死んだと思う
ものこごろつくか、つかないか
その頃の記憶だ
虎じまのねこで
かあさんが、実家から
貰って来たと聞いた
可愛いかった
でも、暫くして
居なくなっていた
どうしてなのか
聞いたか、聞かないか
それも、覚えていない
きっと、幼い末子には
隠したんだろうな
ひとは、死の現実を
知っていた方が良い
そう言う話があったな
今は、どう考えられているか
それは、知らない
でも、少年犯罪などが
多発した時など
専門家のそんな話が
必ず、あった気がする
親族とか
いや、その子が可愛がった
いぬやねこでもよい
その死、屍体に
向き合うことで
死の厳しさ、残酷を知る
そんな話だった
でも、たまとは
微かな記憶で
きっと、その時に
たまの死と向き合っていても
何にも、感じなかった
かも、知れないな
たまと馴染んだ時間も
記憶も、ぼんやりだから
だから、おまえが
身近な存在の死を
まざまざと向き合ったのは
叔父さんが、亡くなった時だ
とうさんの末の弟の叔父さん
家族だったんだけど
家族の感覚はない
重い結核だった
記憶は、たまのいた頃だけ
うっすら、ぼんやり
優しい笑顔だけの記憶
それから、おじさんは
ずっと、入院
ひょっとしたら
最初の実家に、戻ったことは
あったのかも知れない
幼いおまえが
かあさんの長い里帰り
今、考えれば
別居に近いな、と思う
おまえだけ、一緒だった
両親は、きっと
病弱な幼いおまえが
感染することを恐れた
そうだったのだと思う
でも、最期まで
かあさんに聞くことも
なんとなく、しなかった
そして、きっと
とうさんの戸籍で
同居人だったはずの
叔父さんと再会したのは
小学校低学年
叔父さんが亡くなった時だ
真夜中の病院
その果てにある結核隔離病棟
結核が、まだ
死の病だった時代だ
病棟から、更に打ち捨てられた
病院の隅の隅
そこに、掘立て小屋があった
ぼんやりと、浮かんで来た
灯りは、どうしたのか
よく分からない
その掘立て小屋の引き戸を
とうさんが開けると
中は、更に深い闇
何故か、電灯もなかった
ただ、一本の蝋燭だけ
いや、微かな線香の火も
そして、目が慣れて来ると
ぼんやりと
浮かび上がって来た
脱脂綿で、塞がれていた
目も鼻も口も耳も
うっすら、でも
確かに、青白く痩せこけた
顔だったものの輪郭
穴と言う穴には、脱脂綿
尖った鼻だけ
後は、全身の白布
闇に浮かんでいる
叔父さんだったもの
優しい笑顔
かすめたかも知れない
でも、ただ
それは、無惨なだけの
ものだった
ひとは、いや、いきものは
しぬと、ものになる
その時に、そのことの
真実を、知ったのだ思う
きっと、いのちは
儚くて、掛け替えがない…
最低気温は-3.9℃👎最近の予報は、嘘ばっかり🙅♂️毎日毎日、予測以下の激寒🥶😿😿とは言え、雪がある訳でもなく☝️毎日、晴れ晴れな当地☀️最高気温は、おかげさまで、13.8℃☺️😽😽
明日以降も、今日ほどではなくても☝️冬型とは言え、日々天気は、安定👍初日の出も、拝めそうな穏やかな空模様の予報です😊😽😽と、い言う訳で☝️さ、寒〜いっ🥶🙀🙀