいに広がる。
左:オレンジとの比較。
右:甘夏との果肉比較。
あっさりしているため、けっこうパクパクいける。
大きいため、家族でワイワイ楽しみたいが、2~3人でひと玉ペロリといけると思うので、
家族が多い場合は、複数個買っておく必要がある。
ちなみに自分はひどりで、半分ペロリといける。
がんばれば、まるごといけると思う。
3月になり、春到来で柑橘類のシーズンも終わり。
晩白柚もあとひと月くらいで姿を消す。
興味を持たれた方、ぜひ食べてみて欲しい。
その巨体からは想像できない、爽やかでやさしい味にびっくりするはず。
福岡にあるお菓子メーカー江口製菓から販売されている、晩白柚もなか。
八代産晩白柚の果汁を使った餡がたっぷり。
これまた上品な味のもなか。
味覚糖から販売されているソフトキャンディー、ぷっちょ晩柑柚 味。
くまモンがパッケージされている。
ぷっちょって、正直グミが邪魔。
あのグミがぷっちょのウリなんだろうけれど・・・。
まあ森永のハイチュウの方が好きと言いたい。
くまモンのストラップ入りの商品が、"くまもんっちょ"という名前で販売されている。
温泉に晩白柚をまるごとぷかぷか浮かべている贅沢な旅館が実際にある。
家庭でも食べ終わった皮をネットに入れて、これを楽しむことができる。
ユズのようにクセもなく、本当にやさしくいい香りなので、おすすめ。
皮がブ厚いだけでなく、えらくきれいで、そのまま捨てるのがなんだかもったいないのだ。
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