去年はマツダの新型エンジンが大きな話題となりました。
引用開始(一部抜粋)
https://www.businessinsider.jp/post-104548
マツダ、革新的なガソリンエンジンを開発 —— 世界中がEVに注力する中、その意味は?
Matthew DeBord
Sep. 12, 2017, 07:00 AM
マツダは、既存のエンジンよりもはるかに燃料効率の良いガソリンエンジンを開発した。
SKYACTIV-X(スカイアクティブ・エックス)は、ガソリンと空気の混合気にプラグで点火するのではなく、ディーゼルエンジンのような圧縮着火を用いる。
追加コストなしで、同社の新車に迅速かつ簡単に搭載可能。
EV(電気自動車)は今後20年ほどでガソリンエンジン車を代替するという見方は、今や定説と言えるだろう。少なくとも先進国においては。
だが、先行きは分からない。EVの新しいコンセプトカーが日々登場し、先日発表された日産の新型リーフや昨年発売されたシボレーボルトなど、長距離走行が可能な新しいEVも登場している。そして、50万台の予約を抱えているテスラ Model 3もある。
だがEVの普及は、2010年頃に最初のEV量産車が市場に登場した時に、多くの専門家が描いた予想よりもかなり遅れている。
専門家は現時点なら、市場の10〜20%はEVが占めていると予測していた。だが、実際はEVの普及率は、1%だ。
EVには乗り越えるべき大きな課題がまだ2つ存在する。コストと充電時間だ(航続距離の問題は、かなり改善されている。だが、テスラ Model Sのような長い航続距離を誇るEVですら、従来のガソリンエンジン車に大きく劣る)。リチウムイオンバッテリーはコストが高く、充電時間は最も時間が短い急速充電でも1時間以上かかる。
一方、ガソリンエンジンのイノベーションは止まっていない。マツダの最近の発表のように。
点火なし、という新発想
マツダは2019年までに、次世代エンジン「SKYACTIV-X」を市場に投入する。このエンジンは、同社によると「ガソリンと空気の混合気をピストンの圧縮によって自己着火させる燃焼技術、圧縮着火を世界で初めて実用化したエンジン」だ。
次世代エンジン「SKYACTIV-X」
分かりやすく説明しよう。ガソリンエンジンだが、ディーゼルエンジンと同様に点火プラグが不要、自己着火する。トルクも燃費効率も向上している(必要な場合は、点火プラグが作動する)。
つまり、ガソリンの使用量が少ない、薄い混合気による「リーン(希薄燃焼)」を実現した。
「圧縮着火で可能となるスーパーリーン燃焼によって、エンジン単体の燃費率は現行のSKYACTIV-Gと比べて最大で20~30%程度改善。2008年時点の同一排気量の当社ガソリンエンジンから、35~45%の改善」と同社。
「SKYACTIV-Xは、最新のディーゼルエンジンSKYACTIV-Dと同等以上の燃費率を実現した」
引用終了
効率が何割か上昇と言うのでガソリンエンジンでも実質軽油燃料のディーゼルエンジンの燃料コストにかなり近付いたと言えます。
現状で筆者が把握できている所では新型エンジンの稼動域に関して若干の課題が残っているような説も有る様ですが、それは大した問題ではないと考えています。
何故ならその新型エンジンが最高効率で稼動できるような範囲で使える様に、後はこのエンジンを使ったハイブリッド車やエンジン付EV車などでバッテリーとそれで動くモーターで補填してしまえば良いだけからです。
ディーゼルエンジン程の排ガス問題が無く、更に燃料消費効率、二酸化炭排出低減などが一気に何割か向上した事になります。
これはコトバを換えれば「バイオエタノールの価格を一気に何割か落とす事が出来たのに同じ」と言う事になり、カーボンニュートラルとしてのバイオエタノール利用に大きな道を開いたと言う事になるのかも知れません。
「バイオエタノールって言ったってそれを作るのにもエネルギーやコストが大きい」と言う考え方も有るのかも知れませんが、草木を伐採するのに必要な機械のエンジンもこの新型エンジンにしてしまえば燃料コストは低下、量産化してしまえば機械自体の価格も低下となり、バイオエタノールの価格も安くなり利用が加速するかも知れません。
欧州ではディーゼルエンジンに関して次の様な事が起きているようです。
引用開始(一部抜粋)
https://www.msn.com/ja-jp/money/news/%e6%ac%a7%e5%b7%9e%e3%81%a7%e3%83%87%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%82%bc%e3%83%ab%e8%bb%8a%e3%81%ae%e4%be%a1%e5%80%a4%e4%bd%8e%e4%b8%8b%e3%82%82%e3%80%81%e7%8b%ac%e8%a3%81%e5%88%a4%e6%89%80%e3%81%8c%e4%bd%bf%e7%94%a8%e7%a6%81%e6%ad%a2%e5%b7%a1%e3%82%8a%e5%88%a4%e6%96%ad%e3%81%b8/ar-BBJjhFG#page=2
欧州でディーゼル車の価値低下も、独裁判所が使用禁止巡り判断へ
Reuters
2018/02/19 12:22
[フランクフルト/ベルリン 19日 ロイター] - ドイツの連邦行政裁判所は今週22日、排ガス基準を下回る自動車の使用を各都市が禁止できるかどうかの是非について判断を下す。判決次第では、同国内で使用されるディーゼル車の価値が大幅に低下する恐れもある。
環境団体のドイツ環境支援協会(DUH)が同国自動車メーカーが集まるシュツットガルトとデュッセルドルフで起こしたこの裁判は、2015年に発覚したフォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受け、欧州連合(EU)の規制を上回る排ガス濃度の合法性を巡り争われている。
引用終了
表面上では合法性とかが問題点となっているようですが、実際はマツダの新型ガソリンエンジンの出現で(少なくとも小型車に関しては)ディーゼル車の価値が無くなって来たのではないでしょうか。
引用開始(一部抜粋)
https://www.businessinsider.jp/post-104548
マツダ、革新的なガソリンエンジンを開発 —— 世界中がEVに注力する中、その意味は?
Matthew DeBord
Sep. 12, 2017, 07:00 AM
マツダは、既存のエンジンよりもはるかに燃料効率の良いガソリンエンジンを開発した。
SKYACTIV-X(スカイアクティブ・エックス)は、ガソリンと空気の混合気にプラグで点火するのではなく、ディーゼルエンジンのような圧縮着火を用いる。
追加コストなしで、同社の新車に迅速かつ簡単に搭載可能。
EV(電気自動車)は今後20年ほどでガソリンエンジン車を代替するという見方は、今や定説と言えるだろう。少なくとも先進国においては。
だが、先行きは分からない。EVの新しいコンセプトカーが日々登場し、先日発表された日産の新型リーフや昨年発売されたシボレーボルトなど、長距離走行が可能な新しいEVも登場している。そして、50万台の予約を抱えているテスラ Model 3もある。
だがEVの普及は、2010年頃に最初のEV量産車が市場に登場した時に、多くの専門家が描いた予想よりもかなり遅れている。
専門家は現時点なら、市場の10〜20%はEVが占めていると予測していた。だが、実際はEVの普及率は、1%だ。
EVには乗り越えるべき大きな課題がまだ2つ存在する。コストと充電時間だ(航続距離の問題は、かなり改善されている。だが、テスラ Model Sのような長い航続距離を誇るEVですら、従来のガソリンエンジン車に大きく劣る)。リチウムイオンバッテリーはコストが高く、充電時間は最も時間が短い急速充電でも1時間以上かかる。
一方、ガソリンエンジンのイノベーションは止まっていない。マツダの最近の発表のように。
点火なし、という新発想
マツダは2019年までに、次世代エンジン「SKYACTIV-X」を市場に投入する。このエンジンは、同社によると「ガソリンと空気の混合気をピストンの圧縮によって自己着火させる燃焼技術、圧縮着火を世界で初めて実用化したエンジン」だ。
次世代エンジン「SKYACTIV-X」
分かりやすく説明しよう。ガソリンエンジンだが、ディーゼルエンジンと同様に点火プラグが不要、自己着火する。トルクも燃費効率も向上している(必要な場合は、点火プラグが作動する)。
つまり、ガソリンの使用量が少ない、薄い混合気による「リーン(希薄燃焼)」を実現した。
「圧縮着火で可能となるスーパーリーン燃焼によって、エンジン単体の燃費率は現行のSKYACTIV-Gと比べて最大で20~30%程度改善。2008年時点の同一排気量の当社ガソリンエンジンから、35~45%の改善」と同社。
「SKYACTIV-Xは、最新のディーゼルエンジンSKYACTIV-Dと同等以上の燃費率を実現した」
引用終了
効率が何割か上昇と言うのでガソリンエンジンでも実質軽油燃料のディーゼルエンジンの燃料コストにかなり近付いたと言えます。
現状で筆者が把握できている所では新型エンジンの稼動域に関して若干の課題が残っているような説も有る様ですが、それは大した問題ではないと考えています。
何故ならその新型エンジンが最高効率で稼動できるような範囲で使える様に、後はこのエンジンを使ったハイブリッド車やエンジン付EV車などでバッテリーとそれで動くモーターで補填してしまえば良いだけからです。
ディーゼルエンジン程の排ガス問題が無く、更に燃料消費効率、二酸化炭排出低減などが一気に何割か向上した事になります。
これはコトバを換えれば「バイオエタノールの価格を一気に何割か落とす事が出来たのに同じ」と言う事になり、カーボンニュートラルとしてのバイオエタノール利用に大きな道を開いたと言う事になるのかも知れません。
「バイオエタノールって言ったってそれを作るのにもエネルギーやコストが大きい」と言う考え方も有るのかも知れませんが、草木を伐採するのに必要な機械のエンジンもこの新型エンジンにしてしまえば燃料コストは低下、量産化してしまえば機械自体の価格も低下となり、バイオエタノールの価格も安くなり利用が加速するかも知れません。
欧州ではディーゼルエンジンに関して次の様な事が起きているようです。
引用開始(一部抜粋)
https://www.msn.com/ja-jp/money/news/%e6%ac%a7%e5%b7%9e%e3%81%a7%e3%83%87%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%82%bc%e3%83%ab%e8%bb%8a%e3%81%ae%e4%be%a1%e5%80%a4%e4%bd%8e%e4%b8%8b%e3%82%82%e3%80%81%e7%8b%ac%e8%a3%81%e5%88%a4%e6%89%80%e3%81%8c%e4%bd%bf%e7%94%a8%e7%a6%81%e6%ad%a2%e5%b7%a1%e3%82%8a%e5%88%a4%e6%96%ad%e3%81%b8/ar-BBJjhFG#page=2
欧州でディーゼル車の価値低下も、独裁判所が使用禁止巡り判断へ
Reuters
2018/02/19 12:22
[フランクフルト/ベルリン 19日 ロイター] - ドイツの連邦行政裁判所は今週22日、排ガス基準を下回る自動車の使用を各都市が禁止できるかどうかの是非について判断を下す。判決次第では、同国内で使用されるディーゼル車の価値が大幅に低下する恐れもある。
環境団体のドイツ環境支援協会(DUH)が同国自動車メーカーが集まるシュツットガルトとデュッセルドルフで起こしたこの裁判は、2015年に発覚したフォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受け、欧州連合(EU)の規制を上回る排ガス濃度の合法性を巡り争われている。
引用終了
表面上では合法性とかが問題点となっているようですが、実際はマツダの新型ガソリンエンジンの出現で(少なくとも小型車に関しては)ディーゼル車の価値が無くなって来たのではないでしょうか。