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日記、日々の想い 

おくにのため❓ふ〜んっ…

あの戦争が、始まった頃
自分の父は
師範学校を、出たばかりの
青臭い、ありがちな
社会主義思想かぶれの
少し、愚かな若者で
マルクスの「共産党宣言」
と言う、この上なく
危ない本を持って
入営したのだと言う
父を可愛がってくれた
優しい上官が
そっと処分してくれて
命拾いしたのだと言う
無為で、徒労で
ただ、悲惨なだけの
あの戦争を
ただの一兵卒として
なんとか、生き抜いた父は
だから、更に
とても、ありがちな
戦後民主主義
しかも、内実
社会主義、共産主義シンパに
なってしまったのだろう
だから、その子どもの
この自分の
その子ども時代には
敗北主義、自虐史観
反国家主義思想に
すっかりと
洗脳し尽くされていた
そんな感じだった
半引きこもりになった
高校生の自分にも
少しは、友だちもいた
ふとした時だ
自分を含めて
同級生が、三人
親は,みんな
戦中世代だけど
戦後世代の自分たちは
みんな、もちろん
戦争なんて、まったく
知る筈も、なかった
しかも、団塊でもないから
戦後の食糧難さえも
あんまり知らない
だけど、なんとなく
「戦争に、なったら
 みんな、どうする❓」
って、そんな話に
なった時が、あったんだ
もちろん、自分は
「当たり前じゃん❗️
 そんなもん、逃げるに
 決まってるだろう‼️」
「国なんか、どうなろうが
 自分が死んだら、お終いさ
 だから、自分は
 自分さえ生きていれば
 それで、良いんだ❗️」
そんな、自分に
無条件に、同調してくれる
オタクな、友だち
そりぁ、そうだ
ただ、いつも穏やかで
適当に、合わせてくれる
もう一人の
もっと、普通な友だち
そんな彼が、
その日は、随分
違っていたんだ
「ぼくは、
 父さんや、母さん
 兄妹たちや、友だち
 みんなを、守る為に
 だから、国とかじゃなくて
 絶対に、戦うと」
その日は、いつになく
ムキになって、主張したんだ
そんな彼を
自分は、きっと
面と向かって、揶揄して
せせら笑ったかも
知れない…
多分、彼の思いは
しっかりとした日常の
その思いの、積み重ねで
それなのに、自分の考えは
通り一遍の論理を
ただ、なぞっただけで
賢しらげたげど、浅くて
おまけに、それを
無闇に、振り回して
彼の深い思いを
傷つけ、踏み躙る
そう、望んでいたんだ
最低だな、自分は…

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