武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

久しぶりの名画・カサブランカ(ボギーについて語る恋愛講座)

2010-05-03 13:14:03 | Weblog

ヒロクニさんのリクエストにより、名画「カサブランカ」を見た。

わたしも前に見た記憶はあるが、すっかり忘れていて、ハンフリー・ボガードが飛行場で立っている姿しか覚えていない。
久しぶりに見るハンフリー・ボガードは、ひたすらカッコ良く、男の中の男なのである。あまり美男子でもないハンフリー・ボガードの魅力はどこから来るのか?ハードボイルドは、ボガードの為にあるのではないかしら?ぶっきらぼうな少し甲高い低い声も魅力だ。
この物語は、第二次世界大戦の中、厳しい情勢の中バーを経営しているボガードとナチスから逃れる正義の思想犯のいい男2人が、同じ女性を愛しており、カサブランカの地で巡り合う。その女性を巡って2人の男が、各々愛を貫くのである。イングリット・バーグマンも美しいが、2人の男は、お互いの男気を探りあいながら、各々女性の為を1番大切に考えて、女性を譲り合うのである。ラストの辛い別れ。その辛さは「バーボンで洗い流すさ」なのである。ヒロクニさんは、ひたすらハンフリー・ボガードのスーツ姿と物腰に感心し「いいよね」と感心し続けるけ、わたしは、バーボンをクイッと飲む姿にうっとりしていた。是非、慰めてあげたいものだと思うが、ボギーは「女はいらない」と拒否される端役の女優になりそうなので、ここはグッと我慢の子で見ているだけ。

映画が終わると、わたしは聞いた。「ヒロクニさん、ボガードのようなこと出来る?」「あなたもボガードする?」と。即座に帰ってきた返事は、「絶対できない」「したくない」と言う。恋は突撃のヒロクニさんは、動物的弱肉強食的な本能に従うように、ハンター派である。
字幕で出てきた「君の瞳に乾杯」というセリフや「俺たちにはいつでも思い出のパリがある」「この瞬間を永遠に」とボガードが言うと凄く素敵だ。大人の魅力が備わっている人しか言ってはいけないセリフなのだ。映画の中でこそ生きるセリフだ。現実にこんなセリフは、言ってはいけません。まれにいるのですよ、「夜景が綺麗だね」とか言って囁き自分でうっとりしている奴。「それが、なになのよ。つまらん話ばかりして。早く帰りたい!!」と言ったことがある。話のつまらない人に限って、気持ち悪いセリフをいう人がいる。若い頃、時間を無駄にしてたのねと、思い出すと腹が立ってきた・・・。しかし、思い出せばヒロクニさんは、恥ずかしいセリフをよく言ってくれた。手紙には永遠の文字もあったような?しかし、もっと言えば、ヒロクニさんは、わたしだけでなく何人かに言い寄っていたみたいで、部屋からいろんな宛名の手紙が出てきた。ヒロクニさん宛てのものもたくさん・・・。見つけたの黙っています。

ヒロクニさんもトレンチコート(神戸のジャンクショップで買ったアーミー調の5800円位で購入)と元町高架下で買った帽子があり、それを着て煙草を吸ってる姿だけは、似合っている。実は、わたしもトレンチコートは持っている。


色鉛筆と帽子。
ヒロクニさんは、「絵がなければ生きてはいけない。絵を描かなくては生きてる資格はない」を地でいってます。

久々にハードボイルドの世界に酔いしれました。
「タフでなければ生きていけない。やさしくなくては、生きている資格はない」フィリップ・マーロウ

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