よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

さようなら かしいかえん

2021-11-26 17:56:34 | 旅行・まち歩き

本記事に掲載している遊具や施設内の写真の一部に、

数年前に撮影したものが含まれています。

現在の遊具の状態や、施設内の光景と相違する箇所が在るので、あらかじめご了承ください。

 

「え?! 閉園するん? ホントに?!」

先月はじめ、妹から聞いて初めて知った年内閉園のニュース。

実際には今年の3月末には発表されていたらしく、

自分がこのニュースを今日まで知らずにいたのが不思議で、また悔やまれるところ。

 

 

福岡市唯一の遊園地、かしいかえん シルバニアガーデン。

1939年に開園した花公園を前進として、1956年にオープンした遊園地。

長きにわたり福岡市民のみならず、福岡県民に愛されてきた遊園地。

それが・・・ついに今年いっぱいで閉園することになった。

理由は大方判っている。

まぎれもなくコロナのせいだ。

 

 

ジェットコースター「ペガサス」

 

仕事で頻繁にかしいかえんの近くを通る。

この一年以上、そばを通るたびに心配で様子をうかがってはいた。

コロナ禍以前でも、平日はそこまで来園者がいなかった状態。

やはり観覧車もジェットコースターも稼働しておらず、

客が激減しているのだと想像できた。

 

「ペガサス」の看板がレトロな雰囲気だ。

 

コロナ禍になり、福岡県にも何度も緊急事態宣言が出され、

飲食店や観光産業同様、大きな煽りを受けたのがレジャー産業。

遊園地はじめ、各種テーマパークや映画館、カラオケ店など、どこも大打撃を受けていた。

緊急事態宣言が明け、かしいかえんにも にわかに人が戻っているように見えた。

観覧車もジェットコースターも稼働していたし、

安心していたところへ、実は年内閉園という事実を知る。

 

ゴーカートの入口。

看板がやっぱりレトロ。

 

空中ブランコ。

スタッフがひとりで、客ひとりひとりのシートベルトを確認する。

スタンバイから稼働まで何分も待たされることに。

 

実際にはコロナ以前に慢性的に赤字だった模様。

遊具などの老朽化もあり、その修復費や維持費の調達も困難で、

そこへきてコロナによる客の減少。

それが閉園の決定打になったのは明白だ。

数年前に閉園した、北九州市のスペースワールドに続き、

またひとつ福岡県から遊園地が姿を消すことになる。

 

マヌケな顔した動物の乗り物も健在。

 

焦る。

かしいかえんは、自分の娘をはじめ、

姪っ子たちを就学前に連れて行くと決めている。

現在小学校二年生の姪っ子3号。

本来ならば、去年の小学校入学前に連れて行くことになっていた。

ずっと前から約束していたのだ。

 

女の子を連れて行く理由。

かしいかえん内に併設されている、シルバニアガーデンだ。

小さい女児に大人気の人形おもちゃ、シルバニアファミリー。

ウサギやネコ,リスなど、愛らしい動物たちが小さな人形となって、

衣裳におうち、家具などの無数のアイテムとともに商品展開されている。

リカちゃんよりもアイテム数で勝っているのではなかろうか?

 

シルバニアガーデン。

 

シルバニアファミリーのテーマパークとしては西日本初だったそう。

九州では唯一。

 

シルバニアファミリーのグッズが販売されている、「シルバニアマーケット」

 

人形を使った特大ジオラマもある。

シルバニアファミリーのファンじゃなくても、思わず見入ってしまう。

 

そのシルバニアファミリーの世界を等身大で楽しめるのが、

かしいかえん内にオープンした、シルバニアガーデン。

自分が子供の頃にはなかったが、福岡へ戻ってきたときにはオープンしていた。

当時5歳だった娘も連れてゆき、ここでおおはしゃぎしたのを覚えている。

その後、現在中学2年生の姪っ子1号,小学校4年生の姪っ子2号も連れて行った。

それぞれ、小学校入学前に連れてゆき、レンタル衣裳でドレスを着て記念撮影し、

その写真が実家の冷蔵庫に並べて飾られてある。

 

シルバニアファミリーのキャラクターたちが着ているものと、

同じ衣裳を身にまとうことができる。

もちろん有料だが、ドレスやワンピース、シェフの衣裳など様々なコスチュームが選べ、

併設されてある撮影ブースで、写真が撮れる。

うちの娘も、姪っ子1号2号も、それぞれ思い思いのドレスを着て記念写真を撮ってきた。

 

それが冷蔵庫に貼られてあるのだから、

当然それを見た下の姪っ子は「わたしも いきたい!」となる。

「じゃあ今度、一年生になる前に連れて行ってやる!」

昨年は冷蔵庫に姪っ子3号の写真も加わるはずだった。

 

かしいかえん限定の人形や海外版の製品なども販売されている。

 

かしいかえん限定の人形セット。

はなぞのウサギファミリー。

口もとの模様がチューリップの形になっている。

 

香港映画なみの過密セット。

 

ドールハウス好きのひとなんかも、ハマるんじゃなかろうか?

 

いろんなファミリーの紹介。

基本的に草食動物しかいない・・・と思ったが、

イヌ,ネコは おもいっきり肉食だったわ。

ネズミもブタも雑食だわ。

 

ハリネズミとか。

 

モグラとか。

 

ナマケモノまで居たなんて・・・。

 

「街のすてきなお兄さんセット」て・・・。

シルバニアファミリー界のイケメン、チャラ男たちってことか。

 

ところがコロナ禍で、それがおあずけになってしまっていた。

コロナが明けて、気軽に行けるようになったら連れて行こう。

そう思っていたのだが、年内閉園ときた。

これは早いとこ連れていってやらねばならない。

土日祝日は混雑するだろうから、平日に連れていきたい。

そう考えていたところに、姪っ子の通う小学校で月曜の振替休日ができる。

この機を逃すわけにはいかない・・・ラストのかしいかえんへ連れていくことに。

 

こんなレトロなキャラクターの遊具も。

チンプイと間違えてたけど、ポコニャンだっけ?

いつ放送されてたっけか?

 

 

 

引退してひと所へ寄せられた遊具たち。

そのなかに、マリオとヨッシーらしきものが!

8年前の光景、今も在るのかはわからない。

 

よく判らないロボットの乗り物。

ガンダムF91に登場した、ガンタンクR-44にどことなく似ている。

 

ダンボっぽいのに乗って回転する遊具。

「ふわふわぞうさん」

 

平日の開園30分前。

にも拘わらず、入場場所には既に長蛇の列。

ゆうに300人くらいは並んでいる。

なんで平日なのに、こんな客が居んだよ!?

未就学児のみならず、小学生や中学生とおぼしき子どもも多数見られる。

いや、むしろ小中学生の方が多い。

自分の姪っ子らと同じような理由で、学校休みなのか?

 

券売機が2台しか稼働していない。

というか、もとより2台しか存在しない。

クレジットカードや各種電子決済のひとは別窓口だったが、

そこも窓口が2か所しかなく、やはり長蛇の列。

既にチケットや年間フリーパスを持っているひとは、列を無視して入場できていた。

ローソンチケットなんかにあったかもしれない。

あらかじめチケットを購入しておくんだった。

 

ぐるぐる回転する遊具、「モンスター」

むかしはこれ、怒った大ダコだったような・・・?

頭にハチマキの名残もある・・塗装しなおした?

 

閉園に伴い、敷地内のいたるところに、これまでの写真のパネルがあった。

全盛期の盛大なイベント光景に写る、当時のファッションやトレンド。

昭和~平成のなつかしい写真が見られる。

 

40分ほど待ったろうか。

ようやっと入場できた。

この時点でジェットコースターやゴーカートには長蛇の列。

どう見ても30分以上は待たなきゃならない。

姪っ子と、その兄姉たち3人にはフリーパスを買ってあげた。

できれば全部、なるべく多くの遊具に乗せてあげたい。

 

しかし、この現状を見ると、閉園時間まで居なきゃ叶いそうにない。

自分はとにかく並ぶのが大嫌い。

だが、子どもたちのこととなると、我慢しなきゃならない。

とりあえず・・・いちばんの目的である、シルバニアガーデンでのドレス撮影へと向かう。

 

シルバニアファミリーの衣裳がレンタルできる、「森の洋服屋さん」

 

シルバニアガーデンにある、森の洋服屋さん。

やはりシルバニアファミリーに登場する、おうちをモチーフにしたような建物。

そのなかで、別料金を払って好きな衣裳を着させてもらう。

先客が居るだろうと思って入ると・・・。

ここだけ閑古鳥が鳴いていた。

スタッフのおねいさんが暇そう・・・。

 

ドレスのラインナップ・・・。

 

さっそく現金で500円を支払い、姪っ子に衣裳を選ばせ・・・。

え!?

全然ないやん!

こんだけ?

衣裳は2種のみ、サイズは3種類のみときた。

 

8年前のラインナップ。

 

4年前のラインナップ。

ここでもらえるレシートに、「またいっしょに おようふく きようね!」

みたいなメッセージが書かれていてほっこりしたものだけど、

それすらなくなって、まるっきり味気ないものなっていた。

 

数年前、姪っ子3号を連れてきたときには、迷うくらい衣裳があった。

色とりどりのドレスはもちろん、メイドさんのようなエプロンの付いたワンピースや、

まっしろに真っ赤なスカーフの付いた、おしゃれなコックさんの衣裳など、

バリエーションやサイズが豊富だった。

当時すでに中学生だった娘も着れるサイズのものがあったが、幼児130サイズまで。

以前は男児向けの衣裳もあったのだが、まるっとなくなっていた。

追加料金100円で、オプションで装着できた ティアラもなくなっている。

 

追加料金で借りられたティアラ。

現在はなくなっていた。

 

選択肢がない。

なんとなくチープなつくりの地味な衣裳二点のみ。

ふだんから優柔不断な姪っ子3号には、ちょうどよかったかもしれない。

だけど、なんだかすごく寂しい。

これも閉園が決まり、予算軽減の煽りなんだろう。

 

撮影ブース。

 

選んだ衣裳を着用する。

前はスタッフが二名ほど居て、着替えを手伝ってくれたり、

記念撮影をアシストしてくれたりしたものだが、そういうのは全くナシ。

コロナ禍の影響だろう、着衣の上からレンタル衣裳をまとうことになっていた。

夏の半そでシーズンならよかったろうが、長袖長ズボンだった姪っ子。

ドレスの袖からトレーナーが、裾からはズボンがのぞくという、

なんとも格好悪い出で立ちに・・・。

 

8年前、娘と姪っ子1号と娘の友達。

 

これまでと異なり、明らかにクォリティの低い記念写真となってしまった。

この姪っ子3号は入学式もなくて、新一年生の登校も6月になってからで、

もちろん歓迎遠足もなく、運動会も無観客かつ体育館で小規模で、

遠足も二年生の秋になって初体験で、

小学校一年生というのは、いろんなことが初体験であり、

その感動や衝撃は大人になっても忘れることはない。

それがすべて奪われてしまったのだから、本当に不憫でならない。

 

4年前、姪っ子2号。

ブーケなんかもあったんだ。

 

衣裳の数が激減、着衣の上からの着用。

そんな低クォリティとなってしまった、森の洋服屋さんだったが、

ひとつだけナイスに変更されていた点が。

退園するまで、借りた衣裳を着たままでいられること。

それで衣裳がチープになってしまっていたのか?

以前は、ここでの撮影のみでの着用だったはず。

 

今回の姪っ子3号と姪っ子2号姉妹・・・。

着衣の上からだと、やっぱりサマにならん。

 

せっかくなんで、姪っ子に着たままを薦めたものの・・・。

「あついき、いい・・・。」

この日、11月中旬とはいえ、半袖一枚でもいいくらいの気温だった。

長袖シャツの上からフード付きの厚手のトレーナーを着こんでいた姪っ子3号。

無理ないよな・・・。

衣裳はすぐに返却した。

 

観覧車は大人気。

連れて行った子どもたちは必ず。最初と最後の二回乗る。

 

ここから自由に遊具に乗らせる。

なるべく多くの遊具・アトラクションを楽しませ、

最低でもフリーパスの元値は取りたい。

だが・・・どれもこれも列。

 

花のトンネル。

バラで覆われており、初夏に行けば見応えあるトンネルとなる。

シーズンオフに言ったので、バラの葉はなく骨格むき出し。

 

内部には、ベゴニアやパンジーの大きなハンギングが吊り下げられていた。

 

ミスったか・・・。

目的最優先にしたのが間違いだったかもしれない。

開園前にあれだけの列。

開園後にも次々と客が来ているはず。

始めのうちに人気の遊具を攻めるべきだったか。

森の洋服屋さんには、相変わらず誰も来ず・・・。

 

使用されなくなった遊具が、そのまま撮影用オブジェとして設置されていた。

 

こういうのも全撤去され、廃棄処分されるんだろうな。

 

ジェットコースターとゴーカートは絶望的だった。

1時間以上待ちは間違いないだろう。

観覧車だけは抑えておきたい。

すでに10組以上が並んでいたが、最後尾に並ぶ。

スタッフ1名が流れるような作業をしていた。 

 

西鉄(西日本鉄道)が運営しているので、敷地内に古い車体が展示されていた。

かつて北九州市内を走っていた路面電車の車体だ。

 

植木鉢で作られたよく判らない人形。

 

次の客のチケットやフリーパス、搭乗人員を確認してから、

アルコールで客の手のひらをひとりずつ消毒してゆく。

いったんその客を待たせ、降りてきたゴンドラのドアを開ける。

客が降りると すかさず乗り込み、布巾とアルコールでゴンドラ内を清掃してゆく。

上昇しかけギリギリでゴンドラから降り、

次のゴンドラの扉を開けて、待たせていた客を乗せる。

ドアを閉めたら、次の客のチケットとフリーパスを確認、手の消毒。

次降りてきたゴンドラのドアを開けて、客を下ろし、

布巾とアルコールを持ってゴンドラに乗り・・・。

 

「森の鉄道」に乗ると、その沿線に数々の人形やオブジェが出迎えてくれる。

それらすべて、おそらく解体した遊具の一部分だと思われる。

  

この流れるような作業をたったひとりで、途切れることなく続ける。

消毒作業が手間となり、ゴンドラは一台、二台飛ばしの間隔でしか客を乗せられない。

なので客の回転がすこぶる悪くなる。

せめてもうひとりスタッフが居たならば、もっとスムーズに客を捌けるのだろうが、

やはり人件費も増やせないといったところか。

 

元はあきらかにメリーゴーラウンドの馬。

 

観覧車で東区の街並みを眺める。

海を挟んで向こう側、埋立地のアイランドシティが一望できる。

数年前まで何もなかった場所で、福岡市中心部から、

海の中道や雁ノ巣までの単なる通り道に過ぎなかった。

物流倉庫に大型ショッピングモール、

大きな病院ができ、商業施設ができ、市民体育館に学校、

集合マンションも多数立ち並び、タワーマンションも続々建っている。

都市高速の延伸も開通し、いずれ博多区や早良区よりも、こっちの方が賑わうかもしれない。

 

よく判らないキャラやオブジェ多数。

統一感のなさがカオス。

 

8年前は健在だった、フック船長とおぼしき人形。

今は物置のような場所の裏で、ひっくり返って雑草まみれで放置されていた。

 

かしいかえんの立地は福岡市内でも割と富裕層の多い、香住ヶ丘という場所。

香住ヶ丘高校は公立でもレベルが高い方だし、

周辺の住宅街は、周囲とは住民の雰囲気がグッと異なる。

前の仕事で配達で何度か来たことがあるが、どこも庭がきれいに手入れされていて、

野良猫なんて見当たらず、高級車がガレージに並び、

どこからかピアノを弾く音なんかが聞こえてくるそんな場所だった。

 

かしいかえんのマスコットキャラクター。

ミツバチの・・・名前が判らず。

それにしても物騒なもん持ってんな。

 

かしいかえん閉園後、跡地は一等地として分譲住宅地にでもなるのかな?

できれば花公園として残しておいて欲しいけれど、

運営する西鉄の業績を見れば、高級分譲地として債務消化に努めるのが適当だろうな。

園内きれいに植えられた花木たちはどうなるのだろう・・・?

そんなことを思いながら観覧車から周りの景色を眺める。

 

 

シルバニアガーデンには、

等身大の人形たちがあちこちに居る。

 

メリーゴーランド,ティーカップ,空中ブランコ?,etc・・・。

なるべく待たずに乗れるようなものを見つけては並ばせる。

それでもひとつにつき、5分10待ちは当たり前。

遊具ひとつにスタッフ一名のみ。

消毒の手間、シートベルトなど安全装置の確認など、

たったひとりでやるのだから、やっぱり時間がかかって回転率が悪くなる。

閉園間近で客が多いのだから、もうちょっとスタッフ増員を考えても良いのでは?

 

シルバニアファミリーのショー。

 

そうこうしていると、シルバニアファミリーのショーの時間。

これも姪っ子3号と約束していた。

ショーは無料で観覧できる。

だが、ステージに用意された椅子は既に満席。

後ろの方で立ち見するしかない。

 

ショーが終わると、「おなかすいた・・・。」と姪っ子3号。

昼時は客が多いから避けたかった、できれば2時くらいになってと思っていたが、

「おなかが すいて うごけん・・・。」

そんなことを言い出す。

お前は小さい頃の悟空か!

 

ガーデンエリアに点在する大きな動物たちのオブジェ。

4年前に見たときは表面が緑鮮やかなモスで覆われていて、

動物型のトピアリーが楽しめたのだが・・・。

モスが剝げ落ちて、ビニールが剥き出しになってスプラッター状態に・・・。

 

仕方なくフードコートへ―。

フードコートといっても、1店しかない。

用意された座席の数や空いているブースを見るに、

以前は複数店舗あったんじゃなかろうか?

シルバニアガーデンにも、森のキッチンなんてのがあるが、

ここはいわゆるコラボカフェみたいなもんで、

食事の料金がその内容の割に合わない・・・。

なので、このフードコートで食事することに。

 

まあ、そうだろうなとは思ったが、長蛇の列。

子ども達にテーブル確保させ、自分は注文の列に並ぶ。

45分経ってようやく自分の番に。

カウンタースタッフ一名だけ。

そのひとが注文を取り、厨房のスタッフに告げる。

そして、ドリンクやアイスはこのスタッフの仕事。

ドリンクのみアイスのみの客には、会計後にこのひとが用意して手渡す。

他の料理にプラスされているときには、料理ができあがったタイミングでその準備に取り掛かる。

なので、注文取りも途切れとぎれになってしまう。 

 

よく見ると厨房のスタッフもひとりだけ。

オーダー伝票を確認して、トレーを並べ器を用意し、

うどん玉を鍋に放り込み、フライヤーにチキンやポテトを放り込み、

炊飯器からご飯をすくい皿に盛り、サラダを散らし、

ソースをかけて、ネギを散らし、割りばしやスプーンを添えて・・・。

各メニューに対応した、この一連の作業を、たったひとりでこなしている。

もっとスタッフ増やしなさいよと・・・。

 

シルバニアガーデンにある、「あかりの灯る大きなお家」

シルバニアファミリーの同名の商品をそっくりそのままスケールアップした施設。

娘が小さい頃、クリスマスプレゼントに買ってあげたっけ。

 

中はやはりスケールアップされた家具が並び、等身大の人形たちが居る。

 

食卓の料理は食品サンプル並にリアルにできている。

姪っ子たちが、オムライスのケチャップを指でなぞってペロッてしたのを覚えている。

 

サラダのリアルさ。

 

お父さんウサギの額の皮が・・・。

 

植え込みに入るなの看板。

地雷でも埋めてるのか?

 

ヤギやモルモットなんかと触れ合える、「なかよし どうぶつらんど」

100円で餌が買える。

 

ヤギさん姉妹はもらわれてゆくらしい。

ウサギとモルモットたちは?

 

モルモットたち。

 

注意看板が怖い。

 

食後に注文の列を見たら、自分が並んでいたときの倍くらいになっていた。

自分が45分も待ったのに、このひとたちは一体どれだけ待つ羽目になるのだろう?

そんな心配をよそに、子どもらを遊具に乗せる。

人はさらに増えていて、遊具の待ち時間もさらに延長している。

閉園時間ギリギリまで楽しんだ。

結果、フリーパスは充分に消化できた。

ジェットコースターやゴーカートに乗せてあげられなかったのが悔い。

 

仮面ライダーとスーパー戦隊の男児向けアトラクションもある。

中は屋内アスレチック。

 

小さいときの息子や甥っ子たちもそうだったが、

子どものスタミナは無尽蔵で、ヘタしたら何時間でもここに居続けてしまう。

 

最後にショップでおみやげを買う・・・。

つもりが、かしいかえんのお土産お菓子はすべて売り切れ。

福岡県民は要らねえよ・・・ってな、県内の観光地や主要駅なんかに行けば、

どこでも売ってるような福岡のお菓子が残っているだけ。

Tシャツやトートバッグが少しあったくらい。

子どもらに記念にTシャツでも・・・と思えど大人サイズしかなく・・・。

もうグッズを新規発注してないんだろうな。

閉園までにドカッと需要あるだろうに・・・。

閉園グッズまでこさえていた、スペースワールドとは大違いだと思った。

 

ずらりと並ぶ仮面ライダーや戦隊モノのリーダー(赤いやつ)たち。

 

閉園まで残り一ヶ月となってしまった かしいかえん。

ふだんの数倍の客に対して、スタッフの少なさ、コロナ対策による作業のため、

遊具の回転率が最悪なため、多くは待ち時間に費やされ、

開園から閉園時間まで居たとしても充分に遊べない。

これから行く予定の方は、フリーパスの購入は慎重に・・・。

あと、昼食は弁当持参をオススメする。

雨天時でなければ、食べる場所は園内にたくさんある。

ゴミは持ち帰ろう。

 

個人的にイチ押しの遊具、レディバード。

スタッフが一所懸命修理?していたが、閉園までに稼働再開しそうにない。

 

4年前、まだ稼働してた頃の在りし日のレディバード。

まんまテントウムシに乗って、楕円のコースを周回するだけの遊具。

なぜか両端のカーブをエグいスピードで曲がるのが、シュールで面白かった。

 

とうとう福岡市から遊園地がなくなってしまった。

これで県内の遊園地は、太宰府市にある、だざいふ遊園地のみとなる。

あの、未だに こにこぷんのじゃじゃ丸が現役でいる遊園地だ。

北九州市の到津の森公園は、もう遊園地じゃなくなってたはず。

もしかしたら、大牟田とか久留米にもある?

 

洋風ガーデンばかりでなく、池につくばい、ししおどしの日本庭園もある。

この巨大盆栽はどこへ行くのだろう。

 

トーマス機関車の脇に、数回り小さなトーマスが放置(設置?)されていた。

解体した別遊具からの移設だろう。

 

半世紀以上も福岡市民に、県民に愛されてきた遊園地。

自分は幼い頃に、叔母と従兄たちと行った記憶がおぼろげにある。

創業当時、若いカップルでデートでここを訪れたひとたちは、今は80代以上。

幼い頃、遠足や家族で来た子どもたちも、もう60代過ぎのひとも。

当時を懐かしんで訪れたのであろう、シニアのカップルや団体も多数みられた。

シルバニアガーデンのエリアには、おばちゃん達の団体の姿も。

歳を重ねても、ずっとシルバニアファミリーのファンである方たちだろう。

リカちゃん人形みたく、大人のファンも多いと聞く。

 

ずっと閉鎖されたままのアスレチック、「ターバンメイズ」

立体迷路みたいだ。

 

子どもに人気のアスレチックのアトラクションもある。

有料だけど。

 

肥満児は要注意。

意外ときついのも多い。

大人はできないが、監視のため一緒に入場する必要がある。

若いお父さんがチビっ子に混ざって、

大声あげて、おとなげなくその身体能力を自慢げに披露していたが、

他の子たちの邪魔になるし、危険だからやめろよと。

 

遊具は劣化が著しく、塗装はがれやサビが目立ち、

補修を繰り返した跡も多数見られる。

なかには閉園までに復旧しそうにない遊具も。

園内のメインストリートは、“香椎花園”の名のごとく、

きれいに花木が植えられ、よく整備されているものの、

メインをはずれると、雑草生え放題、壊れた遊具のパーツが放置されていたりと、

閉園間際の遊園地の、晩年の姿を感じさせられる光景も。

 

よく判らない顔ハメ写真多数。

 

マッチョが好きだな。

 

かぶと虫の斉藤くん・・・吉田戦車の世界みたい。

シュール過ぎんだろ。

 

遊園地自体が存続の危機なのかもしれない。

少子高齢化、両親の共働き、家族で出かける頻度も少なくなってしまっただろう。

子ども達の遊び様式も昭和の時代と大きく異なった。

そんな時代の子ども達であっても、

やっぱり遊園地ではみんな、キラキラした笑顔をして走り回っていた。

いつの時代だって、子どもは子どもだ。

だが、そのニーズが遊園地に限らなくなってしまったってことだろうか。

 

超兄貴か?

 

誰が描いたのか、シュールなパネルも多数。

 

九州の他の遊園地は大丈夫だろうか?

三井グリーンランド,ハーモニーランド,城島高原パーク。

次から子ども達を遊園地に連れていくときには、この三か所のうちどれかになるな・・・。

だざいふ遊園地は・・・時間かけていくレベルじゃないのよね。

かしいかえんの下位互換だと思っている。

それに、あそこまで行ったら、子ども達は遊園地に放っておいて、

自分だけ太宰府天満宮や九州国立博物館へ行きたくなってしまう。

 

購入したTシャツ。

デザインがなかなか良い。

 

トートバッグも。

けっきょく、このマスコットの名前は判らずじまい。

 

ここで買い物するともらえる袋もファンにはたまらないだろう。

買物袋有料化になって、10円とられるけどね。

 

さようなら、かしいかえん。

 

 

 



2 コメント

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Unknown (ja6fcz)
2021-11-26 18:05:59
こんばんは。。

香椎花園閉館ですね。
思えば大昔の初デイトが香椎花園でした。
手も握れずただ歩いただけのデイトだった様に覚えています。。
若かったなーと思い出しました。。
返信する
手も握れないなんて・・・若いですね~ ()
2021-11-26 21:06:02
ja6fczさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
 
かしいかえんでデートされた方が居られた!
ja6fczさんの年齢から察するに、開園初期の頃でしょうか。
おそらく同じような方たちだとおぼしき、
ご年配の夫婦の方や、シニアの団体の方々も多く来園されていて、
みな、懐かしそうに散歩なさっていました。
 
きっと自分なんかよりも、ずっと多くの思い出があるのだろうと思います。
そういった素敵な思い出のある場所が、
なくなってしまうのも寂しいことだと思います。
自分には、そういう場所自体が存在しませんが・・・。
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