快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  伊豆半島東方沖を震源とするMj4.9の地震発生

2024-02-09 23:33:43 | 火山 地震 津波 
 今日は伊豆半島東方沖を震源とする地震(Mj4.9)が発生しました。


                        Mj  最大震度
2024年2月9日 17時42分ごろ 伊豆半島東方沖   4.9   2

と言う事なので最初は特に気にする程でも無いと思ったのですが、震源の深さを見ると次の通りです。

発生時刻 2024年2月9日 17時42分ごろ
震源地 伊豆半島東方沖
最大震度 2
マグニチュード 4.9
深さ 170km
緯度/経度 北緯35.0度/東経139.2度

と言う事で、ならば過去に同様な地震は無かったのかとMj4以上で2004年以降に発生した同様のものついて調べてみると、たった1件だけ有りました。

2006年6月2日 11時31分ごろ
発生時刻 2006年6月2日 11時31分ごろ
震源地 伊豆半島東方沖
最大震度 2
マグニチュード 4.3
深さ 144km
緯度/経度 北緯34.9度/東経139.2度

 これを見ると震源の位置は 北緯34.9度/東経139.2度で、今日の地震と殆ど同じ位置で、ただ深さだけが違う、と言う事なのでした。
 それではこの前後で能登地方やその近隣エリアでどんな地震が有ったのか、と調べてみると、

引用開始(一部抜粋)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)#21%E4%B8%96%E7%B4%80%E5%89%8D%E5%8D%8A

2007年(平成19年)
3月25日 能登半島地震 - Mj6.9(Mw6.6)、石川県穴水町・輪島市・七尾市で最大震度6強。死者1人、小さいながら津波も発生した。
7月16日 新潟県中越沖地震 - Mj6.8(Mw6.7)、新潟県長岡市・柏崎市・刈羽村、長野県飯綱町で最大震度6強。柏崎刈羽原子力発電所では震度7相当との試算がある[176][注 22]が、計測地震計によるものではない。柏崎市を中心に家屋倒壊や土砂崩れなどの被害。死者15人。局所的に最大1mの津波を観測。

引用終了

 この時は能登半島地震が後に来たので今回とは前後関係が逆になるわけですが、それでも前後1年以内に能登半島と伊豆半島沖でややパターンが似ている地震となった、と言う事象が(たった1件ではあるものの)有ったわけです。
 これだけで遠隔連動傾向が有るのかどうか、までを言うのはどうかなと言う感じですが、まあ少し気に留めておくと言う程度でしょうか。
 地球の地下深くで一体何が起きているのでしょう。
 

仕組みとアプローチ -  海底地盤隆起が発生した能登半島地震と海水面上昇の一因

2024-02-09 07:46:27 | 火山 地震 津波 
 能登半島地震では広範囲で海底隆起が発生しました。
 漁港に船が出入りできなくなったとかのように見た目でわかる事例だけでなく、表面では直接見られないような海底でも隆起が多く発生したようです。
 以前に東日本大震災での海岸隆起関連で記事にしましたが、海底隆起した分だけどこかで海底陥没が起きなければ当然のように海水面上昇するのではないでしょうか?
 「いや、海底地すべりで海底がえぐられた部分もあるのでは?」と考えてしまうのは間違いで、海底地すべりによる海底地盤ではより深い所に土砂などが落ちるだけですから、それでプラスマイナスゼロなわけで別に新たな陥没体積とはなりません。
 能登半島地震についてはプレート境界型地震ではないので内陸部の沈降がもしかして殆ど無かったかも知れませんが、いずれにしてもそれだけ海洋の部分は海底地盤が隆起して浅くなった体積分だけ海水面は上昇するはずなのです。
 実は特に今世紀に入って海水面の上昇が顕著になったと言われている一因は、2000年のスマトラ島沖地震 Mw8.0、2004年に発生したスマトラ島沖地震 Mw9.1-9.3、2005年に発生したスマトラ島沖地震 Mw8.6、ペルー沖地震 Mw8.4、2010年チリ・マウレ地震 Mw8.8、2011年東日本大震災、etcなど海底を震源とするプレート境界型地震でMw8以上のものが多発しているわけで、その多くは海底の隆起とその分だけ内陸が沈降すると言うケースが多いはずなわけで、地震規模が大きい分だけ海水面が上昇するはずなのです。
 その他に、これら大地震により、プレート境界面の歪(ストレス)が解消され、それまでよりもプレートがスムーズに滑り込むようになった分だけ、その摩擦熱により海底の地中で地盤が温度上昇し、それで海底地盤や海水が温められ、このような温泉化みたいな事が大規模に発生したはずで、その温度上昇により海水が熱膨張して海水面が上昇した、と言う面も有るのだと個人的には考えています。
 「大気の温度上昇に比べて海水の温度上昇の方が大きい」と言うのはこう言う「仕組み」で無ければ説明がつかないのではないでしょうか。