よろず戯言

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恋妻家宮本

2017-03-22 00:59:58 | 映画

先日の休みに映画を観てきた。

阿部寛主演のドラマ、"恋妻家宮本"だ。

原作は重松清氏の小説、"ファミレス"。

テレビドラマで人気作を生み出した脚本家、遊川和彦氏の初監督作品。

キャッチコピーは、"その夫婦は、離婚届から始まった。"

 

 

前に観た、疾風ロンドの記事でも触れていたが、

予告編でこの映画の公開を知った段階で観に行こうと決めていた作品。

阿部寛は今回もまた さえない役柄。

相手役が天海祐希

しかも離婚がテーマのコメディ?

こんなん出されたら観ないではいられない。

 

 

 

大学生のとき、ファミレスでの合コンで出会ったふたり。

優柔不断な宮本陽平(工藤阿須加)と、明朗快活な美代子(早見あかり)。

ほどなく交際が始まったが、美代子が妊娠。

それを陽平に打ち明けると、意外にもプロポーズの言葉が返ってきた。

教師を目指していた美代子だったが、陽平のプロポーズを受け容れ、

結婚して子どもを産み、教師の夢は諦めて専業主婦の人生を選ぶ。

 

 

そうして27年の時が流れ――。

美代子の夢を引き継ぐ形で、陽平は大学卒業後、中学校の教師となっていた。

あのとき生まれた、ひとり息子の正(入江甚儀)が結婚。

新聞記者として福島へと就職し、嫁と一緒に家を出ることに。

陽平と美代子、50歳にして夫婦水入らず二人きりの生活が始まる。

 

 

二人の寝室には共通の趣味、文学書がたくさん。

酔い潰れた美代子をリビングに残し、ひとり寝室で本を手にとる陽平。

大学時代、初めて美代子に貸した思い出の一冊を手にとって懐かしんでいると、

本に挟まれていた紙切れが一枚、床に落ちた。

なんだろうと、拾い上げてみると・・・。

それは、離婚届だった!

しかも既に美代子は記名捺印済み!

激しく動揺する陽平。

離婚届を本に挟みなおして本棚に戻す。

 

 

気が気でない陽平。

家に居るときはもちろん学校ででも、四六時中離婚届のことが頭から離れない。

しかし、気の弱い陽平は美代子に離婚届のことを問いただすことができない。

美代子の言動や行動から、真意を探ろうとしたり、携帯電話を盗み見しようとしたり・・・。

だが、けっきょく離婚届の真相は何ひとつつかめない。

 

 

陽平の唯一の楽しみともいえる、最近通い始めた料理教室。

その料理教室で同じグループの女性二人に、陽平は離婚届のことを打ち明ける。

女性のうちのひとり、真珠(菅野美穂)は、「奥さんが不倫していますね!」と断言。

ちょうど自分の受け持つクラスの生徒に、

母親が不倫相手と一緒のときに交通事故に遭い入院してしまい、

祖母に預けられて不憫な生活を送っている生徒が居て、対応に苦慮していた。

そんなこともあったため、"不倫”という言葉に、ダメ押しを食らってしまう陽平。

 

 

そんなとき、美代子が「正の様子を見に行ってくる。」と、ひとり福島へと行ってしまう。

美代子が家を空けた後、離婚届が挟まっていた あの本を開くと、離婚届が消えていた!

離婚届はいったいどこへ・・・。

突然、福島の息子のもとへと行った真意は?

 

 

学校では例の母親が不倫をしていたという、ワケあり生徒の問題が深刻に。

料理教室でも、いつものろけ話していた門倉(相武紗季)が婚約破棄。

真珠は夫との不仲が最高潮に達し、陽平をラブホテルに誘う!?

美代子の離婚届問題を抱えたまま、

学校の生徒の家庭問題、料理教室での問題に振り回される陽平。

優柔不断な男が、妻への想いを胸に行動を起こす!

 

 

面白かった。

正直、テレビの2時間ドラマでやれ!って感は否めなかったが、

それでも、まあキャストがなかなか豪華で楽しめた。

阿部寛と天海祐希のコンビも良かったが、

その若かりし頃を演じていた、工藤阿須加と早見あかりコンビも良かった。

早見あかりは、またちょっとぽっちゃりしてきたな。

だが、それが かわいい。

 

 

料理教室で登場する、菅野美穂と相武紗季も良かった。

毒舌の菅野美穂と、ノロケの相武紗季。

対称的なこの二人に、優柔不断な阿部寛が加わったやり取りも面白かった。

菅野美穂みたいな女性にラブホテルなんかに誘われてしまったら・・・。

しかし、今年40歳だぜ?

こんな若々しい子が自分より1個下だなんて信じられないや。

相武紗季は相変わらずエクボがかわいい。

終盤キャラがガラッと変わってしまうが、あれは巧かった。

 

 

ワケあり生徒の"ドン”役に、浦上晟周

登場シーンが多くて、その都度、この子どっかで見たよな~って思っていたら、

昨年の大河ドラマ、真田丸で、堺雅人が演じた信繁(幸村)の嫡男、真田大助を演じた子だった!

堺雅人のリアル嫁さんと、この映画で共演したってことか。

それにしても この名前、"晟周(せいしゅう)”って読めんよ・・・。

坊さんみたいな名前だな。

 

 

劇場内であちこちから、噴き出したりする音や笑い声が聞こえていた。

客層はシニアが多くて、若いひとはほとんど居なかったかな。

阿部寛,天海祐希ファンはもちろん、菅野美穂や相武紗季ファンも必見。

夫婦仲が微妙な中・壮年層にも観て欲しい。

最後のスタッフロールが主要キャスト総出で面白いので、ラストまで目を離さないこと。

というか、このスタッフロールだと、たぶん席を立たないと思う。

自分が観たときも、ひとりも席を立っていなかったはず、

ただ、もうほとんど公開終了してしまっているかな。

記事にするのが遅すぎる。

 

公開前に劇場に置かれていた、スポーツ新聞仕立てのチラシ。

 

怖い。

 

 



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