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日記、日々の想い 

選択別夫婦別姓問題の検討会議の幹部が、男だけって?

 朝、テレビを見ながら、チャンネルをあちこち回していた。それで、目を引いたのが、自民党が、政調会長の旗振りで、「選択的夫婦別姓問題」の検討グループを立ち上げたと言う話。それは、それで良い事だ。しかし、その四人の幹部全員が、男とは⁉︎性差別問題が盛り上がっている今時に、それは無い!センス無さ過ぎだろう。問題の盛り上がりに、自民党も頑張ってますよ、ってところを、見せたかったのだろうが。オリンピック組織委など様々な場で、構成メンバーの比率引き上げが、国際的な潮流を受けたかたちで、行われている今に、これは無い。とにかく、男女の問題が、直接的に反映されている問題でもあるのだ。この検討グループは、確かに一党派の組織に過ぎないが、注目される政権政党の組織なのに、批判を受けかねないとは、思わなかったのだろか。
 稲田議員を中心とした、自民党の女性議員たちが、批判の声明を出したことは、当然だと思う。稲田議員は、超保守派らしく、毀誉褒貶もある人物ではある。自分のような、宥和的な生き方しか出来ない消極的な保守派からすると、受け入れ難い主張もある。しかし、この声明の内容は、支持出来た。婚姻による同姓義務の法的な拘束により、女性が不利益を被っているのだから、幹部に、最低一人は、女性を入れるべきだ、と。自分は、最低同数にするのが、妥当だと思うが。政調会長の記者会見での釈明は、幹部に、方針の決定権はなく、広く党内で議論をして、その取り纏め役に過ぎないのだ。だから、この問題に、中立的な意見の持ち主だけを選んでいる、と。
 しかし、彼らが、論議を主導する仕切り役である事は、間違いないだろう。しかも、中立的な意見の持ち主だとは言っても、石原座長を始め、年功序列丸出しとしか思えないような、高齢の男性議員ばかりの構成。この構成に、納得出来る人も、少ないだろう。番組出演者の発言にもあったように、むしろ、賛否の両論の議員を、同数で入れて、議論を盛り上げないと、どうでも良い話で終わってしまうとしか思えない。この議論を、せいぜい選挙対策の印象戦略、或いは、政調会長の存在誇示の為のあざとい手段に、貶めているようにしか思えない。
 自分は、たいした矜持もなく、現状維持を望むだけの保守派なのだろうと、思う。それは、自覚しているし、かと言って、今更、社会活動を熱心にするような気力もない。だから、むしろ、選択的夫婦別姓制度の提案などは、何しろ選択制で、強制される訳ではないのだから、何の異議もない。反対論には、その制度の推進が、伝統的な家族制度を、破壊しかねない、と言う論拠があるようだ。しかし、勤め人だった祖父が、三男で、独立して、核家族の走りの家庭を築き、その三代目の次男に過ぎない自分だ。もちろん、自分も、独立して、一応独身ではなく、家族は築いた。ただ、核家族から始まった三世代家族で育ち、旧来的な大家族制度に基づく伝統的な家族の価値観など、持つことはなかった。そして、結婚もし、子どもも得たが、あくまでも、伝統的家族制度の崩壊過程にある核家族に過ぎ無い。
 その環境にあって、自らの核家族の個々には、夫、父親としての責任は、感じている。満足に果たせていないが。鬱陶しささえ、感じてしまう。お恥ずかしい本音だが。ましてや、法的責任も薄い、又は無い親族との付き合いなど、露骨に鬱陶しく思っていて、そのことに罪悪感など感じることもない。もともと、そんな「家」など意識することもなく、育ち生きてきたのだから、当然の価値観だと思う。だからこそ、夫婦が同姓だろうが、別姓だろうが、どうでも良く思えてしまう。自分ような核家族持ちどころか、一生独身の人も増えている。そんな、既に、伝統的な家族自体が、絶滅しつつある社会で、一部の伝統的な大家族に育ってきたかも知れない人たちに、今更無意味な夫婦同姓の堅持などを叫ばれても、まったく同意出来ない。サイレントマジョリティに過ぎない自分だから、積極的に、選択的夫婦別姓の活動に参加したいなどとは思わないが、支持か、反対かと言わわれば、問題なく支持だ。
 自民党も、ここのところ、他に選択肢が無いと、ずっと消極的に支持してきた政党だが。この時代に即応出来ない旧態依然とした体質は、救い難いとも、思えてきている。
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