快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  不動産下落懸念と災害対策

2017-05-24 08:32:15 | 地震 津波
 東京五輪前に不動産が下落する懸念について、次のようなニュースが有りました。

引用開始(一部抜粋)

http://www.msn.com/ja-jp/money/news/%e4%b8%89%e8%8f%b1%ef%bd%95%ef%bd%82%ef%bd%93%e7%a4%be%e9%95%b7%e4%b8%8d%e5%8b%95%e7%94%a3%e5%b8%82%e6%b3%81%e3%83%94%e3%83%bc%e3%82%af%e3%80%81%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e4%ba%94%e8%bc%aa%e5%89%8d%e3%81%ab%e4%b8%8b%e8%90%bd%e6%87%b8%e5%bf%b5%e3%82%82-2/ar-BBBqaqO#page=2

三菱UBS社長:不動産市況ピーク、東京五輪前に下落懸念も (2)
Bloomberg

(Bloomberg) -- Jリートの運用をしている三菱商事UBSリアルティの辻徹社長は、日本の不動産市況について値上がりに伴う売買減少を踏まえて「全般的にピークになっている」と指摘。超低金利政策の下で伸び続けていた不動産向け融資が今後、抑制される可能性があるとして、2020年東京五輪前に不動産価格が下落する公算もあるとの見方を示した。
  辻社長はブルームバーグのインタビューで、不動産取引の現状について「高値で買う人もいる」としながらも、「不動産を買うプレイヤーが徐々に減っている」と指摘。また、1-3月のアパート向け融資が減少するなど「金融が弱含むきっかけが少し出てきた」と述べ、「2020年より前に金融機関が不動産融資を抑えがちになると、少し不動産マーケットは落ち着く可能性があると思う」との見方を示した。

引用終了

 1990年以前のような過熱しすぎている市況を正常に戻す為ならそれも良いのかも知れませんが、現状では中高層マンション以外については、特に宅地価格の下落は地方や郊外で顕著であり、とても金融で引き締める状況ではないのではないか?と思われます。
 筆者の考え方としては次のようなものです。

 バブルの時に行ったように金融面で融資の引き締め或いは総量規制をすると。資金だけ制約がなされ、これまでの惰性や本当に必要な新築などで延床面積に制約がなされません
 「そうすると何が起きるのか?」と言うと「延床面積は規制されないまま惰性で増え続け、資金だけ制約されて不動産価格の暴落が発生し、20年以上経った今も不動産価格は下落の一途を辿っているエリアも多いかと思います。
 あげく所有していると維持費がかかり、「負動産」などと呼ばれてしまうようなところも多くなって来ました。
 引き締めや総量規制は「金融面ではなく述べ床面積で行うべきもの」だと思います。
 現状の制度などでこれが実施されていない証拠として、「新築やリフォームについては補助制度や税制の優遇処置が有るが、『移築』に関してはそうした補助や税制などの優遇処置が殆ど存在しない」のです。
 津波などのリスクが多いエリアから安全なエリアへの移転がスムーズに進まない理由の一つはここに有ると思われます。
 そして移築により日本全体での延床面積が増えないようにすれば、自宅の不動産価値の下落が抑えられて経済的見通しもたって来るケースもいくらかは多くなり、人口減少に多少は歯止めがかかる可能性も出て来ると思われます。
 尚、「新築と同時に既設の建物を減築して延床面積を増やさない」、と言う手も有るかも知れません。
 或いは建物を更地にすれば税制で今よりはメリットが有る、とかも良いかも知れません。
 その更地には近隣の在宅介護の為の訪問介護サービスや訪問医療の車が駐車したり、或いは移動型小売車が駐車するなど様々な用途があるかと思われます。
 そして中高層住宅は津波リスクが高く、近くに移転もできないような平野などで新築するのに限定する割合(100%ではないにしても)を増やし、それだけ宅地の価値下落を防いで行ければ地域の荒廃なども解消して行くケースも出て来るのではないかと考えています。
 資金だけ引き締めたり総量規制して、実在する不動産と言うモノを規制しなければ、庶民の所有資産価値が低下し経済は負のスパイラルを起こす可能性があるかと思いますが、反対に実在する不動産と言うモノのお増え方を規制して資金は今まで通りにすれば、「価値下落の可能性が少ないと言う見込み」で所有する人は少なくないのですから、価値下落は防げるかと思われます。
 そうすれば所有資産の価値が維持或いは増える安心感から人口もいくらかは減少を防げるのではないか、と言う所でしょうか。
 

仕組みとアプローチ -  大分県の地割れ発生 そして過去の地滑り 一体今後何が起きるのか?

2017-05-23 07:26:19 | 地震 津波
 大分県の地割れ発生関連で次のようなニュースが有りました。

引用開始(一部抜粋)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170521/k10010989981000.html

山あいの地区で40か所の地割れ確認 避難勧告 大分 豊後大野

5月21日 20時25分

(中略)

市によりますと、21日も新たな地割れが確認され、合わせて58か所に増えたということで、大きいものは亀裂の幅がおよそ30センチ、長さが30メートルに及んでいるということです。
このため、豊後大野市は、地すべりが発生する可能性があるとして、21日午後4時、近くに住む3世帯、10人に避難勧告を出しました。
また、地割れなどが見られる市道2か所を通行止めにしました。
この地区の別の場所では昭和39年に地すべりが起きた記録があるということです。
豊後大野市は、22日、会議を開き、国や大分県などと対策を検討することにしています。

引用終了

 過去に地滑りが発生した事が有るようで、今回が地滑りと関連するものなのかどうかについては今後の動向を見守るしか有りません。
 仮に地滑りが発生する前兆だったとしても、横ずれ地殻変動と関係する場合もあれば、関係しない場合もあるかと思われます。
 関係する場合としれ考えられるのは、熊本や周辺地域の地震や薩摩半島西方沖地震と同様の横ずれ地殻変動によるもの、そして直接は関係しなくてもこの横ずれ地殻変動によって地下水脈に変化が生じ、地滑りを生じやすい状況に変化した場合が考えられます。
 関係しないケースとしては多雨だけの影響によるものなどです。
 或いは上記両方のANDによるものなのかもしれませんが、真相はまだわかりません。
 では地滑りが発生した昭和39年とその前後期について、どのような地震が発生していたのかを調べてみると次の通りです。

引用開始(一部抜粋)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)#20.E4.B8.96.E7.B4.80.E5.BE.8C.E5.8D.8A

1960年代

1960年(昭和35年)
3月21日 三陸沖で地震 - Mj 7.2、青森県青森市・八戸市・むつ市、岩手県宮古市・盛岡市・雫石町・水沢市で最大震度 4。
5月23日 チリ地震津波 - 南米チリ・バルディビア沖で発生した巨大地震に伴う津波。日本国内での死者142人。
1961年(昭和36年)
2月2日 長岡地震 - Mj 5.2、新潟県長岡市で最大震度 4。死者5人。
2月27日 日向灘で地震 - Mj 7.0、宮崎県宮崎市・日南市・都城市で最大震度 5。死者2人。
8月12日 釧路沖で地震 - Mj 7.2、北海道道東、浦河町で最大震度 4。
8月19日 北美濃地震 - Mj 7.0、中部地方から近畿地方にかけて最大震度 4。死者8人。
1962年(昭和37年)
4月23日 広尾沖地震 - Mj 7.1、北海道帯広市・広尾町で最大震度 5。同年6月29日に十勝岳が噴火している。[122]
4月30日 宮城県北部地震 - Mj 6.5、岩手県、宮城県、山形県、福島県で最大震度 4。死者3人。
1963年(昭和38年)10月13日 択捉島沖地震 - Mj 8.1(Mw 8.5)、北海道浦河町・帯広市で最大震度 4。択捉島から宮城県までで津波を観測。
1964年(昭和39年)6月16日 新潟地震 - Mj 7.5(Mw 7.6)、死者26人。新潟県、山形県、宮城県、福島県で最大震度 5。
1965年(昭和40年)
4月20日 静岡地震 - Mj 6.1、神奈川県、山梨県、静岡県で最大震度 4。清水付近で大きな被害、死者2人。
8月3日〜1970年6月5日 松代群発地震 - 最大Mj 5.4(1966年4月5日)、全地震のエネルギーの総計はM 6.4相当。
1966年(昭和41年)3月13日 与那国島近海で地震 - Mj 7.3、与那国島で最大震度 5、死者2人。
1968年(昭和43年)
2月21日 えびの地震 - Mj 6.1、熊本県人吉市で最大震度 5。死者3人。
4月1日 日向灘地震 - Mj 7.5、高知県宿毛市と宮崎県延岡市で最大震度 5。死者1人。
5月16日9時48分頃 十勝沖地震 - Mj 7.9(Mw 8.3)、北海道、青森県、岩手県で最大震度 5、三陸沿岸で5mの津波。死者・行方不明者52人。三陸沖北部の固有地震[82]。
同日19時39分頃 青森県東方沖で地震 - Mj 7.5、北海道浦河町・広尾町で最大震度 5。1968年十勝沖地震の最大余震[110]。
6月12日 三陸沖で地震 - Mj 7.2、青森県、岩手県、宮城県で最大震度 4。1968年十勝沖地震の余震[110]。
10月8日 小笠原諸島西方沖で地震 - Mj 7.3、深さ460km[4]。福島県、茨城県、千葉県、東京都で最大震度 3。
1969年(昭和44年)
8月12日 色丹島沖地震 - Mj 7.8(Mw 8.2)、北海道広尾町・釧路市・根室市で最大震度 4。
9月9日 岐阜県中部地震 - Mj 6.6、長野県三岳村で最大震度 5。死者1人。

引用終了

 昭和39年にあたる1964年の数年前に発生したのは1960年のチリでの巨大地震、そして三陸沖でも大きめの地震が有りました。
 ここ数年と似てます。
 1968年には今回と前後関係は違いますが小笠原諸島西方沖で地震 - Mj 7.3、深さ460kmが発生。
 最近は発生していない日向灘地震が1964年を挟んだ1961年と1968年に発生していると言う点、そして1968年にえびの地震と言うのも最近の火山性活動の活発化で気になります。
 その他も新潟地震、釧路沖地震、静岡地震、北美濃地震、択捉島沖地震、青森県東方沖地震、色丹島沖地震、岐阜県中部地震など殆どが「そう言えば最近は暫く無かったかも」と思えるもののオンパレードと考えてしまうのは私だけでしょうか。
 当時のこの期間と地殻やプレートバランスの状況が現在と似ていればそれは要注意となるところでしょうが、今回は日向灘地震の大きめのものがまだ発生していないなどの点で当時とはこのバランス状況が全く同じではない、と言う所でしょうか。
 今後どうなるのか?と言うのは全くわかりません。
 いずれにしろ備えあれば憂い無し、としか言いようが有りません。

仕組みとアプローチ -  今日は5月26日の新月前の長潮です

2017-05-22 06:59:43 | 地震 津波
 今日は5月22日。
 M7の地震が最後に発生した1月22日から約4ヶ月を過ぎる事になります。
 そして5月26日の新月前の長潮、更に5月19日の記事にある通り、明日5月23日はバヌアツで大きめの地震が発生してから2週間となります。
 日本だけでなく世界的にも地殻やプレートの動きや活発なようですが、現時点迄ではどうも地震よりも火山の方で来ている様な傾向が有るようです。
 もしかすると最近発生したえびの高原硫黄山の火山性活動活発化、桜島噴火、そして大分県の地割れもその一環なのでしょうか。
 地殻やプレート境界面の固着が少ない所に動きの主体が現在有って、スムーズに滑っているからこうなる、とも考えられますが、それは現時点までの話であって今後どうなるのかと言う事とは別の話です。
 そして「地殻やプレートがスムーズに動いた場所があれば、それはそのエリア以外では固着が有ってそこにストレスがかかっている、と言う確率は低くない」とも言えるわけで、油断は出来ません。
 ただそれで大地震が発生するのか?それとも中小の地震多発、或いはスロースリップで済んでしまうのかどうか?というのはわかりません。
 果たして月の引力による揺さぶりはどのような形で出現するでしょうか。

 

仕組みとアプローチ -  大分県の地割れ発生をどう見るか

2017-05-21 12:28:03 | 地震 津波
 大分県で地割れが発生したとの事です。

引用開始(一部抜粋)

https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20170521-567-OYT1T50000.html
宅地など広範囲に地割れ40か所、住民2人避難

00:27読売新聞

 大分県豊後大野市は20日、同市 朝地 町 綿田 で少なくとも40か所の地割れを確認したと発表した。

 宅地や田畑、市道など半径約150メートル内に点在しており、長さは約1〜20メートル。同市は市道を一部通行止めにするなどして注意を呼びかけている。

 発表によると、16日午後3時半頃、住民から「自宅敷地内に地割れが起きている」との連絡が市にあった。県などと調査したところ、広範囲で地割れが確認されたという。市は、県など関係機関と対策を協議している。市に連絡した1世帯2人は自主避難している。

引用終了

 地割れの方向、発生した場所の傾斜状況など、全容をまだ把握していないので、熊本地震や薩摩半島西方沖地震同様に、地殻の横ずれ変動によるものなのかどうかはわかりません。
 ただ依然に記事で書きました通り、熊本地震にしろ、薩摩半島西方沖地震にしろ、横ずれが一部だけ発生した場合、そこかでその変動を吸収するクッションのような地殻が大規模に存在しないのであれば、横ずれは隣接域、或いはやや離れた場所に拡大していくはずなのです。
 薩摩半島西方沖地震発生後に熊本地震の震源域との間に位置する海域の海底で同様な地割れが発生していたのかどうかは、海底の事なのでなかなか確認できないかも知れません。
 そしてそれでは今度の大分県の地割れが熊本地震のような大規模な地震の前兆なのか?と言うと、それはわかりません。
 地割れが発生が仮に横ずれの地殻変動によるものであったならば、この地殻変動が固着せずスロースリップのようにスムーズに滑ったと言う事になり、かえって安心材料になるのかも知れません。
 ただこの場合でも地表だけの地割れの話に過ぎませんので、地下の数kmとか数十kmとかがスムーズに滑ってくれているのかどうかまではわかりませんので、今後に地震に結びつくのかどうかはわからないと思います。
 そして仮に地表も地下もスムーズに滑ってくれているのだとしたら、今度は地割れが発生していない隣接域、或いは少し離れたエリアに固着が有ってストレスがその分かかっている事にもなるのか、或いはクッションのような広域の地殻で変動を吸収してくれているのかと言う事になるかと考えられます。
 ただこの横ずれの地殻変動は長期継続しているので、多少のクッションで吸収し切れるのかどうかは疑問となります。
 そしてまた隣接域などがスムーズに地割れだけで滑ってくれるのか?それとも地震を伴うものなのか?と言うのも地殻やストレスなど全容が把握できていませんので筆者にはわかりません。
 依然に記事にしました阿蘇山のRMS振幅計データの異変が今回の地割れと関係しているのかどうかも含めて、今後の展開を見守って行くしか有りません。
 

仕組みとアプローチ -  M7以上の地震 世界的空白期と5月26日の大きな新月 そして・・・

2017-05-19 07:20:21 | 地震 津波
 以前にも何度か記事にしましたが、M7以上の地震については今年1月22日を最後にその後、世界的空白期が依然として継続しています。
 つまり今度の5月22日とはM7以上の地震が世界的に空白期を継続しているのが4ヶ月を過ぎた日でもあるわけです。
 
引用開始(一部抜粋)

http://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

2017-01-22 04:30:23.8 6.20 S 155.10 E 150 7.9 BOUGAINVILLE REGION, P.N.G.

引用終了

 依然にも書きましたが、この空白期間が5月末まで続くとすると、EMSCがデータを取り始めた2004年途中からの最大空白期間となります。
 そして5月26日は年間で最大かそれに準じる大きい新月と言うのも依然に記事にしました。
 月の引力の揺さぶりによる影響が大きいはずなのは言うまでも有りません。
 今後は加えて更に他の状況が存在します。

引用開始(一部抜粋)
 
http://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

2017-05-15 13:22:38.2 4.02 S 152.54 E 9 6.1 NEW BRITAIN REGION, P.N.G.
2017-05-12 10:41:25.5 12.97 N 90.05 W 10 6.2 OFFSHORE EL SALVADOR
2017-05-10 23:23:36.4 56.57 S 25.92 W 10 6.4 SOUTH SANDWICH ISLANDS REGION
2017-05-09 13:52:12.2 14.60 S 167.41 E 186 6.8 VANUATU
2017-05-09 01:54:14.8 24.43 N 126.30 E 10 6.0 RYUKYU ISLANDS, JAPAN
2017-05-08 17:00:47.2 51.84 N 178.58 W 10 6.4 ANDREANOF ISLANDS, ALEUTIAN IS.
2017-05-01 14:18:17.0 59.77 N 136.81 W 10 6.2 SOUTHEASTERN ALASKA
2017-04-28 20:23:18.8 5.48 N 125.08 E 42 6.8 MINDANAO, PHILIPPINES

引用終了

 これでわかりますが、5月9日のバヌアツでの地震M6.8から2週間目が5月23日となります。
 そしてフィリピンでのM6.8の地震と言うのが、去年11月14日のNZでの大地震から時計回りで来ている事によるのかどうかはわかりませんが、仮にそうだとすると、そろそろ日本かその周辺に到達する時期である確率は低くは無いと考えられます。
 更に依然に記事にしましたが、環太平洋西側の北半球、特に中緯度以北はM7以上の地震について長い空白期間が有ります。
 そして以前から何度も書いている通り、5月、6月、7月が地震か火山活動の今年のピークの一つだろうと筆者は考えてういますが、地殻のストレス状況、これからのプレートの動きなど全容は把握できないので実際にどうなるかはわかりません。
 と言うわけでこれから5月後半、そして6月、7月は筆者としては注目しています。
 ただ仮に活発になったとしてもそれが地震で来るのか火山噴火で来るのか、そして中小の多発で終わるのか、それとも大規模なものでまとまって現れるのかというのは「神のみぞ知る」の世界と思っています。