そう気づいたのは
おまえの方だったな
あの婆さまは、意外と鈍感
おまえとしろ
おとこ同士
婆さま、あっおばさんだったか
ひとのおばさんと
いぬのおばさんと
おばさん同士
息子たちは、家にいない
だから、それぞれふたり連れで
散歩に行っていたと思う
そんな時だった
その年の春か
ふと、気づいた
いつもは
このふたりずつだったら
たいていは
おばさん同士を置いてきぼり
あたまも、こころも弱い
そんな、しろだったけど
とにかく、健脚だった
いつも長い散歩で
ちびは、歩けなくる
家族全員で行ってた頃は
たいてい帰りは
しろについて行けない
ちびが、ストライキ
次男が、必死に
ちびを抱えて歩いた
ちびも、小さくはないからね
そんな風だったのにね
それが、ふたり同士で
おばさん組に、ついていけない
気がつくと
リードの引きが弱い
「ちょっと、おかしくないか⁉️」
「そう❓普通じゃない👍」
そんな会話があった
もう、しろの脳内には
腫瘍が
かなりの大きさだった
そうなのかな
痛がりはしないから
分かり辛くはあった…