いやあ、なかなか、凄い雨になってますね。当地の24h雨量は、空港観測値ですが、143.5mmになっています。大雨洪水警報が、出ていますね。近隣地区でも、避難指示が、出ています。
この首都圏辺境の町は、大河T川水系で、I沼も、隣接しています。それで、I沼から、T川に流れ込むN川が、町を貫いています。この川は、度々大水害を、起こしてきました。町の中心部の電柱に、昭和初期位の大水害の時だと思いますけど、2m以上の浸水の記録が、注意喚起に、掲示されていました。
その大水害後、戦前だと思いますが、官堤と言う堤防が、国家事業として築かれました。その堤防は、実際の川からは、遥か内陸に、築かれています。その間は、田畑や、現代では、建造物も、あります。最初は、何故あんなところに、堤防があるのか、不思議に思ってました。
でも、毎朝、通勤電車で、眺めていて、ふと思い出しました。そうだよな。あれは、氾濫流域なんだよな、と。大水害が、起きるとその遥か彼方の堤防が、川幅を、何倍にもして、その外側の街を救うのです。そう言えば、中学か高校で習ったよな、と。田畑が、氾濫時には、巨大な流域となるのです。氾濫原とでも、言うのでしょうか。
確か、江戸期以前からの、日本の河川の築堤の知恵だと教わった気がします。そこで、故郷の街の話です。実家に程近いH川は、上流を、K川と言います。この川は、いわゆる天井川なのです。川面が、流域の市街地より高い場所にあるのです。とにかく、昔から、繰り返し、大水害を起こしてきたと、学校の授業で、教わりました。
故郷の街には、街の反対側を、K県最大の大河、S川が、流れています。この川は、下流のH市では、広大な河川敷があって、あんまり、氾濫しそうな気がしないんですが。H川は、上流のK川に至る迄、あまり河川敷もなく、如何にも、氾濫しそうな印象は、ありました。
ただ、実家の近くの下流域から、ずっと立派な堤防が、築かれていて、ものごごろついてから、氾濫したなんて話は、聞いたことが、ありませんでした。ただ、故郷の街のあの川は、この町の川のようには、氾濫流域なんて無かったなと、思ってました。
故郷の街は、戦前の軍需工場からの工業都市です。S平野のど真ん中にあるのですが、まあ、H川流域に、そんな氾濫流域などを設ける土地の余裕は、無かったのかな、と思っていました。
我が家のある今の町は、だいたいど田舎で、しかも、国内最大の平野のど真ん中ですからね。いくらでも、土地がありますからね。
とにかく、故郷の街のK川が氾濫しているとのニュースに、接して、投稿しています。故郷の街の無事を、祈りたいと思います。